竹内まりや~人生の扉

    TBS系のテレビ番組「日曜日の初耳学」に登場した竹内まりや(69歳)さんは、数々の名曲の誕生の舞台裏や デビューからわずか3年で活動休止に踏み切った当時の率直な思い、夫・山下達郎さんとの愛&リスペクトあふれる関係性など、知られざる過去と今に迫る濃密トーク番組でした。お笑い好き、ダジャレ好き(連発しましたね!私はすぐ手帳にメモしました)という意外なプライベートも初めて知りました。1978年に23歳でアイドルとしてメジャーデビューして瞬く間にスターになったものの、デビューからわずか3年で活動を休止した過去を振り返り、「歌うことが苦しいと気付いた」と胸の内を明かします。「駅」「元気を出して」「クリスマスイブ」などヒット曲誕生の舞台裏が次々と飛び出します。公私にわたり今まで支えてくれるパートナー・山下達郎さんへの思い、随所で飛び出す山下さんへのリスペクト・愛情あふれる言葉も印象的でした。最近では、10年ぶりのアルバムが発売されたり、『anan 』の特別号で特集されたり(⇒私の紹介はコチラです)、詳細インタビューが公開されたり(⇒コチラです)、最新の雑誌『MUSIC MAGAZINE』11月号(ミュージックマガジン)『ku:nel(クウネル)』11月号(マガジンハウス)では、まりやさんが表紙に登場し、インタビュー記事が掲載されていて面白く読みました(写真下)。とにかく日頃テレビに出ないまりやさんのメディアへの露出が増えています。 

 今日ここで取り上げるのは、シンガー・ソングライターの竹内まりやさの特集、10月24日にNHK総合で放送された「NHK SPECIAL 竹内まりや Music&Life~人生の扉~」です。番組にご出演なさった竹内まりやさんの高校時代の恩師・南場俊一(なんばしゅんいち)先生から事前にお知らせをいただいていましたので、楽しみにして視聴させていただきました。日頃テレビには出ないまりやさんの音楽人生に迫る迫力の45分で、非常に感動的な番組でした。テレビ初公開になる名曲「人生の扉」の貴重なライブ映像や、出雲大社で語った家族との思い出、ロングインタビューで明かした自らの音楽スタイルに対する「葛藤」と「覚悟」、マツコデラックスさんが選ぶスゴい歌詞の徹底解説など、実に密度の高い構成でした。

 

 40年の前の我が国のシティ・ポップブームの火付け役となった名曲、海外のトップアーティストたちがカバーし、「海外で最もヒットした邦楽」と熱い視線が集まる「プラスティック・ラブ」の制作秘話&世界的ピアニスト・角野隼斗がカバーを披露し、この曲についてご自身が語る場面がありました。 「プラスティック・ラブ」は1984年にリリースされた竹内さんのヒット曲で、「私はあのトラックができた時に、“わっ、これ私が今まで書いた曲の中のベストトラックだな”って思ったんです」と当時の心境を振り返りました。同曲はメロディーの後に歌詞を制作。「それに対してどんな歌詞がいいかなって考えた時に、都会の虚無感というか。都会の女の人が愛をなくし、ちょっと退廃的な暮らしをしてる人で。弱ってるんだけども強がってる女っていうのは、このメロディーに合いそうだなと思って」とタネ明かしをしました。リリースから40年経った今でも愛され続ける名曲です。竹内さんは「時の試練に耐えうるトラックだなと思ってて。そこがやっぱり山下達郎、アレンジャーの彼の凄さだなといつも思うんですよ。別に古くならないっていうか、そこを目指してるって公言してますけど。確かにそれを具現したものだなと思ってるんですよね」と語りました。

 そしてこの番組で私にとって最も印象深かったのは、人生の転機を後押ししてくれた大社高校時代の恩師・南場俊一先生との涙の再会場面でした。竹内さんは、島根県立大社高等学校在学中に、AFS交換留学制度によりアメリカ・イリノイ州のロックフォールズ・タウンシップ・ハイスクールに留学後、慶應義塾大学の英文学科へ進学しておられます。その高校時代の留学の後押しをしたのが、私の尊敬する当時担任だった南場俊一先生でした。かつて、人生が一変した当時の想い出を竹内さんが、母校・大社高校の同窓会誌に書いておられました。


