「中央軒」

◎週末はグルメ情報!!今週はかしわうどん

 先日は、小倉駅「かしわうどん」をご紹介しましたね(⇒コチラです)。今日の話題も「かしわうどん」です。鹿児島線長崎線が乗り入れるJR鳥栖駅は、1889年に開業した九州最古の駅の一つです。2011年に九州新幹線が全線開業し、新鳥栖駅に新幹線との接続機能を譲っていますが、現在でも列車の発着本数は非常に多い駅です。そんな鳥栖駅に九州で初めて立食いうどん店を開業したのが、「中央軒」です。1956年にうどん店を開き、今も変わらずに営業を続けています。場所は、JR鳥栖駅のホーム(1・2番、3・4番、5・6番に各1店舗ずつ)また、外の駅改札口の横にも1店舗あります。さらに九州新幹線全面開業時に、新設された新鳥栖駅の在来線の改札口横にもお店(営業7時~18時/無休)を構えています。私は先日ここに行ってきました。大好きなさだまさしさんがコンサートで時々話題にされるお店です。

 看板メニューは「かしわうどん」です。かしわとは鶏肉を意味し、しょうゆやみりんなどで甘辛く煮付けた鶏肉を細かく刻み具材として使っています。同じ味付けのかしわ肉を載せた「かしわめし」「焼麦(シャオマイ)弁当」などの駅弁も全店舗で販売しています。いりこや昆布などをベースにだしをとり、九州特有の甘めのしょうゆを使ったつゆがかしわ肉に染み渡ります。のどごしのよいツルッとしたうどんとの愛称は抜群です。うどんはゆで麺ですが、毎月前半と後半で異なる製麺会社の麺を仕入れているそうです。特に、特に九州を旅する人の間では良く知られており、大好きなさだまさしさんのコンサート・トークにも度々登場する名店です。恐らく、駅のホームなので、下車せずに食べられるのが知名度の高さに繋がっているのかもしれません。

 このなんとも懐かしく優しげなかしわは、ご飯との相性も抜群で、鶏の旨味で炊き込んだ鶏飯の上に、かしわ、錦糸玉子、海苔が敷き詰められた三色弁当の名物「かしわめし」は大人気で、昔から親しまれています。JRで旅するといえば、この「かしわめし」を買って、食べながら、話しながらが、良い時代の旅の原風景ですね。

 旅人の間では、5・6番線ホームのうどんが一番美味しい、という噂話が聞こえてきます。片山明至社長はそこらへんの事情を次の様に語ります。「すべての店舗で共通のかしわ肉、つゆ、麺を使って調理しているので、味の違いはないはずです。特急列車の乗り換えでにぎわった5・6番線ホームはかつての操車場の名残があり、開放感があるのでおいしく感じるのかもしれません」店員さんはこう語ります。「同じ人が毎回作っている訳でもないし、味も作り方も一緒。なんでやろうね〜。見える景色とか雰囲気なんかな〜。そうそう、4店舗を食べ比べした人もおったんやけど、結果聞いたら味は変わらんやったって(笑)。あっ、でも構内の立ち食いスタイルで食べる方が雰囲気があるとも言いよったよ」とのことで、なんと4店舗を制覇した猛者(もさ)もいたとのことです。6番ホームは1番隅にあるため、どこか開放的な雰囲気があって、気持ちよく食べられるというのもうなずけます。このホームは特急が停車するホームでもあるので、県外からの旅行客や仕事で来た人が乗り降りする場所でもあります。遠くから来た人がホームでうどんを食べて、その美味しさを県外で色々な人に口コミで伝えたことから「あの6番ホームのうどん屋が美味しい」という噂が広まった、というのが真相でしょう。

 確かに、近距離の移動では駅のホームで食事をすることはあまりありませんが、旅で訪れた人が食べて、それを友人・知人、同僚などに伝えて広まった、というのはかなり信憑性の高い説だと思います。実際にはお店は、5・6番線ホームの島にあるので、5・6番線ホームのお店が正しいのでしょうけど、まぁ「6番線のうどん」のほうが字面とか響きが良いので、6番線と伝わっているのでしょう。もし特急で鳥栖駅に降り立つ機会がある時はぜひ、その噂が正しいかどうかを、自分の舌で確かめてみて下さい。♥♥♥

▲新幹線・新鳥栖駅の改札横の「中央軒」

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