諦めない

 世界的ベストセラーの『ハリーポッター』を読んだことがありますか?映画で観た方のほうが多いかもしれませんね。他にも『ハリーポッター』は、USJでの人気アトラクションになっています。つまり、全世界で大ヒットした、コンテンツなんですね。作者のJ.K.ローリング(J.K.Rowling)は、いまや大金持ちです。しかし、この『ハリーポッター』という小説は、もともと12社に「出版を断られた物語」だったということをご存じでしたか?1作目を書き上げた当時、作者のJ.K.ローリングは、バツイチの中年のシングルマザーの生活保護受給者でした。幼子を抱え、わずかな所持金しか持たず、子ども(ジェシカちゃん)に食べさせるために自分は何も食べないこともあったと言います。それでも僅かな時間も惜しまずに狂ったように書き続けました(6歳の頃から物語を書いているそうですが、あれほど興奮した経験はなかったとか)。出版社に持ち込むも、全く相手にしてくれない。でも、彼女は、めげずに13社目の出版社に『ハリーポッター』を持っていきました。持ち込まれた13社目の担当者は、自分で判断せず、「自分の子供」に読ませたそうです。そうしたら、「パパ!これは他のどんな物語よりもずっと素敵だわ!」後は、みなさんが知る大ヒットベストセラーになったのです。この逸話で、われわれが学ぶべきことは、3つあります。

 まず1つ目は、『ハリーポッター』をアイディアで終わらせず、ちゃんとカタチにして、世に出すことの大事さを著者は理解していました。1995年に、J.K.ローリングは、第1作『ハリーポッターと賢者の石』を書き上げると、出版社に持ち込んだわけです。これが、単なるアイディアだったら、どうでしょう?中年のシングルマザーの生活保護受給者が、「こんな魔法使いの少年の物語のアイディアがあるんですが!」と出版社に乗り込んでいたら?「狂人が来た」と警察に通報されていたかもしれません。「こんな魔法使いの少年の物語のアイディアを思いついたわ…」と単なる妄想で終わっていたら、絶対に、『ハリーポッター』はこんなに大ヒットコンテンツにならなかったでしょう。アイディアだけなら、誰でも思いつくんです。やるか、やらないか、です。出版社というのは、全く無名の素人が書いた小説を出すことなどほとんどありえません。12回断られたあげくに、13回目でようやく出してもらえました(1996年8月に代理人からオファーの連絡が)。

 この13社目の出版社の担当者は、自分で判断せずに、娘に判断させたことが、学ぶべき二つ目の教訓です。成功できない残念な人たちは「自分」で判断してしまいます。後にドル箱になるはずだった『ハリーポッター』を断った冒頭の12社の担当者たちは、見る目がなかった訳ですが、13社目の担当者は、それを自分で判断せずに自分の娘に読ませたワケです。そもそも、『ハリーポッター』は子供向けの小説です。子供たちが対象なので、13社目の担当者は自分の娘に読ませました。ここがすごかった点です。残念な人たちは物事を「自分」で判断します。ビジネスでも成功する人は「お客さん」に判断させます。とにかく売ってみて、お客さん自身に判断してもらう、これこそが正しいスタンスなのです。

 そして、この話で最後に学ぶべき最も大切な教訓は、決して諦めずに出版社に持ち込み続けたことです。12回程度失敗したぐらいでは、諦めない人が成功するのです。作者のJ.K.ローリングが12社までのどこかで「あきらめ」ていれば、失敗です。ハリーポッター』は世の中に存在しなかったかもしれません。J.K.ローリング「すべての出版社が断るまで、私はあきらめるつもりはなかったわ」「失うものは何もなかったし、時に(不採用通知は)挑戦できる勇気をくれます」繰り返し、繰り返し、やってみるしかないわけです。感心するのは、彼女がめげずに13回も原稿を出版社に持ち込んだことです。出版を断られるたびにがっくりきたはずです。普通なら3回も断られれば諦めるものです。それでおしまいです。求めることをやめれば、授かることもありません。だから一度始めたことは簡単に諦めてはいけないのです。「自分にできることは、諦めないことだけ」です。次に行く時は「またダメかも…?」と弱気にもなったことでしょう。何度も何度も断られて、弱気にならない人間などいません。しかし、それでも彼女はやめませんでした。弱気の時にやめなかったことが、彼女をベストセラー作家に押し上げたのです。出版にあたって、女性の名前ジョアンヌ(Joanne Rowling)では、男性の読者を遠ざける可能性があるとの出版社の提案から、J.K. Rowlingと改名しました。Kは彼女の大好きな祖母Kathleenにちなんでいます。

 まとめると、次の様になります。♥♥♥

1.アイディアだけではなく、世に出せるカタチにすること

2.自分で判断せずに、お客さんに判断させること

3.諦めずに最後まで粘り強く続けること

 

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