「知の巨人」

 「知の巨人」立花 隆(たちばなたかし)さんがお亡くなりになりました。各紙・各誌が特集を組んで追悼しています。徹底した資料の分析「田中角栄研究」によって、現職の総理大臣を退陣に追い込みました。

 しかし、「知の巨人」の本家本元・元祖は、何と言っても故・渡部昇一先生(上智大学名誉教授)でしょう。個人蔵書世界一の書庫をバックに、ありとあらゆる知の世界へ斬り込んで行かれました。もうお亡くなりになってから、はや4年です。雑誌『WiLL』(ワック出版)の7月号創刊200号記念特別企画として、「渡部昇一を偲ぶ―知の巨人― 師・渡部昇一先生の想い出」が組まれました。教え子の江藤裕之(東北大学教授)織田哲司(明治大学教授)下永裕基(明治大学准教授)の三人の先生が、渡部先生在りし日の姿を偲んでおられます。江藤先生渡部先生のお人柄を述べておられる部分が特に印象に残りました。


 自分に正直であれば、自分の本当の実力、そして限界がわかるはずである。となると、人間、謙虚になる。そう、先生はとても謙虚な方だった。その謙虚さからくるのであろうか、先生はまた礼儀正しい方でもあった。学生である私たちが本や論文を贈ったりすると、必ずお礼状を送ってくださった。キャンパスで挨拶をすれば、深々とお辞儀をされた。こういった謙虚さ、礼儀正しさは、相手が誰であれ変わらなかった。知らないものを知らないと言い、誰に対しても礼儀正しくするのは、裏を返せば、自分にゆるぎない自信とプライドがあったからだと思う。

 先生はまた優しく、気前のよい方でもあった。毎週金曜日の大学院ゼミのあとは、学生と一緒に食事をとることを常とされていたが、すべて先生がご馳走してくださった。また、「書く」ことを重視されていた先生は、学生に書く場として毎月論集を出すための経済的援助をしてくださり、さらには、学生が集い、切磋琢磨する場としてマンションの一室を借りてくださった。あまり知られていない先生の一面であるが、学生をここまで可愛がってくれたことを伝えておきたい。


 未来ネット」で、「渡部昇一 知のレガシー」YouTubeで始まっています。知の巨人「渡部昇一」の学問の背景を、教え子の門下生たちが丹念に紐解いていく圧倒的な教養番組です。言葉や文学をもっと深く楽しみたい方は必見の番組ですよ。現在その1~5までが公開されています。コチラから見ることができます。渡部先生の英語学者としての側面に焦点をあてて、そのすごさを知的に語っておられます。渡部ファンとしては嬉しいこの番組は、とても噛み砕いた対話による大変高級な内容ですが、本来高級な知性こそ極くわかりやすく話されるものです。私自身の知的興奮でした。そうそう、私の渡部先生との出会いは⇒コチラに詳しく書きました。今私は、時間を見つけては、渡部先生の過去の書物を読み返しています。♥♥♥

 

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