パティシエ辻口博啓

◎週末はグルメ情報!!今週はパティシエ

 パティシエの辻口博啓(つじぐち ひろのぶ)氏は、日本を代表するスイーツ界の巨匠であり、経営者、アーティスト、そして教育者としても多角的に活動している人物です。金髪のヘアスタイルと眼鏡がトレードマークで、テレビやメディアでも広く知られています。

 1967年、石川県七尾市和菓子屋「紅屋」の長男として生まれました。幼少期に友達の誕生日会で初めてショートケーキを食べた際、その美しさに衝撃を受け、「将来はパティシエ(洋菓子職人)になる」と心に決めたそうです。実家和菓子屋のの倒産という苦境を乗り越え、人一倍の努力と独自のセンスで頭角を現し、20代から国内外のしような洋菓子コンクールに挑戦。当時の名だたる賞を総なめにして、「コンクール荒らし」の異名をとるほどの実力を見せつけ、洋菓子の世界でトップを目指しました。1997年、パティスリーの世界大会「クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」の飴細工部門で個人優勝。これを皮切りに、数々の国際大会でタイトルを獲得しました。フランスのチョコレート愛好家団体「C.C.C.」の品評会において、9回連続で最高位(ゴールドタブレット)を受賞するなど、世界最高のショコラティエの一人として認められています。辻口氏は「一つのブランドを大きくする」のではなく、コンセプトの異なる多様な専門店をプロデュースするのが特徴です。

◎モンサンクレール (Mont St. Clair): 東京・自由が丘にある彼の原点にして最高峰のパティスリー(総合洋菓子店)。

◎ル ショコラ ドゥ アッシュ (LE CHOCOLAT DE H): 世界レベルのショコラを楽しめるショコラトリー。

◎自由が丘ロール屋: 世界初のロールケーキ専門店。

◎和楽紅屋(わらくべにや): 和菓子屋の息子としてのアイデンティティを活かした「和スイーツ」を提案するブランド。

◎マリアージュ ドゥ ファリーヌ: 厳選した小麦を使ったベーカリー。

 2026年現在も、そのバイタリティは衰えていません。出身地である能登半島の震災復興に向け、スイーツを通じた支援活動を積極的に行っています。金沢の店舗などを拠点に地元の食文化を世界に発信し続けています。2026年3月には、キャラメルの魅力を追求した新ブランド「CARAMEL TOKYO WARAKUBENIYA」そごう横浜店にオープンさせるなど、常に新しい味の探求を続けています。自らが校長を務める「スーパースイーツ製菓専門学校」(石川県)などで、次世代のトップパティシエ育成にも力を注いでいます。

 地元・能登の塩や米粉、厳選した茶葉など、日本の素材をフランス菓子の技法と融合させる「和魂洋才」のスタイルが得意です。トレードマークの金髪とスタイリッシュな佇まいは、マジシャンが「ステージ映え」を意識するように、パティシエという職業の地位向上と華やかさを象徴しています。彼は非常にストイックで、かつて「自分は砂糖の魔術師になりたい」と語ったことがあります。その言葉通り、飴細工の繊細さと味の構成力は、まさに魔法のような驚きを人々に与え続けています。

 地元・石川県七尾市、和倉温泉にある「ル ミュゼ ドゥ アッシュ 辻口博啓(つじぐちひろのぶ)美術館」は、「お菓子のアート」と「絶品スイーツ」を同時に楽しめる贅沢な空間で、私も以前訪れて感銘を受けました。日本一のお宿「加賀屋」のすぐ近くにありました。ここは単なるカフェではなく、「美術館」「カフェ」「パティスリーブティック」の3つが融合した施設です。美術館としての展示とカフェ体験が融合していて、「食べる楽しみ」と「見る楽しみ」を同時に味わうことができます。

█美術館(ミュゼ) 砂糖を使った芸術作品「シュクルダール(飴細工)」などが展示されています。特に長さ6mにも及ぶ飴の壁画は圧巻で、幻想的なライティングと共に楽しむことができます。なお、入館は無料です。

█カフェ 最大の見どころは、大きなガラス窓から目の前に広がる七尾湾のオーシャンビューです。落ち着いたモノトーン空間とのコントラストが印象的です。漆黒を基調としたモダンな店内の大きな窓から海を眺めながら、最高級のスイーツを味わうことができます。

█ブティック 代表作のパイ菓子「YUKIZURI」や、能登の厳選素材(のとミルク、セイアグリー健康卵など)を使った限定スイーツをお土産として購入できます。辻口シェフの代表作から能登限定のものまで揃っています。

◎セラヴィ: 辻口氏が世界大会で優勝した際の代表作。ホワイトチョコの甘みとピスタチオ、フランボワーズの酸味が絶妙です。

◎セゾン・ド・ガトー: 地元の旬のフルーツをふんだんに使ったショートケーキ。

◎能登限定スイーツ: 能登の赤ワインやイチジクなど、この土地ならではの素材を使った店舗限定品も人気です。

 和倉温泉エリアは2024年の能登半島地震の影響を強く受けました。こちらの施設も震災を経て一度は再開したものの、設備メンテナンスおよびさらなる体制整備のための長期休業期間(2026年3月1日~)に入っています。♥♥♥

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す