今日6月24日(火)は私にしては珍しくたまたま休みだったのでお昼時にテレビを見ていました。フジテレビ系の「ぽかぽか」という生放送番組です。私の好きな天才マジシャンのKiLaさんが登場しました。「マジックにらめっこ」という人気コーナーで、ゲストの面々が超絶マジックを見てもノーリアクションでいられるかを試すものです。最後のゲストに対して一個のルービック・キューブをゲストに適当に混ぜてもらい、もう一つのキューブをKiLaさんが6秒で揃えると言って 回転し始めました。あ~、これはゲストが適当に混ぜた面と同じ面に揃えるマジックだなと直感しました。さてここでハプニングが起こります。揃うはずのキューブをずーっと回し続けておられます。苦笑いを浮かべながら一生懸命揃えようとしておられますが、揃いません。やばい、やばい、失敗しています。「本当にしくじったな、本当にしくじったぞ」と、結局面が揃わずギブアップです。ここで突然コマーシャルに切り替わりました。生放送の怖さです。番組の最後に、もう一度リベンジする機会をもらって見事にリカバーして、最後には片手で6面を揃えておられましたが顔面は蒼白でした。今年の1月にもこの番組で失敗されたKiLaさんですが、プロでもこういうことは起こるんです。KiLaさんの超絶なテクニックはもう見事というほかはありません。さらには上品な物腰と言葉遣い、そして見事なストーリー・テリングの才能は非常に好感が持てます。そんな彼でも失敗するんです。何が起こるか分からないのがこの世界なんです。特にルービックキューブのマジックは、ツボを外すとひどいことになります。
以前、テレビ番組「全力教室」に先生役で出演したマジシャンKiLaさんは、数年前、マジシャン・コンテストの決勝でしでかしてしまった自分の失敗(紙がひとりでに折りたたまれて紙飛行機となっていき、最後は空中高く舞い上がるというものが、土壇場で△△が手にひっかかって落下してしまった)を告白しておられました。最後のKiLaさんの、天を向いていかにも悔しそうな顔が印象的でした。6年もかけて準備した構想が、なぜもろくも崩れ去ったのか?どこが足りなかったのかを、突き詰めて考えることで、今の自分につながった、と回想しておられましたね。自分の失敗を真摯に受け止めて教訓にして、さらに良いものを作り上げた結果が、今のKiLaさんの存在でしょう。失敗を単なる失敗で終わらせないところがすごいですね。「辛い」という漢字は「立」に「十」と書きます。これに横棒一本足すだけで、「辛い」が「幸せ」になるのです。まさに自分の心の持ちようで、自ら一歩動くことで、幸せになれることを物語っていませんか?「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」(本田宗一郎)
そういえば、思い出すことがあります。あの大御所Mr.マリックさんでさえ、その昔「アッコにおまかせ」という生放送番組で、カード・マジックがとんでもないことになってしまい、青くなっておられました。あんなマリックさんを見たのは初めてでしたね。和田アキ子さんから「マリックさん、失敗したなら失敗したと言っていいんですよ!」と突っ込まれていたのが懐かしく思い出されます。私はこの生放送を見ながら、自分でも思い当たるフシがありました。Tomas Medina(トーマス・メディーナ)というマジシャンの、「Cardiologist Deck」という作品をアメリカから送ってもらって、練習していたんですが、なかなかうまくいかないんです。そんな時にあのマリックさんがこれと同じものをやって失敗したのです(マリックさんは海外の新しい作品はすごくチェックしておられるんです)。後日、しっかりとリベンジしておられましたけどね。生放送の恐ろしさです。
私にも似たような苦い経験があります。2018年6月16日(土)東京・市ヶ谷・TKPセンターでの英語の講演の冒頭に、私は「成功の秘訣は二つしかない。それはコツ コツだ」と申し上げて、その実証実験として「サイコロの透視」を行いました。サイコロを振っていただいて、その目を透視するというものです。最初は、振っていただいた先生(サクラではない!)と対面しながら、「質問するので全部「違います」と答えて下さい」とお願いして実験を始めました。「1ですか?」―「違います」―「2ですか?」―「違います」・・・―「6ですか?」―「違います」このやり取りから、相手の顔の表情、声の調子、口角の部分の微妙な動き、などから判断してサイコロの目を当てるという第一段階です。私はコレに見事に失敗してしまいました。ごまかすのに一苦労です。講演終了後に先生からは、「失敗とは思いませんでした。わざとやっておられるものと思っていました」と言っていただきましたが、実は痛恨の大失敗でした。今度は全く質問もせずに、しかも相手を見ることなく当てるという第二段階の実験に挑みましたが、これにも失敗します。パニック状態で、最高難度のサイコロ3個(白・黒・赤)をいっぺんに振ってもらって、テレパシーで送ってもらい当てるという最後の第三段階に進みましたが、動揺は隠せず、2個は当たったんですが、1個をハズしてしまいました。いつもはパーフェクトに成功するんですが、この時はある原因(?)のためにハズしてしまいました。猛反省です。後日、東京羽田国際線ターミナル5階にご勤務のテンヨーのカリスマディーラー清水さんと、そこでお会いしたプロマジシャンの太田さんと、その話で盛り上がっていたんです。教室で初めてやった時には失敗の連続でしたが、練習の成果で最近は外さなくなっていたんですが…。



