今井書店Tonomachi63閉店!

 「今井書店殿町店」は、私が若い頃からお世話になってきた書店でした。新刊書だけでなく、割と古い本も在庫が多くて重宝していました。2階に専門書も結構置いてあって、洋書のコーナーもあり、貴重な存在でした。この本屋で勉強させてもらったものです。この書店で教師としての道を案内してもらった感が強くあります。

 その松江市殿町63番地にあった今井書店の本社社屋1階は、2017年に書店を店じまいしてしまい、以降「TONOMACHI63」の名称で山陰の郷土出版物を品揃えの中心とし、それまでの一般的な「新刊書店」とは異なる形態で店舗運営をしてきました。本社1階ロビーという役割はもちろん、地元の人々に気軽にスペースをご利用いただけるようイベント等を定期的に開催し、交流拠点としての役割も担ってきました。また、これまでは主に米子市で行っていた今井印刷㈱による「自費出版相談コーナー」も設置し、編集スタッフが本づくりの相談を受けたりもしていました。さらには、山陰の魅力を届けることができるようにと、郷土出版物はもちろん、山陰で生産された加工食品や器などのクラフトも展示販売されていました。しかし残念ながら、私にはこのお店が目指す方向性が全く見えませんでした。 

 学生時代からこの今井書店を利用してきた者として、ちょっととまどい、そのコンセプトの理解に苦しみ、一度だけ入ってみたことはありますが、以来二度と足を向けたことはありませんでした(⇒私の紹介記事はコチラです)。今日お店の前を通って初めて気づいたんですが、その「TONOMACHI63」も、2023年5月31日をもって閉店してしまいました。「やっぱりな!」という思いです。この店内で唯一印象的だった「雲太の高層出雲大社復元模型」は、移転先未定とのことです。

    これで松江の今井書店」も、田和山の「今井書店センター店」「今井書店学園通り店」の二つを残すだけになりました。書店も受難の時代を迎えています。「今井書店」がカレーや食品を売るオカシナ時代になりました。本が売れないからでしょう。でも本業を疎かにすると、ますますオカシクなっていきます。本を売るためにもっとさらなる工夫が求められます。「学園通り店」はほぼ毎日のぞき、週に一度は「センター店」を訪れている身ですが、書店としての工夫がもっともっとなされてもいいんじゃないかと感じています。昨年の12月に入院してから、足が不自由で大雪が降ったこともあり、全く本屋をのぞくことができませんでした。3ヶ月ぶりくらいに「学園通り店」へ行ってみて、書棚の配置も大きく変わり、利用しにくくなっていて驚きました。本の点数も減っている印象です。もっとお客さん目線でのサービスを心がけなければいけない点が数多くあると感じています。今日も「今井書店センター店」で、検索機で「在庫あり」と出ている本を受け付けで探してもらうようにお願いしたところ、待てど暮らせど帰って来られません。結局「見つかりませんでした」と。もう一冊お願いしたら再び探しに行ったきりです。頭に来て帰りました。対照的に、私が津和野高校に勤めている頃よくお邪魔した博多「ジュンク堂書店」では、洋書・和書に関して何を聞いてもたちどころに返事が返ってきます。さすがプロの書店員さんです。3年間通いましたが、なかった本は一冊もありませんでした。今年の3月に岡山「丸善書店」で、まだ手術明けで足が痛かったので、手帳を渡して10冊程度の本をお願いしましたが、アッという間に持って来てくださいました。松江とえらい違いです。松江市は大きな書店が全部潰れてしまい、競争が全くなくなってしまいました。それも理由の一つなんでしょう。健全な競争がないとどんどんオカシクなっていくのは、どの世界も同じです。♥♥♥

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