as is often the case with~

◎今週は英語特集!! 

    as is often the case with A(~にはよくあることであるが)は、受験英語をやった者なら誰でも知っている頻出熟語です。大学入試のための熟語集には必ず載っている表現です。

 As is often the case with Tom, he was late for school today.(トムにはよくあることだが、今日学校に遅刻した)

 キャサリン・クラフト(Kathryn A. Craft)先生は、このような表現はwordy(冗長な)であるために、めったに用いることはない、それどころかまったく用いることはないと言うネイティブもいるだろう、と書いておられます。話し言葉ではas usual(×as usuallyではない!誤用注意!)とか、as alwaysとかを使う、とのことです。as usualは、下のように文頭、文中、文尾どこにでも置くことができます。

As usual, we had nice weather on Sports Day.(例年通り、運動会の日は晴天だった)

Ken left home, as usual, at 7 o’clock.(ケンはいつものように7時に家を出た)

The bus was full, as usual.(バスは満員だった。いつものようにね)

 決して死語ではないと思いますが、受験英語での登場頻度に比べればかなり少ないと言えそうです。少なくても、ネイティブにとっては、慣れ親しんでいるイディオムではないのです。私たちが受験の作文指導で思い描いているこの句の実態と、現実の使われ方には大きなギャップがあることだけは確かです。

 最新刊の佐藤誠司(編著)『英文法・語法問題超頻出ポイント500』(桐原書店、2021年)には、「〔参考〕 as is often the case with~(あるいはas is usual with~)という表現はまわりくどいので、日常的にはあまり使わない」と正確な実態を述べた記述があります。♥♥♥

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