こんな姿勢が先を分ける!

 私は今から18年前に、津和野高校から松江北高に転勤してきたとき、3年生4Rの担任からスタートしました。その中に陸上の世界で有名な清水禎宏(しみずよしひろ)先生のご長男・清水 悠(しみずゆたか)くんがいました。島根県陸上競技界の走り幅跳びのチャンピオンでした。インターハイ等でも輝かしい成績を残した名選手です。彼のことで忘れられない思い出があります。3年生の終わり1~2月ごろのお話です。大学入試に向けて特別授業まっさかりの時期です。すでに筑波大学に進学が決まっていた彼が、職員室の私のところにやってきました「大学に行ったら、遠征などで世界を飛び回らなくてはいけません。英語は欠かせないので、教室の隅っこでいいですから先生の特別授業の英語を受けてもいいですか?決して周りのみんなに迷惑はかけませんから」と。もうすでに合格していたので、授業を受ける必要もなかったのですが、彼は自分の将来を見据えて、英語をさらに磨く必要を当時から実感していたのでした。筑波大学に進学してからも、予想通り、彼は世界を飛び回ることになります。北高の後輩たちにこの姿勢を見習えと、よく聞かせてやる話です。その後筑波大学を終了した清水くんは、島根大学・教育学部の教員に最年少(28歳)で採用され、陸上競技部の監督を務め、創設された新しい学部「人間科学部」の立ち上げの責任者として東奔西走しました。島根大学に着任する前に、久しぶりに学校を訪ねてくれたことを懐かしく思い出します。

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 最近ではこういった生徒はほとんどいなくなりましたね。年内に推薦で合格してしまうと、もう学校にも出てきません。自分の受けたい大学だけ前期で出願して、浪人するので、行きもしない後期の大学は受けません、と言います。浪人をするにも2月~3月の過ごし方がある、ということをきちんと教えてやれる教員も少なくなってきました。大学に合格するのは出発点なのに、それがまるでゴールになってしまいました。自分の進むべき道を遠くに見据えて、ギリギリまで教室に残って勉強に励んでいたこの時期の北高生が懐かしく思い出されます。❤❤❤

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