「元気」と「勇気」

赤ちゃんを高い高いする母親 「裸一貫」(はだかいっかん)という言葉がありますね。人は自分の身体の他には何も持たずに生まれてきます。尺貫法では、一貫がおよそ3.75キログラムになるようですから、ちょうど赤ん坊が生まれてくる時の重さくらいですね。また、「一匁」(いちもんめ)は「一貫」の千分の一、つまりは3.75グラムの重さということになります。五円玉一枚がちょうど3.75グラム、つまりは「一匁」になります。

 大好きなシンガーソング・ライターのさだまさしさんが、コンサートの終わりによく「赤ん坊は必ず両手を握りしめて生まれてくる、あれは一体何を握りしめているのかわかりますか?」と問いかけます。さださんの答えは「元気」と「勇気」です。人は右手に「元気」を、左手には「勇気」を握って生まれてくるというのです。人は「裸一貫」に、およそ五円玉一枚ずつの重さの「元気」と「勇気」を握って生まれてくるのです。そして、この二つは共に全く同じ性質を持っています。それは「使えば使うほど増える」ものであり、「使わねば使わぬほど減ってゆく」ものなのです。その握りしめた「元気」と「勇気」を、千倍万倍にできるどうかを決めるのが「志」だ、と締めくくります。いい話でしょ。私も裸一貫で「元気」と「勇気」を握りしめて生まれ、高い「志」を持って大きく育ててきました。本邦初公開、私の生まれた時の姿です。健康優良児だったそうです。

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