
湯河原に故・西村京太郎先生をお訪ねした際に、少し時間があったので、千歳川の渓流沿いに広がる湯河原随一の公園、「万葉公園」に回ってみました。特別に大きいわけではありませんが、敷地内に滝や神社、足湯、カフェなどが詰まった魅力あふれる場所です。原生林も豊かで、秋には渓流沿いに咲き誇る紅葉が圧巻の場所です。町の中心部からほど近い場所に緑豊かな自然の風景が広がっています。この湯河原の町は国木田独歩がこよなく愛した場所です。今日は、湯河原観光で必見の「万葉公園」を紹介します。

公園の入口には、「文学の小径」と表示のある短い石のトンネルがあります。トンネルを抜けると、目の前に現れるのは「万葉公園」名物の滝。少し進むと滝がもう1本あり、小さいながらも水が落ちる音がとどろいて迫力満点です!滝の周りは空気が澄んでいて清涼感があり、11月下旬から12月上旬頃には、紅葉も楽しめます。
公園内には、渓流に沿って「川の道」が整備されているので、公園の奥まで散策が可能です。川の流れをすぐそばに感じられますよ。渓流は、流れが速くて迫力ある場所があったり、澄んだ場所があったりと、表情が豊かで散策中も飽きることはありません。川の道の足元にはさまざまな草花も茂っているので、観察してみるのも楽しいです。ベンチに座って川を眺めるのもおすすめです。
川の道にはベンチが設置されていて、散策の途中でベンチに腰掛けて川の流れる音や鳥のさえずりに耳を傾けると、心がやすらぎます。川の道から短い階段を登ると、木々に囲まれた小屋のような場所も。隠れ家のようで、自然の中でまったり過ごすにはうってつけです。木々と渓流、滝を見渡せるのでフォトスポットとしてもおすすめですよ。
公園の奥にある小川では、毎年春に地域住民によって近くの小屋で飼育されたゲンジボタルを、地元の小学生が放流するという行事があります。毎年5月下旬から6月中旬まではホタルを観察できる「蛍の宴」が開かれています。
公園内に鎮座している「熊野神社」。約350年前の宮上村(今の湯河原町宮上)の明細帳には「湯権現」と記されています。熊野神社は、紀伊の熊野本宮から分けられたと言われていて、かつて本宮の大社があった大斎原(おおゆのはら)の名称にちなみ、「ゆの(湯の)」守り神とされているのだそう。地域では古くから、源泉と生命、健康を守っていると考えられています。
熊野神社の境内に足を踏み入れると、手水舎から湯気が立ち上っているのが分かります。なんと、湯権現らしく温泉の源泉!柄杓で湯をとって手にかけてみると、気持ちの良い温かさでした。泉質は、ナトリウム、カルシウム-塩化物、硫黄塩で、「傷の湯」として親しまれているそうです。
公園内にはもうひとつ神社があります。5つ連なった赤い鳥居の先にある「狸福(りふく)神社」です。鳥居をくぐると、3体のタヌキの石像がお出迎え。それぞれ顔つきや立ち方が違うので、見比べてみると楽しいですよ。実は、「狸福神社」のいわれにもタヌキが関係しています。











