「エアポート2014」

 今から4年前、2017年のちょうど今頃の想い出です。たまたまWOWOWでやっていた「エアポート2014(原題は”Airplane vs Volcano”)を見ました。恒例の航空パニックシリーズは、さらに火山パニックまで加えての、アサイラム社作品です。この会社は低予算B級映画を専門とする会社です。大量に噴き上がる溶岩と、飛び交う火山弾の間を、縫うように飛ぶ旅客機の運命をテーマとしていて、これでもかというぐらい用意されたピンチの連続に、ドキドキハラハラさせられてしまうサービス精神満点のスカイ・パニック映画でした。計器がシャット・ダウンした中で火山地帯を飛行する、というだけでも大トラブルなのに、さらには機長と副機長までもが命を落とし、あげくはパニックに陥った乗客の一人が銃を奪って暴れ出すという、これはもう絶体絶命の極限状態でのサバイバル戦争が見ものです。主演はディーン・ケイン、ロビン・ギヴンズ。ハワイ沖で眠っていた死火山が突如として目覚め、大噴火を始めます。余りにも突然の出来事に、その空域に入ったばかりの旅客機は、身動きが取れず、さらには、正副両操縦士まで死んでしまい、この後は、小型機の操縦経験のある乗客(ディーン・ケイン)が操縦桿を握るものの、自動操縦に切り替わっていて、火山が噴火している空域からの脱出は不可能! この状況を知った米軍が救助に向かおうとするのですが、ことごとく失敗します。とにかく、噴火の勢いが半端でなく、噴石の量が多過ぎです! そんな中で、自動操縦になっているから、ディーン・ケインはハンドルを握っても、ウーンウーンと唸るだけという絶体絶命の状況!旅客機は思うように動かないはずなのに、途中でもの凄く細かい操縦をしちゃって、そんな事が出来るのならさっさと脱出したらいいのに。また救助に来た米軍も、既に複数の火山がドッカンドッカンいっていて噴煙だらけの場所なのに、天候が悪化してきた!?とビックリしたり。このように、意味不明な箇所がいくつかありますよね? 「リック」と言う男は最後まで正体が不明、なぜ、大佐は乗客の救助に反対していたのかが不明?しかもコロリと態度を変えてしまうし、飛行機の天井に穴をあけて救助するのは、かなり無理があると思うのですが。

 その昔、アーサー・ヘイリーの内幕小説(次回作を楽しみに待ったものです)にのぼせて読んでいた時期があって、彼のAirportという作品も面白く読みました。するとこの作品が、『大空港』として映画化されて大ヒットしました。ドキドキハラハラの連続で、こういうスカイパニック物の映画が続いて何本も作られ、私も映画やビデオでのぼせて見ていた時期(大田高校・津和野高校時代)があります。最近はとんとご無沙汰だったんですが、この『エアポート2014』があまりにも面白かったので、アマゾンから一連のシリーズを購入しておいたんです。エアポート2010』『エアポート2011』『エアポート2012』『エアポート2013』『エアポート2015』です。ちょうどこの年の三連休に台風がやってきて、運動会も中止(私は町内の組長をやっていたもので、準備と当日で2日間は潰れる予定だった)となって、雨・風のためにどこにも出ることができないので、これはいい機会と、溜めてあったDVDを1本1本、八幡家の65インチのプラズマテレビで時代順に見ていきました。一作(ドイツ語)を除いて、いい英語の勉強にはなりました。

▲この大型テレビも壊れて今では東芝製の新しいテレビが…

◆『エアポート2010』・・・ドイツ航空111便は、インド洋上を飛行中、突如容態のすぐれない乗客が続出する。未知のウィルスによるもので、パイロットに緊急着陸を要請するが、ウィルスの拡散を恐れた各国に拒否される。巨大な生物兵器と化した機体は、ドイツへの着陸を強行。かたや首相官邸では郡部での爆破命令を下す。

◆『エアポート2011』・・・最先端のコンピューター制御システムを搭載したジャンボジェット機。乗客に紛れ込んでいたテロ組織のメンバーにより、機体はハイジャックされてしまう。彼らの要求は刑務所にいる仲間の解放。機長は大統領の弟であった。燃料タンクの故障によりコントロールを失った機体は、市街地に向けて急降下を始め、ついに戦闘機による追撃命令が下される。

◆『エアポート2012』・・・航空管制でミスの急増を重く見た連邦航空局は、衛星システムを使い自動的に危険を回避するACAT装置を設置。未だ実験段階である装置の設置に非難の声も上がる中、ジェット旅客機アメリカーナブルー23便が落雷を受け、通信機能が遮断。一方で、大統領の乗ったエアフォースワンはACATが暴走し、救助に現れたF16戦闘機に攻撃を仕掛ける。さらにこの2機は同じ高度で飛行しており、数分後には航空機の正面衝突という絶体絶命の危機を回避できるのか?

◆『エアポート2013』・・・アメリカ空軍から作家に転身したケイトは、システムの不具合で、乗るはずだった搭乗機がすでに飛び立ってしまうが、航空会社副社長の計らいで新たに用意されたコンテック108便に乗り込む。離陸したのも束の間、最大規模の太陽フレアから発生した電磁パルスの影響で機長はショック死、さらに電気系統機器が全滅してしまう。他に上空を飛び交う機体は約7,000機。地上もパルスの影響を受け、管制塔との交信もつながらない。あらゆる所で飛行機の衝突が続出。果たして無事に着陸できるのか?

◆『エアポート2015』・・・ダラス発IA42便は、ロンドンに向けて飛行中、機体は雷雲の中に突っ込んで行く。凄まじい乱気流を抜けると、タイムスリップ、そこは1940年6月17日のヨーロッパの上空だった。時はヒトラーが進撃する第二次世界大戦中、そして複数の爆撃機が機体を取り囲んでいた。機長は無線で助けを求めるが、繋がった先は連合国軍の伍長を名乗る男だった。タイムスリップした中で、ジェット旅客機対ドイツ爆撃機の運命はいかに?荒唐無稽な設定!

 もう全作で、それは機体に穴が空いたり、ミサイルが飛んできたり、エンジンが吹き飛ばされたり、機長が突然死んだり、ハイジャックありと、およそあり得ないような荒唐無稽な出来事の連続に、飛行機嫌い」の私は、ますます飛行機に乗るのが怖くなったのでありました(今度の東京行きも新幹線で行こう…)〔笑〕。♥♥♥

(追記)その後、『エアポート2017』、最新作『エアポート2021』という作品が出たみたいです。また取り寄せて見ようと思っています。

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