SARD UNDERGROUND

 私は40歳で若くして亡くなったZARDの故・坂井泉水(さかいいずみ)さんの大ファンで、これまで日本各地で行われた追悼イベントには必ず出かけるようにしてきました。四年前には東京都・町田市で行われた「ZARD―坂井泉水 心に響くことば展」(⇒詳しくはコチラをご覧ください)を堪能してきました。彼女の書く詞の世界には、人を惹きつける不思議な魅力があるんです。清純派で歌が上手いのも大好きな点です。

 さて、「SARD UNDERGROUND」(サード アンダーグラウンド)は、ボーカル・神野友亜、ベース・杉岡泉美、キーボード・坂本ひろ美の女性3人組グループです(2021年に1人脱退)。2007年に40歳で亡くなった坂井泉水さんボーカルのZARDのトリビュート・バンドとして2019年にデビューしてもう5年になりますか。ZARD長戸大幸プロデューサーから「作品を後世に伝えて」と託されて、2019年9月にカバー・アルバムでデビューしました。私は全く知らなかったんですが、メンバーの一人、坂本ひろ美(さかもと・ひろみ)さんは1995年12月29日の生まれの、島根県松江市出身で、島根県立松江商業高等学校の卒業です。キーボード&コーラスを担当しています。特技は手品、トランプと言いますから、私と一緒です〔笑〕。昨年9月には初の全国ツアーも開催しました(ホームページはコチラ)。デビュー直後のインタビューで、「性格が違う3人が混ざることで私たちだけの色が出せるようになれたら」と語っていた3人です。5年という月日を経て、「その化学反応によって生まれた色は?」と聞くと、「私たちならではだと思うし、すべてがちょうどいい」と、3人は笑顔で胸を張ります。個人的には、私は坂井さんの澄んだ歌声が忘れられないので、それをなぞる彼女たちの演奏や歌声(二番煎じ?)には、あまり共感できないでいました。

▲松江商業高校卒業の坂本ひろ美さん

 デビューを目指してレッスンを受けていた頃から、ZARDの作品と向き合い、デビュー後もアルバムやライブでZARDの楽曲を大切に歌い継いできた3人です。「デビュー当時は何が自分たちに合うのか、何もわからない状況だった」と振り返る神野さんですが、5年間の歩みの中で、自らの成長に合わせて、やりたいことや自分たちらしさが明確に見えてきたようです。それはベースの杉岡泉美さん、キーボードの坂本ひろ美さんも同じです。カバーする際は、常に「坂井泉水さんの歌への想いと世界観を大切にしている」と語ってきた3人。数々の名曲を歌い継いで5年、その素晴らしさをより一層感じるようになった、と言います。「聞けば聞くほど、歌えば歌うほど、ここもすごい、あそこもすごい、と発見することが多いです。とくに最近、よく思うのは、声が唯一無二ということです。今回レコーディングして、改めて、どれだけ頑張っても自分には出せないな、と思いました。だから私は似せるのではなく、私が出せる自分のよい声を見つけて、『この人の声、めっちゃいいよね』って思ってもらえるように頑張りたいと思っています」(神野)

 ZARDのトリビュート・バンドとしてデビューした頃は、批判の声もずいぶんとありました。SNSのコメント欄では、「下手だからやめろ!」「こんなの意味がない!」とかいろいろ言われたりもしました。 「死ねっ!」と言われたこともありました。ひと言ひと言を受け止めちゃって辛かった時期もありました。ただ、直接イベントとかでお会いした時に、ファンの方に温かいメッセージをたくさんいただけて「こういう人もいるから頑張れるな」と思っていました。

 松江市出身の坂本さんは「私は何か起きたときにも動じなくなったというか、受け入れる心が大きくなったような気がします。その分、周りを見られる余裕ができたというか、視野が広がって、感受性のアンテナが増えたように思います。キーボードに関しては、弾けば弾くほどできない部分が見えてくるので、悔しくて、欲が出てきています。自宅では自分で弾いたものを録音して聞いて、また弾いて、を繰り返しています。上手な方の演奏を聞くと、まだまだだなって思うことばかりなので、もっと突き詰めて行きたいと考えています」と語っていました。

 ところがびっくりしました。昨年9月に初の全国ツアーを終えたSARD UNDERGROUNDのメンバーの2人、杉岡さんと坂本さんが、同グループから脱退したのです。脱退の理由について杉岡さんは「今までの5年間や、これからの5年の話をメンバーとしたり、今後の自分を想像する機会が増える中で、SARD UNDERGROUNDの杉岡泉美ではなくひとりの人間として普通の生活を送ってみたいと思うようになり、決心しました」坂本さんは「5周年を迎え、10周年を想像したときに、ひとりの人としてどう生きていきたいか悩み、今回の決断をしました」とコメントしています。SARD UNDERGROUNDは今後、神野友亜(Vo)のソロプロジェクトとして活動していくようです。神野さんは「三人で過ごした日々はかけがえのない時間です。三人で掲げていた目標も、追い続けます。私自身も、もっと強い人間になれるように頑張ります」とコメントを寄せています。

