戸郷、頑張れ!!

 巨人のエース・戸郷翔征投手(とごうしょうせい、25歳)は一体どうしちゃったんでしょう?こんな混迷した戸郷投手を見るのは初めてです。4月11日の広島戦(マツダ)で、4回途中10安打10失点(自責9)でKOされました。阿部監督から肩をたたかれると、自らを責めるようにクビを振って目を潤ませながらマウンドを降りました。こわばった表情はベンチでも変わらず、幾度もクビをひねる沈痛な姿に、見ていて気の毒になりました。プロ7年目で自己ワーストの2桁失点を喫し、試合後には2軍での再調整が決定しました。「全て今かみ合ってない状況なので、ほんとに全て治さないといけない。こんなに思った通りいかないのも初めて」と語りました。私の印象では、全ての根源は生命線のストレートの走りが良くない点にあると感じます。いつもなら150キロを超えるまっすぐを投げていた投手です。そこに切れ味鋭いフォークが来るから思わず空振りしてしまう。今はそのフォークを全部見切られ見逃されてしまっています。仕方なしにカウントを取りに行く甘い球を痛打されています。この日は、すぐ代えるところを代えずに最後まで見届けた阿部監督の親心も感じました。プロ7年目にして初めてぶち当たった壁。そういえば昨季、苦労人エースの菅野智之投手戸郷投手に関してこんなことを言っていました。「順調にいける野球人生ってそうそうない。彼はまだ壁という壁にぶつかってないはずだから。壁にぶつかってまだまだ成長していかないといけないし、今がマックスだったらこの先ダメだと思う。」

 戸郷「監督に呼ばれてね、ファームっていうのも告げられましたし」とし、「もちろん3試合良くなかったんでね。(今回ダメなら)もちろんファームっていうのは分かってましたし、直すところっていうのは監督もね、明確だし。でも、今日のピッチングの出力的にはね、“凄い良かったよ”って言ってくれたんで。いいものもあるけどね、もうこんだけね、点取られても、示しもつかないしっていう話で。頑張ってね、また戻っていきたいなと思います」と気丈にコメントしました。「いい具合の変化球を見られたりだとか。いいものもありましたけど、初回良かったんでね、どんな感じになるだろうと思いましたけど。なかなかやっぱり3試合はね、良くなかったんで。なんかやっぱりうまくいい思考にならなかったりとか、そういうのが多かったんでね。また見つめ直して、強くなってね、帰ってきたいなと思いますけど」と続けました。開幕からここまで3試合で計11回1/3を投げ、21安打17失点(自責14)。今季防御率はなんと11.12です。今後の修正点については「もう、体は凄い元気なんで、試合勘だけ。試合勘というか、その癖の部分だったりだとか、何が悪くなってるか分からないですけど、もちろん結果を残しつつね、やっぱりこんだけチームに迷惑かけたんで、金曜日の選手がね、こういうピッチングだと。なんとか他のピッチャー頑張ってくれてるんで、あまり大きく目立たないですけど。やっぱり柱となるピッチャーがね、こういうピッチングだとやっぱりいい影響は流れないと思うんで、またそこを見つめ直してやっていけたらなと思います」と語りました。結果が出ない理由は技術的な部分なのか、考え方的な部分なのか。それについては「いや、もう考え方もありますし、もちろん技術の、それがダメだった時の対応だったり、そういうところっていうのが少なかったと思うんで。今まではできてたことができなくなったりだとかしてたんで。でも今日、凄い出力的には凄い良かったんで。腕の振りも良かったじゃないかなって自分でも思いますし。結果を出さないといけない世界なんで、見つめ直して、また帰ってきたいなと思います」と繰り返しました。課題に挙げられていた直球については「いや、真っすぐ、凄い良かったんじゃないですかね。あとはもう変化球の精度だったり、ほんとに駆け引きだったりだとか、必要な部分っていうのもたくさんありますし。そういうところが良くなれば、もっといいものがね、出せるんじゃないかなと思います。抹消して10日間しっかり自分と向き合ってやっていけたらなと思います」と話していました。

 翌朝「正直あまり寝られませんでした。こんなに打ち込まれて2軍に落ちるのは初めての経験ですし、難しかった。でも一つのいい挫折を味わった。ここから復活するにも落ちていくにも自分しかない。自分を律して見つめ直して、前に戻ろうとは思わないけど、また新しい自分をつくっていけたらと思います」と。

 巨人元監督の堀内恒夫さん(77歳)は、「『自分で悪いところを知り自分で直せ!』 そして、早く戻ってこい!」などと叱咤激励しました。堀内さんは戸郷の広島戦での投球内容や、フォークが本来の精度でないとこれまでも分析してきたことを紹介。改めて「広島の選手にも見切られている」と綴り、11日の広島戦でも、フォークが良くない印象を拭えなかったと明かしました。堀内さんは「これだけ打たれてしまうと 打たれることに怖さを感じてしまうことがあるかもしれん。でも、戸郷の場合 それじゃあ困るよ」と綴りました。さらに3月の米大リーグ・ドジャースとのプレシーズンゲームあたりから懸念があったとも指摘。戸郷が2軍再調整となったことには「本来であれば1軍で投げながらこの壁を乗り越えて欲しかった。悪い悪いと言っても戸郷がいなくちゃ巨人は勝てませんよ。体のキレもボールも悪い。どんなにいいピッチャーでも少しのズレで全ての歯車が狂ってしまうもんさ。最後に今 戸郷に伝えたいことがあるとするならば『自分で悪いところを知り自分で直せ!』 そして、早く戻ってこい! 頼みましたよ!」と記述。「実は原始的と思われるかもしれないが、走ることしかないんだよ。走って、今回の失敗は一度、忘れる。走りながら己の原点を思い出すことしかないと思うよ」。なるべく早く課題を克服し、1軍のマウンドに帰ってくるよう期待を込めました。自分を見つめ直して、この苦境を乗り越えて、より強くなって早く帰ってきてほしいと思います。

 チーム状態が上がらない中、開幕投手の戸郷投手が不振で二軍に降格するという予期せぬ事態に見舞われ、昨季15勝の菅野智之投手も米オリオールズに移籍した先発陣にとって、早くも真価を問われる局面を迎えている巨人です。そんな中で井上温大(いのうえはると)投手が奮闘しています。今季3度の登板は全てクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)。横浜ベイスターズ戦では、戸郷投手から始まったチームの連敗を止めて、自身の今季初白星を手にした23歳の左腕は試合後、「戸郷さんに今まで引っ張ってもらった。少しでもカバーできたら」と責任感を口にしました。「いない間も、戸郷さんの分までチームを勝たせられるように投げていこうと思う」。その表情は、カード初戦を担うにふさわしい自覚に満ちていました。1学年上の戸郷は身近な先輩です。日本代表に初選出された昨秋の国際大会「ラグザス プレミア12」の期間中には、お風呂の中で語り合ったこともありました。食事で口にするもの一つ一つをとっても野球につなげようとする意識の高さに触れ、「それだけしないと、あのレベルにはいけないんだ」と刺激をもらったと言います。山崎伊投手も3試合負け無しの3連勝。失点・自責点なしで防御率トップの0.00。この二人で戸郷投手が帰ってくるまで踏ん張ってほしいものです。♥♥♥

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