特急「スーパーやくも」

 かつて山陰と岡山を結んだJR西日本の特急「スーパーやくも」が紫色の車両で復活し、今年2月17日から伯備線の岡山(岡山市)―出雲市(島根県出雲市)間でリバイバル運行(2022年の国鉄色編成の復活に次ぐ第2弾)を始めています。「やくも」の運行開始50周年記念事業の一環です。初日の初便(4両編成)は満席となる約400人が乗車し、車窓から大山などの雄大な景色を楽しみました。大山の朝日や宍道湖の夕陽、石州瓦をイメージしたブロンズ色の273系新型車両(⇒私の紹介記事はコチラです)が導入される2024年春まで運行する予定です。平成6年から12年間にわたって運行された「スーパーやくも」のデザインを忠実に再現したもので、薄紫を基調にした車体に白と濃い紫のラインが施されていて、一際目立つ車両です。鉄道ファンだけでなく、沿線地域も盛り上がっています。濃淡の紫系を配した車体の色は、日本人の心の故郷である「神話の国」出雲地方の自然の光景を表し、ベースはラベンダー、アクセントの太帯は楝(おうち)、細帯は杜若と名付け、いずれも花の色をモチーフとしていました。

 2月17日午前11時17分、米子駅のホームに下りの「スーパーやくも」5号が姿を現すと、詰めかけた鉄道ファンから歓声が上がりました。平井伸治知事伊木隆司米子市長らが、歓迎セレモニーで、「スーパーやくも」のペーパークラフトや特産米「星空舞」などを乗客にプレゼントしました。乗客は、「車窓の風景や駅到着前などに流れる「鉄道唱歌」も満喫したといい、「山陰の人間にとって『やくも』は欠かせない交通手段。子供たちも、きれいな紫の車体と快適な乗り心地に喜んでいた」と感激していました。終始祝賀ムードに包まれました。

 特急「スーパーやくも」は、1994年12月から2006年3月まで12年間運行し、朱色と緑のラインが入った現在の特急「やくも」に更新されて姿を消しました。復活運行は1日4便(4・5・20・21号)。2022年3月に導入されたクリーム色に赤いラインの「国鉄色」(4便、8・9・24・25号)を合わせ、現在3種類の特急「やくも」が運行していることになります。今も現役で走っている381系車両は順次引退する予定です。当初は現在の一般色「ゆったりやくも」塗装の中間電動車ユニットをパノラマグリーン車に組み込んで、混色の6連で運転していました。3月16日からは、6両全部が紫色の「スーパーやくも」塗装で統一されています。ある日、米子駅でこの紫色の「スーパーやくも」に国鉄色編成の「やくも」を連結している珍しい光景に出会いました。

▲「スーパーやくも」+国鉄色「やくも」の珍しい編成

 JR西日本 山陰営業部の足立智観光開発副室長は、「『スーパーやくも』の復刻塗装を要望する多くの声を受けて実現した。山陰地方以外からも観光やビジネスで来てもらうきっかけになれば」と話していました。車内では鉄道唱歌の電子音タイプのチャイムが使用されており、普段の「やくも」とはちょっと趣が異なります。

 あ、そうそう、3月21日からJR松江駅の発車メロディーとして、松江出身の人気ボーカルロックバンド「Saucy Dog」(サウシードッグ)の楽曲が、オルゴールサウンドで流れています。約1年間、特急列車と通勤時間帯の普通列車の到着時に流れます。山陰地方の駅で、地元出身のアーティストの曲が流れるのはJR松江駅が初めてとなります。ただ何度も何度も大音量で繰り返し流されるので(5回も!)、少々しつこいと感じたことです。♥♥♥

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