<神野友亜 コメント>

 SARD UNDERGROUNDメンバーの、杉岡さん、坂本さんが脱退することになりました。ライブツアーを今まで通り全力で楽しむため、そして、皆さまにも変わらない気持ちで楽しんでほしいという想いから、急なご報告になってしまいました。驚かせてしまって、申し訳ありません。5周年というタイミングで、三人で話し合うことが増え、それぞれの将来を遠く見つめていく中で、杉岡さん、坂本さんの二人から、新たな道へ進んでみたいという言葉を受けました。私は歌手になることが幼い頃からの夢だったので、一人になってもやめるという選択肢は一度も浮かびませんでした。これからも全力で続けていきたいし、ZARDさんの楽曲も届け続けたいです。この先もずっと三人で頑張っていきたかった、三人で夢を叶えていきたかった。という気持ちはもちろんあります。でも、二人が決めた道なので、応援します。悲しい。寂しい。悔しい。という感情は、少しずつ、これからの活動の燃料に変えていきます。

 三人で過ごした日々はかけがえのない時間です。三人で掲げていた目標も、追い続けます。私自身も、もっと強い人間になれるように頑張ります。これから二人の歩んでいく人生が、豊かな心と共に、愛に満ちた幸せな日々であることを心から願っています。本当にありがとうございました。私は、変わらずSARD UNDERGROUNDのボーカルとして、今の環境を大切に、多くの方を笑顔にできるアーティストを目指して、歌い続けたいです。応援してくださっているファンの皆さま、これからもよろしくお願いいたします。

<杉岡泉美 コメント>

 いつもSARD UNDERGROUNDを応援してくださっている皆様へ
急なご報告ではありますが、私、杉岡泉美はSARD UNDERGROUNDを脱退することを決めました。今までの5年間や、これからの5年の話をメンバーとしたり、今後の自分を想像する機会が増える中で、SARD UNDERGROUNDの杉岡泉美ではなくひとりの人間として普通の生活を送ってみたいと思うようになり、決心しました。このような形になってしまい、応援してくださっている方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。友亜ちゃん、ろみさんと一緒にこれまで色々な経験ができ、イベントやライブなどで沢山の方々とお会いできたこと、私にとって大切な思い出です。応援してくださった皆様、関係者の皆様、そして何より、友亜ちゃん、ろみさん、本当に今までありがとうございました。これからも、友亜ちゃんが続けていくSARD UNDERGROUNDの応援を宜しくお願いいたします。

<坂本ひろ美 コメント>

 いつも応援してくださってるみなさま、関係者のみなさまへ
この度私、坂本ひろ美は2024年9月30日をもってSARD UNDERGROUNDを脱退することとなりました。5周年を迎え、10周年を想像したときに、ひとりの人としてどう生きていきたいか悩み、今回の決断をしました。驚かせてしまい、悲しい思いをさせてしまい、本当にごめんなさい。何から伝えていいのかわからないくらいいろんな感情で溢れています…。この世界に飛び込んで、ZARDさんに出逢い、メンバーと出逢い、人生、想像もしてなかった経験をたくさんさせていただきました。そんな5年間を過ごせたのも、ファンの皆様のあたたかい応援、メンバーの存在、スタッフさんの支え、関わってくださったみなさまのおかげです。私にとって本当に夢のような、幸せな5年間でした。本当に、本当にありがとうございました。SARD UNDERGROUNDずっとずっと大好きです。そして、メンバー2人の大ファンです。それぞれの道を温かく見守っていただけると嬉しいです。そしてSARD UNDERGROUNDのこれからの活躍を心から祈っています。みなさまに出逢えて本当によかったです。関わってくださった方の愛を忘れず、これからの人生を生きて行きます。これからも自分のペースで、ピアノを弾くことは続けていきたいので、またどこかでお会いできたら嬉しいです。みなさまにとって幸せな日々が過ごせますように…。

 5年間はあっという間でしたが、とても濃い時間でした。初めは環境にも慣れず、目の前のことに必死でした。活動していくうちに多くの方と出会い「こんな私でも応援し続けてくれる人がいるんだ」とすごく力になりました。リリースイベントで直接お話しをする時間は、すごくパワーをもらいます。交流サイト(SNS)のメッセージもすごくうれしいです。そして、ライブはやっぱり楽しいです!あの大きな音が響き渡っている空間がたまらないです。昨年はやっと声も出すことができて、ファンの方との一体感がより感じられて、うれしかったです。メンバーや、スタッフさん、ファンの方と過ごしてきた5年間はとても貴重で、すごく幸せな時間で成長させてもらいました。

 公式の発表はざっとこのようなものですが、グループバンドからの脱退にはいろいろとドロドロしたものが隠されているのがこの世界の通例です。社内で何かのゴタゴタがあったのではないかと推察している八幡です。♥♥♥

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