「加賀屋」も大被害

 石川県の能登地域では、1月1日に最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」の影響で、私の大好きな「おもてなし日本一」で知られる和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」(同県七尾市)とグループの「あえの風」「松乃碧(みどり)」「虹と海」の4館が大きな被害を受け、当面休業しています。施設建物の被害に加え、周辺のインフラに甚大な被害が出ているため、営業停止せざるを得ない状況といいます。2月以降についても営業再開の目途が立たない状況だといいます(加賀屋HP)。地震発生当日、「加賀屋」の全室(233)はほぼ満室だったそうです。宿泊客も従業員も全員無事で、避難所となっている近くの小学校に誘導し、その後、宿泊客は全員が無事に帰路についたそうです。ホッとひと安心です。エレベーターが使えない中、従業員が最上階の20階まで階段を駆け上がり、客室を回りました。夕方は温泉を楽しむ宿泊客が多い時間帯ですね。浴衣姿の人に、従業員ロッカーから引っ張り出した上着などを羽織ってもらい、館内にいた約400人を建物外の駐車場に誘導した後、徒歩10分ほどの高台にある避難所まで案内しました。避難所にはおにぎりや売店のお菓子などの食べ物のほか、布団も持っていきました。避難時に離ればなれになった家族を引き合わせるなどし、全ての宿泊客の安否確認が終わったころには夜11時を回っていたそうです。翌日午前にはマイクロバスなど11台で、自家用車のない宿泊客をJR金沢駅まで送迎しました。道路の状況が分からない中、事前に従業員が道路状況を下見して通れる道を探し、通常の2倍となる約3時間かけて無事に送り届けました。「お客様や社員もけがなく対応できたことはよかったと思う」と振り返っておられいます。震災から1週間が経過した8日時点では加賀屋の建物の安全確認が済んでいません。長期化する断水などもネックとなり、掃除にも着手できない状況が続いています。営業再開の見通しは立っていないといいます。「日本一の旅館」と評判の高いこの「加賀屋」に(下記の本を参照)、私も宿泊をしたことがあるので、余計に心配してしまいます。本当に素敵な旅館でした。かつて2007年3月25日に能登地方を襲った大地震で壊滅的な被害を受けたものの(補修費は10億円、営業中止による宿泊収入減は10億円)、約1ヶ月で見事に復興していた旅館だけに心が痛みます。1日も早く元の営業に戻られますことを祈っております。若女将さんにももう一度お会いしたいです。

 石川県七尾市では1日の地震の被害を受けて能登島につながる2つの橋が通行止めになったとという報道を聞いて、私もこの橋を通行したことがあっただけに、孤立状態に心を痛めていましたが、このうちのひとつ、「能登島大橋」は1月2日午前10時に片側の車線で通行ができるようになり、孤立状態が解消しました。2020年に「のとじま水族館」に行くために、この「能登島大橋」を渡っていたので、余計に心配になりました。このように自分のよく知っている場所が大きな被害を受けたと聞くと、一段と心配になりますね。

▲能登島大橋

 鉄道はJR七尾線が高松―和倉温泉間で運休しており、七尾と穴水を結ぶ第3セクター「のと鉄道」は全線で運休しています。能登空港も滑走路にできた多数のひび割れでの復旧工事中で、全便が欠航していたといいます。道路の寸断もひどい状況だと聞いています。1日も早く復旧が進みますように心よりお祈りします。♦♦♦

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