JRおおいたシティ

 2015年4月に開業した「JRおおいたシティ」は、JR九州が手掛ける主要駅再開発案件として5番目に完成した複合駅ビルです。もともと街を南北に分断していた鉄道を高架化するのをきっかけに計画した大規模リニューアルです。大分の南北の街をつなぐ象徴」「大分の歴史と文化を感じる存在」を作りたいという唐池恒二(からいけこうじ)社長(当時)の想いを受けた、鉄道デザイナーの水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生が、全面的にプロデュースしました。その斬新さたるや半端ではありません。駅直結の商業施設、屋上庭園、ホテル、温浴施設など、開業3か月で770万人が利用し、最高で1日17万4000人が訪れた日もあったそうですよ。水戸岡さんのデザインは、駅構内やコンコースにとどまることなく、屋上や外観、ホテルの内装やフロア計画、パブリックスペースの色彩計画にいたるまで一貫して行われています。デザインによって大きな存在感を発揮すると同時に、駅と街を活性化させる起爆剤となっています。新たに生まれた駅前広場などと連携し、街と駅が一体化して都心部のにぎわいを呼び起こしている感じですね。私も活気を感じました。利用客が以前は年間500万人くらいだったものが、新しい駅ビルになってから、だいたい2,000万人に増えたと言います。大分市の人口は約48万人ですから、みんな何回も来ているという計算になりますね。

 大分駅」の斬新さにも驚かされました。降り立ったホーム自体は何ら目立った特徴もなく、新しく綺麗な高架駅という程度の印象でした。が、ホームから階段を降りて改札階に向かうと、さすがデザイナー・水戸岡さんが関与したJR九州の駅ならではという印象を受けました。水戸岡デザインによって、徹底した上質感を表現している特別仕様の駅コンコースが目を引きます。フローリングの床や、トイレに掲げられた「のれん」などは、水戸岡さんならではの個性が強く出ていると感じました。駅構内にある駅長室が「利用客に見える駅長室」になっている辺りも、他では余り類を見ない独特なものと感じました。しかし、改札内は特急列車の起終点にもなってお大分駅線路り、乗継利用も多く見込まれる基幹駅にもかかわらず、飲食店舗などはちょっと…という状況で、駅の規模などを踏まえると少々寂しいかなという印象を受けました。そして改札を出てコンコースに出ると、コンコースの天井は他に類を見ない非常に独特なもので、個性が強く出ている部分ですが、これに加えてコンコースの床には「線路」が描かれ、踏切りを模した部分には「左よし 右よし」という標記まで見られたのは、少々驚かされたものでした。ちなみにこの線路を模した部分には、休日などに「ぶんぶん号」と称したミニトレインが広場を走っています。時速10キロで90m走って200円という運賃設定です。いかにもJR九州らしいユニークなサービスで大人にも人気があるそうですよ。また改札内における飲食や物販などの店舗は乏しく、少々寂しい状況であるものの、コンコースには「豊後にわさき市場」と称した、土産物などの物販や飲食店舗が集まった区画も存在しており、この区画には結構遅くまで営業している飲食店もありますので、列車での大分‏入りが少々遅くなった時、の夕食などにも、結構便利なのでは、と感じたものでした。

 大分駅では新たなシンボルとして鶏を用いています。なかでも一際目を引くのが「ぶんぶん鶏」という彫刻です。これは、奈良県のシンボルキャラクター「せんとくん」をデザインしたことで有名な彫刻家薮内佐斗司(やぶうちさとし)さんの作品で、生命力にあふれた鶏の彫刻を中心に、楠の無垢材の円形ベンチが設置されていて、地元の人々の待ち合わせスポットとして活躍していました。構内の天井がひときわユニークですよ」と、ホテルのフロントの方から聞いていました。ウォルナットをランダムな柄にデザインしている天井には、鶏のデザインが金箔で表現されていました。目を凝らしてよくよく見てみると、鶏のデザインも数種類あるみたいで、見上げる楽しみを誘います。水戸岡さんの作品を知っている者にとってはもうおなじみの世界ですね。♥♥♥

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