『PHP』誌に学ぶ

 現在、PHP』誌は、わずか定価190円(税込205円)で、毎月販売されています。これだけの啓発内容を盛り込んで、今の時代、この安さは驚愕ですね。私も毎月読んでいます。生きるための大きな指針・ヒントを与えてくれる記事も多く、その都度切り抜いてファイルしています。それにしても自社以外の広告もなく、この値段、安すぎです!!

 かつて、島根県大田市で、義手・義足を作っておられる「中村ブレース」の社長・中村俊郎(なかむらとしろう)さんに、故・澄田信好知事より、島根県教育委員の就任要請があります。教育委員会で中村さんは、試験の点数ではなく、本当に子どもが好きな人を教員として採用してください。心底先生になりたいと思っている人を採用してください。」と強く訴えられました。点数の高さだけで採用された教師の中には、教師として適性の疑わしい人がいる、というのが中村さんの実感だったのでしょう。島根県の全ての県立高等学校の図書館に、この雑誌『PHP』を毎月、長年(平成20年1月号―平成25年1月号)贈り続けていただいたことは、島根の生徒の心の教育を」という、中村さんの心よりの熱い想いからでした。実に有り難いことでした。中村さんに関しては、詳しくこのブログに取り上げたことがあります。⇒コチラです

 ここで、この雑誌の歴史を回顧。PHP』誌は、松下幸之助さんのPHP(Peace and Happiness through Prosperity、「繁栄によって平和と幸福を」の頭文字)の考え方を広く世に伝えるための、いわば機関誌であり、PHP研究所」設立の翌年に創刊されました。PHP』では、人間とは何か、真に豊かな人生とは何か、幸福とは何か、といった、いつの時代にも変わらぬ人類普遍のテーマである「生き方」について、様々な角度から取り上げています。多くの方々の体験にもとづく貴重な意見・提言をもとに、物の見方・考え方についてのヒントを小・中学生からお年寄りまで、多くの読者とともに考える広場となっています。

 「PHP研究所」は、松下さんが私財と思いをつぎ込んで「繁栄によって平和と幸福」を追求する社会啓蒙活動として、昭和21年11月3日に始まりました。平和」「幸福」を得るためには「物質的な繁栄」がなければならないとしたところが、松下さんの「哲学」です(渡部昇一談)。PHP研究所」を創設した翌年の昭和22年4月に、雑誌『PHP』は発刊されています。当初は発行部数1万部でした。何度も挫折・苦悩を繰り返し「もうPHPを閉じよう!」というところまでいきました。発行部数100万部にまで拡大した『PHP』誌も、ほとんどは松下電器の買い上げで、松下さんの「道楽」と見なされる始末です。創刊30年間にわたって、経営はずっと赤字続きだったのです。常に松下電器の支援が9割を占めていました。赤字になると、松下さんがポケットからポンと財布を出して補填してくれるような状況でした。そんな経営状態を見かねた周辺からは、PHP活動は、世のため人のためなのだから、財団法人にすべきです」という進言が何度も行われました。松下さんは、財団法人はあかん。資金を集めて、その資金でやっていく、あるいは、その運用でやっていくわけや。足らなくなると、資金集めや。他に頼る。そこには自主自立の気概も生まれにくい。たいてい安易しか生まれてこんわね。だから、いつまでたっても赤字や。PHP研究所を株式会社にしたのは、そういう真剣味をつくるためや。会社というのはね、生きるか死ぬか。そういう心持ちが、会社を発展させるんや。財団法人にしたらあかん」と、かたくなに拒んだと言います。側近中の側近の江口克彦さんが担当され、悪戦苦闘の末、経営が軌道に乗ったのでした。

 『PHP』の2019年1月号に掲載された、作家の江上 剛(えがみたけし)さんの「今日一日を楽しく生きる」という特集を興味深く読みました。その中に、故郷の丹波の自宅の五右衛門風呂で江上さんがまだ小さい頃、早く温まりたくて自分の方へ自分の方へとお湯を必死でかいていると、お母さんが「自分の方にかいたお湯は、おまえの脇から全部外に出て行くよ。お湯は向こうへ向こうへとかきなさい。そうすると、まわって自分のところに来る。世の中も同じで、全部自分のものにしようと欲張ると、かえって自分から離れていくよ」と、生きていく上で大切なことをいくつも教えて下さったそうです。これは今で言う「たらいの法則」ですね。⇒私の解説はコチラ

 お母さんはさらに「“のに病”になるな」と教えてくださいました。真面目に働いたのに、出世しない」「姑の言う通りにしたのに、ありがとうの一つもない」「子どもにいろいろしてあげたのに、家に帰っても来やしない」「前の会社ではこうだったのに…」など、人生では、“のに”が報われることはないし、言い始めると苦しくて仕方なくなりますね。なるほど。このように、生きる上で指針となるメッセージがいっぱい詰まった雑誌が『PHP』誌です。みなさんにオススメします。❤❤❤

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中