具体例を考える

 今日補習科で読んだ英文は、かつての大阪外国語大(2004年度)の入試問題で「野生動物の自由」をテーマにしたものでした。その出だしは次のように始まります。

       Animals in the wild lead lives of compulsion and necessity within an unforgiving social hierarchy in an environment where the supply of fear is high and the supply of food low and where territory must constantly be defended and parasites forever endured.

難解でなかなか大変な英文ですが、この文章が読めないのは、その言わんとしている具体的なイメージが湧かないために、理解につながらないのです。こんなふうに生徒に聞いてみました。特に①②は答えられない生徒が多くいました。

①lives of compulsion and necessityとはどういうことですか?
②an unforgiving social hierachyとはどういうことですか?
③the supply of fear is highとはどういうことですか?
④territory must constantly be defendedとはどういうことですか?
⑤parasites (must) forever (be) enduredとはどういうことですか?

ここで、野生動物の生態についての知識があれば、自分の知っている動物に関して、それぞれの質問に対する具体的なイメージを湧かせることができるはずです。単語を置き換えてそれで終わり、とするのではなく、絶えずその英文の具体的にイメージするところは何かを、意識させながら読んでいます。イメージをすることができないと、何を言っているか分からないチンプンカンプンな訳文が出来上がります。この英文はこの後も、イメージしづらい難解な文章が続きます。

 最も難解とされる京都大学の英文を読む際にも、私がいつも強調するのが、この「具体的イメージ」です。そのためにも日頃から、いろいろとアンテナを張って、本を読み、テレビを見て(良質な番組を)、人の話を聞いておくことが大切です。上の英文を読む際には、私は地上波「THE世界遺産」で見た、ボルネオ島の生態系の番組が役に立ちました。

 この英文の最後の方には「無料のルームサービスがあり、いつでも医者に診てもらえるリッツホテルに泊まるのと、誰もあなたのことを構ってはくれないホームレスになるのとではどちらがいいか。しかし、動物にはそのような判断はできない」という文章があります。ここも「リッツホテル」のイメージの理解が不可欠ですね。「具体的にはどういうこと?」と、絶えず授業中に問いかけています。

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