「共通テスト」の不正行為

 毎年この時期の「共通テスト」になると、不正行為が発覚します。かつてはこういったことはいっさい闇の中で、我々が知る由もなかったのですが、「センター試験」の不正行為を、馳 浩(はせひろし)文部科学大臣の時から(元新日本プロレスのプロレスラーだった人です)、全部情報公開されるようになり、試験の終了後ただちに公表されるようになりました。⇒昨年度の不正行為はコチラに書きました。

 今年も「2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト」が、2022年1月15日と16日に行われました。53万367人が志願しています。大学入試センターの発表によると、スマートフォンの使用、カンニング等で3人の不正行為が発覚しました。不正行為をした場合には、その場で受験の中止と退室を指示され、それ以後の受験はできなくなります。また、受験した「大学入学共通テスト」のすべての教科・科目の成績が無効となります。くれぐれも注意したいですね。

 今年の不正行為が発覚したのは、共通テスト1日目の1月15日に、三重県で1人、神奈川県で1人、2日目の1月16日に、徳島県で1人の合計3人です。三重県では、スマートフォンを使用、神奈川県では、「解答はじめ」の指示より前に、ICプレーヤーを作動および解答を開始しました。また、徳島県では、他の受験者の答案ののぞき込みをしました。詳細を書きます。

三重県の会場では、受験生が国語の時間にスマホを股に挟み、必要に応じて参照できる状態で試験を受けていました。開始から約50分たったところで、試験監督が不審な動きに気づいて不正が発覚しました。当の受験生は「分からない問題を調べるためだった。画面がスリープモードにならないように触っていたが、解答するための使用はしていない」などと話したといいます。スマホを調べたところ、外部に問題などを流出させたような記録はありませんでした。過去のセンター試験でも、試験中にスマートフォンを使っていた受験者や、国語の試験中に定規を使っていた受験者が不正行為とされて、全教科の試験結果が無効になってしまったことがありました。スマホに関連した不正行為の認定は、前身の大学入試センター試験を通じて6件目となります。

神奈川県の会場では、英語のリスニング試験の際、開始の合図の前に、試験用のICプレーヤーを作動させる不正がありました。受験生は英語リスニング開始直前に居眠りをしており、目覚めた時にプレーヤーがあったため、既に試験が始まっていると勘違いして操作したといいます。

徳島県の会場では、数学の試験で他人の解答用紙をのぞき込むようなしぐさをして、試験官から1度注意されていた受験生が、その後の理科でも同じように周囲の答案をのぞいていたため、カンニングと認定されたものです。喝です!♠♠♠

 

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