「クアトロガッツ」

◎週末はグルメ情報!!今週はシーフード

 島根県松江市の中心街に、4月末、廃材などを使い空き家をリノベーションした飲食店がグランドオープンしました。外観がアニメに出て来そうなワクワクするユニークな店で、早くも松江市民の注目を集めています。4月28日、松江市にグランドオープンした海老を中心としたシーフード専門のレストラン・バー「4GATS(クアトロガッツ)」です。おしゃれな店舗を予想していた私は、最初は気づかずに通り過ぎていました。

 マスターイチオシの「海老カツライス」(1,200円)を注文しました。まずはコンソメスープが、そしてサラダが到着。するとメインの「海老カツ」がやってきました。「海老カツ」は衣がサクサクしていて、プリプリとした海老の食感がよく残っています。デミグラスソースの深い味わいが海老と絶妙にマッチしていて、全体的にやさしい味わいでペロリといただけます。

 そして、料理以上に目を引くのが店内のデザインです。外観はもちろん、店内も独創的な装飾で目を楽しませてもらえます。ハウルの動く城のような、ディズニーシーのような素敵空間でした。

 結婚式場などで修業を積んだオーナーの内久保さん。長年空き家となっていた実家を活用しようと、飲食店の開業を計画しました。コンセプトは、「漁師たちが夜な夜な集まる港の海老工場」です。「僕の想像以上のものが出来た。予算の問題があったので、解体で出た廃材を使って何とかやりくりしていただいたので」「この家は僕が昔住んでいた実家だったんですけど、空き家になってしまった。そこを壊してしまおうかと思ったんですが、やっぱり地域の役に立つものとして活用したいと思って。想像をはるかに超えたものができてしまった。びっくりしかなかった」このリノベーションは大半が、解体で出た廃材や配線、近所の工場から譲り受けた廃材を使用していますが、これらを建築技術を使い、映える店にした仕掛け人がいました。

 この建物、もともとは築約50年のいわゆる古民家でした。リノベーションを手掛けたのが、アートディレクターの松尾謙太郎(まつおけんたろう)さんです。松尾さんは松江市出身で、以前は首都圏に拠点を置き、有名テーマパークのデザインなど第一線で活躍していました。国内の商業施設などの内装やディスプレイ設計などを手掛けています。「本来テーマパークでよく登場するテクニックなんですが、エイジング技術があれば、材料は基本選ぶのではない。古いものに合わせることで古いものが生かせる」エイジングとは、アンティークのような古めかしい風合いに仕上げる工法です。店内には、漬物桶や鍋蓋など予想外の廃材がエイジングされ、デザインの一部となっています。3年前に地元に戻ってからは、こうした店舗のプロデュースを手掛けていて、今回の店で5軒目です。

    よくよく見ると、プランターや自転車の部品など、身近なものも利用し個性的な空間を作り出しています。今回の改修作業で松尾さんは、自身の技術を若い世代・新しい世代に伝えたいと、解体から仕上げまで、島根大学建築デザイン学科の学生たちと一緒に作業をしました。こうして約8か月かけ、古いものと新しいものが融合したファンタジーの雰囲気あふれるレストランが完成しました。

「自分の技術も含めてなんですけど。その気になればできるんですよ。楽しんでもらいたいんで。ちょっとでも携わって新しい技術だったり面白いことに挑戦してもらえればと思って」「この柱は元の実家の木材。あとで補強したものは色を合わせなきゃいけない。わざと古く見せるペイントの技術がエイジング」 

 さらに近年問題になっている、空き家利活用のモデルケースにもなりそうです。空き家だった実家が唯一無二の店に生まれ変わった内久保さん。自慢のシーフード料理とともに、飲食店街を盛り上げたいと意気込みます。❤❤❤

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