英語の勉強は毎日が「単語の勉強」と言ってもよいと思います。大学合格を目標とするのではなく、その後に続いていくであろう英語の勉強に、永続的に役立つ語彙指導でありたい、と私は力説しています。そのためには、「努力×要領(コツ)=成果」であって、日頃チョットした要領を教えてあげるのが重要だと感じています。この度竹岡広信先生が単語集『LEAP』(数研出版)の改訂版(2024年)を上梓されるにあたって、こんなことを書いておられました。卓見です。
語源とは本当は「音」を中心として編んでいくもので,「なんとなく音がつながっていくな」という認識が肝心です.baby「赤ん坊(←バーバーと意味不明な言葉を話すもの)」, barbarian 「野蛮人(←バーバーと意味不明な言葉を話す人)」barren「(野蛮人の住む→)不毛の(地)」とつながるわけです.ほかにも,mouth は「口(←突き出たもの)」,mountain「山(←突き出たもの)」,menace「脅かす(←突き出る)」をなんとなく「m- の音が共通しているよね」くらいの認識で捉えたほうがよいでしょう.「なんとなく音でつながっている」という認識ができれば上級者の仲間入りです.本書では,その「なんとなくつながっている」「覚えやすい」にとことんこだわり,かつ「従来の語源を説明する際の煩雑さ」をぐっと軽減させております.
今私が強く興味を持っているのは、ネイティブ・スピーカーの「音感」(学問的なものではないのですが)に基づいて、英単語の整理をしてみたいということです。例えば、d-で始まる語には「暗さ」「陰鬱さ」といったイメージの単語が多いようで
す。die(死ぬ)、dim(薄暗い)、doom(悲運)、dreary(陰鬱な)、dull(鈍い)、dearth(欠乏)、drag(引きずる)、 drift(漂う)、drip(ポタポタ落ちる)、drop(落ちる)、drown(溺れる)などですね。また、sp-で始まる語には「飛び出すような勢い」を感じます。spill(こぼす)、 spit(つばを吐く)、 splash(はねる)、 spray(しぶきを飛ばす)、 sprinkle(まき散らす)、 spark(火花を出す)、 spank(ぴしゃりと打つ)、 spin(回転する)、 spring(はねる)、 sprint(全力疾走です)、 sprout(芽を出す)、 spry(活発な)、 spurt(噴出する)などが思い浮かびます。また、gl-は「キラキラと光に関連する」感じで、glamour(華々しい魅力)、 glance(ちらっと見る)、glare(ぎらぎら光る)、gleam(かすかに光る)、glimmer(ちらちらと光る)、glimpse(ちらっと光る)、glisten(キラキラと輝く)、glitter(キラキラ光る)、glorious(光り輝く)、glory(栄光)、gloss(光沢)、glow(白熱して光る)などがありますね。ある程度語彙力の付いた上級者に、こういった提示をしてやると、頭の中の語彙の整理に非常に有効だと思います。CNN ENGLISH EXPRESS 3月号、2013年(朝日出版)の特集が「音から意味がわかる!新感覚ボキャビル術」でした。参考になりますよ。私は、2013年2月20日(水)に、島根県立江津高等学校で開催された「しまね学力向上プロジェクト教科リーダー養成事業研修成果報告会」において、そんな単語学習にまつわる幾つかの例を提示させてもらいました。興味のある先生は次の発表資料をご覧ください。♥♥♥
-
八幡成人「将来を見通した語彙指導」 2013年2月20日江津高校「しまね学力向上プロジェクト教科リーダー養成事業研修成果報告会」での口頭発表 ⇒コチラです


