岩谷テンホー

 岩谷 テンホー(いわたに てんほー、71歳)さんは、日本の漫画家で、代表作品は『みこすり半劇場』(ぶんか社)です。岩谷さんは長崎県五島列島の出身で、長崎市内の工業高校を卒業すると、1973年に上京。職業を転々とした後、結婚を機に、大手印刷会社に就職。漫画雑誌の写真製版の仕事をしていました。会社に届く4コマ漫画の原稿を読みながら、これなら自分にも書けそうだぞ、と一念発起し、1985年に31歳の時に、麻雀雑誌に掲載された作品でデビューしました。落語の艶笑噺のような4コマ漫画が人気となりました。1986年から2002年まで『週刊プレイボーイ』『マグニチュード9.99』を長期連載しています。私はあの頃ずっとこの(ややエッチな?それでいて硬派の記事も多かった)週刊誌を定期購読して読んでいました〔笑〕。担当者が元『少年ジャンプ』の編集者であったこともあり、作画やアイディア出しのアドバイスをたくさんもらい、「育ててくれた雑誌」と感謝を述べています。その後「東京スポーツ」のアダルト面で4コマ漫画「みこすり半劇場」の連載をスタートします。作中に下ネタを入れ始めるのはこの連載時からとなります。自身では作風を「『サザエさん』の世界にお色気を持ち込んだもの」と述べておられましたね。ちょっとエッチで思わず笑ってしまう下ネタ・お色気4コマ漫画です。

 長年、いわゆる「かわい子ちゃん系下ネタ」、「頑固親父」、「時代物」、「ブス女」(⇒私はこのキャラクターが大のお気に入りです)、「野球ネタ」をオチや題材に持ってくる作風がほとんどで、ひたすらこの種の4コマ漫画作品を描き続けているため、そのイメージが定着しています。ダジャレや下ネタギャグも非常に多く見られます。長年不動の人気を維持しており、「偉大なるマンネリ」と例えられる作風で、現在世界世界ではオンリーワンの存在と言えるでしょう。老若男女を問わない、普遍の大爆笑下半身ギャグが満載です。そして何よりも笑えます。これまで何度思わず声に出して「エヘッ!!」と吹き出したかしれません。

 当然ながら作品発表の場はお色気ものの4コマ雑誌(艶笑4コマ誌)か、青年漫画誌に限られていますが、過去にはごく稀にファミリー向けの4コマ誌にゲスト作家として招かれたこともありましたっけ。その時の雑誌の予告には「あの岩谷テンホーがファミリー向け4コマ誌に!大丈夫か?」などといったコピーが掲載され心配もされました。このようなケースの作品では当然ながら下ネタは封印したものの、その分作者独特の毒気のある作風が存分に発揮されていました。かつては月2回発行の4コマ漫画専門隔週雑誌『みこすり半劇場』(ぶんか社)が発売されていました。「みこすり半」とは、早漏を意味する俗語で、成人男性向けのお色気4コマ漫画を中心に掲載している、4コマ漫画誌としては異色の存在でした。月2回の刊行もこの雑誌のみでした。お色気系でしたが、下ネタで笑うために読まれる雑誌であって、性描写により購読者の快楽を誘うことを目的とした雑誌ではないために、いわゆる「成人向け雑誌」には該当せずに、書店などでも通常全年齢向けの一般雑誌の棚に堂々と置かれていました(が2014年4月休刊)。

▲最新作2025年春号

 近年は、「大阪スポーツ」紙上で毎日(土・日を除く)カラー連載されている作品が、ある程度まとまったところで、ぶんか社から季刊の『大盛!!みこすり半劇場』(690円)が出版されています。最新版は春号ですが(4月19日発売、写真上)、早々と松江駅セブンイレブンに入荷しているのを見つけて買って帰りました。もう私は40年ぐらいこの人の漫画を愛読しています。毎朝コンビニで「大阪スポーツ」(180円)を買うのは、この人の4コマ漫画が目当てで、もう40年近く、この4コマ漫画をハサミで切り抜いては保存ボックスに放り込んでいます。今ではとんでもない量が溜まっています(写真下)。もちろん単行本は書庫に全冊揃っています。♥♥♥

▲ハサミで毎日切り取って放り込んでいる!

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