ジェシカおばさんの事件簿

 『ガス燈』などの作品で3度もアカデミー賞にノミネートされ、2014年には大英帝国勲章」を授与された名女優・アンジェラ・ランズベリー主演の名作ミステリードラマ『ジェシカおばさんの事件簿』(原題:Murder, She Wrote) が、NHK BSプレミアム4Kにおいて、毎週水曜日午後9時から放送されています。私は毎週ハードディスクに録画して見ています。これは、1984年から1996年までアメリカユニバーサルテレビジョンが製作したテレビドラマで、アメリカCBSテレビにおいて全12シーズン放映された、アンジェラ・ランズベリー2022年10月に96歳で死去)演じるミステリー作家ジェシカ・フレッチャーが、様々な難事件を解決する素人探偵モノのミステリー・ドラマです。米メイン州の架空の町キャボット・コーヴを舞台に、推理作家で素人探偵のジェシカ・フレッチャーが殺人事件を次々と解決する名作ミステリーです。

『ジェシカおばさんの事件簿』アンジェラ・ランズベリー、96歳で死去

 大人気だったテレビドラマ『刑事コロンボ』のクリエイターであるリチャード・レヴィンソンウィリアム・リンクが、同作の脚本家ピーター・S・フィッシャーと共同クリエイターを担当、彼らの他にもロバート・バン・スコイクジャクソン・ギリスが脚本を執筆と、『刑事コロンボ』の制作陣が勢揃いしたドラマが『ジェシカおばさんの事件簿』でした。日本では今から36年前の1988年に初放送されました。シリーズ全体で250話を超え、さらにTV映画版も4作品作られた人気作品です。

 アンジェラ演じる主人公は、田舎町に住む推理小説家のジェシカ・フレッチャー。彼女が鋭い観察力とウイットに富んだ謎解きで、次々と難事件を解決していく痛快ミステリーです。鋭い洞察で真犯人をあぶり出す彼女の捜査は、頭の固い刑事たちをしのぐ痛快さもあり人気を博しました。アメリカの海沿いの小さな街に住むジェシカ・フレッチャー、通称「ジェシカおばさん」は、夫を失った悲しみを埋めようと小説を書き始めたところ大ヒット。人気ミステリー作家になり、町の保安官から、頻発する事件へのアドバイスを求められるようになります。謎解きに対する旺盛すぎる好奇心もあってか、ジェシカおばさんは地元や旅先で殺人事件に自ら巻き込まれ、持ち前の観察眼と論理的な思考力で次々と難事件を解決に導いていきました。ジェシカおばさんの人柄と素人探偵ならではの、のんびりとした空気感が魅力の、時代を重ねて今見ても色褪せることのない作品です。英国が生んだ“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーを彷彿とさせるキャラクターに起用されたアンジェラは、同作が始まる4年前の1980年にクリスティの原作を基にした『クリスタル殺人事件』ミス・マープルに扮したこともありました。アンジェラは同作の演技でゴールデン・グローブ賞エミー賞候補となり、前者では4度受賞。好奇心旺盛で困っている人を放っておけないジェシカの声を当てているのは、故・森光子(もりみつこ)さんでした。

 ゲストに多彩な豪華俳優が出演しているのも『刑事コロンボ』との共通点で、『ロミオとジュリエット』オリビア・ハッセー『ER救急救命室』ジョージ・クルーニー『史上最大の作戦』メル・ファーラー『ターミネーター』シリーズのリンダ・ハミルトンらが参加。そうしたゲストの一部のほか、ジェシカの友人であるセス・ハズリット医師役のウィリアム・ウィンダムジェシカの甥グレイディ・フレッチャー役のマイケル・ホートンといった、ジェシカを支える周りの人々にも『刑事コロンボ』出演者がいます。

 私は若い頃、東京の洋書店でこの作品のペーパーバックMurder, She Wrote(Signet Book)を見つけて、次々と出る続編を英語の勉強に読み漁っていました。面白い英語表現を見つけるとカードに記録しては、辞典の編集にもずいぶん役立てたものです(写真下)。♥♥♥

 

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