藤田 田さんのこと

hamburger,food 松江北高の卒業生藤田 田(ふじたでん)さんのことを二回ばかり取り上げました(2012年2月28日2013年8月23日)。日本マクドナルドの社長さんでした。勝てば官軍」という考え方にはどうしても賛成しかねるのですが、藤田さんの生き方には、学ぶべきところがたくさんあります。

 「努力×時間=膨大なエネルギー」という藤田さんなりの生き方の数式を持っておられました。成功にはやはり努力が不可欠で、努力すればするほどエネルギーは幾何級数的に膨れ上がっていくものだ、というものです。藤田商店を始められた24歳の時から毎月銀行に積立貯金をしておられます。最初の10年は月5万円、次の10年は10万円で、以降15万円と続けておられます。49年間でいくらになったと思いますか?約3億円です。通帳は全部で600冊にもなりました。元本に利息が付いて、またそれに利息がついて雪だるま式に増える。毎月は少額でも長く続ければ膨大な金額に、エネルギーになる、ということです。仕事というのは強烈な意志を持っていないとできない、と思ったのが預金を始めた理由だそうです。意思が弱く、相談相手もいない中、自分で自分をコントロールするために「預金は絶対に下さない、下した時点で事業は終わりだ」と覚悟を決めて取り組んだそうですよ。

 そんな藤田さんのところに、著書『ユダヤの商法』を読んで「ぜひ会いたい」と17歳の少年が何度も電話してきます。断っていたら、夏休みに突然実家の佐賀県鳥栖市から上京してきたのが、今の孫 正義さんです。「今はアメリカで勉強している。みんな飛行機や自動車や石油産業を学べというが、あなたはどう思いますか?」と藤田さんに聞いてきます。藤田さんは「それは絶頂産業だ。私があなたの歳だったらコンピューターをやる。この部屋いっぱいの大きさが今に小さくなる。その過程で絶対にもうかる」と助言されたそうです。いきなり訪ねてきてこの話ですから「この子は絶対にいける」と確信したそうです。何回断られても乗り込んでくる。この熱心さやバイタリティーが、今の孫さんの原点なんでしょう。孫さんの本を読んでいるとそこらへんがよく分かります。

 藤田さんは全て具体的な数字で物事を判断するという人でした。推計でいいからまず数字で売り上げや利益を考える、という姿勢です。ベッドの枕元に、外気と室内の温度がわかる寒暖計を置いておられました。朝起きて室内が18度で、外が12度だったら、6度の差があるから外は寒いな、と考えるのです。「ああ寒い」じゃなくて、数字で判断する訓練を積んでおられたのです。

 さて、12月3日(火)、松江北高では1・2年生が、株式会社商船三井(900隻の商船を運航している世界最大の海運会社)の代表取締役会長芦田昭充(70歳)さんの講演を聞きました。世界40か国をまたにかけて活躍された松江北高の大先輩です。私は残念ながら、補習科の授業とぶつかって聞けませんでしたが、生徒たちによれば、誰もやらなかったことをやる」「チャレンジの積み重ねが大切」「良い大学に入ることが全てではない」「理屈・後知恵のうまい人は多いが、やってなんぼだ!」「マスコミ(新聞・テレビ)報道を鵜吞みにするな」「人と人との繋がりを大切にせよ」などのお話があったそうです。こういう立派なOBの後に続きたいですね。「世界の人たれ!」

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