 たくさんの優しい仲間達に出会い、理解ある先生方と出会い、自分の目指す未来にまっすぐ立ち向かえたのは何という幸運だったでしょうか。二年生の担任で数学を教わっていた南場俊一先生が、「竹内、お前は数学の才能はないけど、英語ができるから絶対にアメリカへ行け。数学は俺が何とかしてやるから留学試験を受けてみろ。」と声をかけて下さった事です。あの言葉によって、私はかねてからの夢だった留学を果たし、その後の人生を大きく左右するような豊富な体験を得て、再び大社高校へと戻ったのでした。

 頑張れば出来るという事を身を以て経験した結果、大学受験も、大好きな音楽を職業にする事も同じようなやり方で突き進んできたように思います。今さらながら、私の数々の夢を育んでくれた母校に感謝すると共に、願わくば我が娘の高校生活もそんな実り多い日たらんことを、と祈らずにはいられません。学級崩壊だとか高校生による犯罪がやけに目を引く今日この頃ではありますが、性善説を信じる私は、いつの時代も若者たちは自分の良き可能性を見つけたいと切望しているはずだと思っていますし、またそうできる世の中であってほしいと願っています。私の歌う歌が、たとえほんの少しでも彼らの明るい夢を育てるためにお役に立つのならこんな嬉しいことはありません。これからも私は、気持ちだけはあの頃のままで歌い続けていこうと思っています。  ―「いなさかい」第29号(大社高校同窓会誌)より


 高校生だった自分を後押ししてくださった南場先生が忘れられない、どうしてもお会いしたい、と言います。番組では、大社高校の教室を訪れたまりやさんが、当時の思い出を南場先生と懐かしく振り返って語り合います。南場先生の優しい言葉に、思わずまりやさんが涙ぐむ場面も。教え子からこんな風に言われることは、教師として最高の喜びですね。私自身も、島根県立大田高等学校に勤めている時に、当時教頭先生だった南場先生に進路指導のイロハを叩き込んでいただき、厳しくも温かいご指導をいただきました。以降の教員人生で何よりも貴重な指針と体験をさせていただき、今でも感謝の気持ちを忘れることができません。いつまでもお元気でいていただきたい尊敬する先生です。

 発売されたばかりの、竹内まりやさんの10年ぶりの最新アルバム『Precious Days』が、初週12.9万枚を売り上げ、最新の「オリコン週間アルバムランキング」で初登場1位を獲得しました。2019年9月23日付での『Turntable』以来、通算12作目のアルバム1位獲得となりました。69歳7ヶ月での1位獲得となり、「アルバム1位獲得最年長アーティスト」記録において、女性アーティスト歴代1位になりました。また、「1980年代、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代」の5年代連続でアルバム1位獲得を果たし、松任谷由実、桑田佳祐、山下達郎に次いで、史上4組目の達成となりました。本作には、テレビ朝日系で放送されたドラマ『素晴らしき哉、先生!』の主題歌で俳優・生田絵梨花さんがコーラスで参加した「歌を贈ろう」、テレビ東京系列『ワールドビジネスサテライト』のエンディングテーマ曲「今日の想い」、洋楽をカバーした山下達郎とのデュエットソングのレア映像「All I Have To Do Is Dream」など全18曲が収録されています。私はこのアルバムの「デラックス盤」を購入しました。全44ページの豪華ブックレットに加えて、2021年に初の配信ライブとして話題を呼んだ「LIVE Turntable」とその後、未発表映像を加えて配信された「LIVE Turntable Plus」から厳選された16曲、そして完全初公開の映像1曲を加えた17曲がディスク化され付属しているんです。元々「LIVE Turntable」は、2019年に発売された企画アルバム「Turntable」 とシングル「旅のつづき」の購入者に対し、応募抽選特典として企画されたリアル・コンサートでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により開催が不可能となり、その代替案として2021年2月に実施された初のライブ映像配信です。Zepp Tokyoにて事前収録された無観客ライブで、当選した2,000人のみが視聴できた、お宝ともいえるプレミア映像でした。その後、ファンの要望に応え、追加で未公開のライブ映像6曲がプラスされ、2021年5月に「LIVE Turntable Plus」として一般公開されましたが、あくまで配信のみの作品であり、アーカイブも存在しませんでした。その貴重なプレミア映像が初めてディスク化されることになったんです。私が大好きな「駅」という曲もこのコンサート映像には含まれており、どうしても欲しかったんです。

▲私が購入した「デラックス盤」

 竹内さんは、来年4月から全国8都市で14公演のアリーナツアー『souvenir2025mariya takeuchi live』の開催を予定しておられます。今から楽しみですね。♥♥♥


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