「特別展 さだまさしの世界」

 10月6日(金)から始まった西日本新聞社創刊40周年記念事業「特別展 さだまさしの世界」(西日本新聞社・KTNテレビ長崎・長崎県美術館主催)に、長崎県美術館に行ってきました(~11月5日(日))。この美術館は2005年4月、あの世界的に有名な建築家隈 研吾(くまけんご)さんが設計した素敵な施設です。私は「ピースミュージアム」を訪問してから、海沿いに歩いて10分ほどで、入り口に立ちました。美術館の入り口付近にある高さ約4m、幅約7mのLED大型映像装置が目に止まりました。展覧会情報や映像作品、館内で行われるイベントのライブ映像が上映されていました。中に入りチケットを買うためにエントランスロビーの受付に向かいます。高さ約12mの吹き抜けのゆったりとした空間です。三方をガラスのカーテン・ウォールに囲まれて、明るく開放的な雰囲気で来館者を迎えてくれます。定期的にコンサートを開催するなど、イベントも行っているそうで、今日も音大生がミュージカルを演じていました。奥には「ミュージアム・ショップ」があり、鮮やかな色づかいのスペイン国立プラド美術館のアイテムや、長崎らしいオリジナルグッズなど豊富な品が売られていました。

 さて、今回の特別展示は、長崎が生んだ多才でユニークなアーティスト・シンガーソングライター「さだまさし」の魅力を体感できる初めての特別展覧会です。1952年、長崎市出身、3歳でバイオリンを始め、九州に天才少年現るの呼び声も高く、中学校から東京に出てバイオリン修行、その後挫折して、1973年、フォークデュオ「グレープ」でデビューし「精霊流し」「無縁坂」などが大ヒットしました。私はその頃からずっーと応援しているんです。1976年にソロとなって以降、雨やどり」「関白宣言」「親父の一番長い日」「北の国から」などの大ヒットを放ち、今ではコンサート数は4251回を超えます。話芸とも呼べるステージ・トークでも有名ですね。2001年『精霊流し』で小説家としても活動を開始し、解夏』『眉山』『風に立つライオン』などが映画化されました。最近は、公益財団法人「風に立つライオン基金」を設立し、国内外で「いのち」や「平和」を守る活動をしている個人や団体などを支援しています。 吟遊詩人を体現するかのようなシンガー・ソングライターとしての活動を主軸に、小説家、話芸の達人、はたまた平和ミュージアムや社会福祉団体発起人といった多彩な顔を持つさだまさしの世界に、楽しみながら触れることが出来ます。さらに、光のインスタレーションで国際的に高い評価を得ているアーティスト、松尾高弘さんによる新作を展示。さだまさしの音楽世界を、レコード盤などのオブジェ、楽曲と映像によるダイナミックなインスタレーションで表現していました。入り口からご案内してみましょう。

 上図のように、さだまさしさんの多彩な才能や足跡の集合体を“まち”に見立て、来場者がまち歩きをするように、才能やメッセージに順次触れていきます。写真を撮ってもいい場所が明示されていました。

1.自由飛行場
さだまさしの世界へ到着入り口です。さだまさしの独自レーベル「フリーフライト」のマークである複葉機をモチーフにしたフィギュアを展示していました。長年のファンにとっては、さだ企画のフリーフライトレコード、実に懐かしいですね。

2.歴史館
さだまさしをつくった家族・恩人を紹介するコーナー。誕生からデビュー前までを、新聞記事の見開き風に紹介しています。また、さだまさしの家族や少年期のエピソード、影響を受けた友人や恩人について、ゆかりの品や写真などで紹介していました。

3.さだショー店街
歌手、小説家、映画制作など、多彩な活動が「さだ商店街」となって出現です。コナーとやレコーディングで使われた初公開のギター、直筆の歌詞や譜面なども展示されていました。各店舗では、さだまさしの精巧なフィギュアが店長となって皆さんをお出迎えします。

4.長崎館
さだまさしの原点を紹介!詩島などさだまさしゆかりの地のほか、精霊流し、おくんちといった長崎の伝統行事について紹介しています。また、学生時代、望郷の念にかられた時に心の支えとなった長崎出身の画家・山本森之助の風景画も展示。さださんがお父さんを見送った際の「精霊船」の模型も展示されていて胸を打ちました。

5.宇宙館
会場内に入ると、多種多様な光の空間の中に、さださんのCDが数多く天井からぶら下がり、さださんの曲が流れています。映像、照明、テクノロジー、インタラクションを融合させた「光のインスタレーション」によって、国際的に高い評価を得る松尾高弘さんの《RECORDS “さだまさしの宇宙”》です。空間に浮かぶレコードやCDはさだまさし唯一無二の「宇宙」を表し、会場に響く楽曲と映し出される情景は人の動きによって刻々と変化します。鑑賞者がそれぞれの印象的な楽曲を記憶と感性で辿るインスタレーション。さだまさしの音楽世界を感じてみることにしましょう。下の写真にあるように、床に両足のマークがあり、ここに足を乗せると空間の色が変わり、さださんの楽曲が流れます。私がマークを踏んだ時には「人生の贈り物」でした。お客さんが代わる代わる足を乗せて、さださんのヒット曲の数々を堪能していましたよ。

6.未来館
さだまさしさんからのメッセージが、映像で流されていました。

7.佐田商店
さだまさしのオリジナルグッズや、CD、DVD、書籍、コンサートパンフレットなど、多数のアイテムを販売して、充実のグッズショップとなっていました。コンサート会場で買えるものばかりです。私は今回展示の特製「クリアファイル、最新のコンサートパンフレットと会報バインダーを購入して帰りました。

8.メッセージ館
来場者がさだまさしへメッセージを送るコーナー。風に立つライオン基金」の紹介パネルもありました。お客さんが熱心にメッセージを書いて、ポストに投函していました。そして出口の「日めくり神社」で記念撮影です。

  展示会場のいたるところに、さださんそっくりの精巧なフィギュアが飾られてお客さんをお迎えしていました。この「フィギュア・ジオラマ」をプロデュース、制作したのは クリエーティブオフィス・フライトギア主宰の土井眞一(CM美術アートディレクター)さんです。近くに寄って見ていましたが、それにしても実によくできていました。この展示が終わったら、このフィギュアの数々はどこへ行くんでしょうね。全部写真に収めてきましたので、印象的ないくつかを掲載しておきますね。

 私が購入して帰った、さだまさしの世界クリアファイル」(600円)は、A4判のダブルポケットで、ポケットには、詩島で撮影したまっさんの写真と詩島の空撮写真を。表面は、濱田キヨハルさんが描いた本催事のメインビジュアル画が。稲佐山の上空から眺めた長崎市にまっさんの物語を詰め込んだ夢の街です。松江に帰ってからも、いくつもの物語を探すことのできる素敵な記念品でした。

 特別展示室を出たところにある美術館2階の「カフェ」では、さださんの名曲「パンプキンパイとシナモンティー」(この曲に出てくる喫茶店の「安眠」からさださんファンの岡村孝子さんは「あみん」を結成されています)にちなんだ同名の特別メニューを提供しています。私も絶対に食べて帰ろうと狙っていたものです。私が展示を見終わって、「カフェ」にやって来た時にはなんと長蛇の行列が。受付で名簿に名前を書いて順番を待ちます。「パンプキンパイとシナモンティーは食べることができますか?」とお店の人に聞くと、あと3個しかありませんとのこと。この行列ではとても無理と、残念ながら断念しました。そして美術館前から、タクシーを拾って、さださんのカステラ喫茶「自由飛行館」へと向かいました。❤❤❤

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