「ジェットストリームシングル」

 昨年3月、ジェットストリーム(三菱鉛筆)に、よりかろやかな書き心地の新型「ジェットストリームシングル(ライトタッチインク搭載)」が出た、との噂を聞きつけて、文具好きの八幡は早速入手してきました。王者・ジェットストリーム「低粘度油性ボールペン」の先駆けで、「クセになる、なめらかな書き味。」のキャッチコピーで、世界中で大好評のシリーズです。従来のジェットストリームのサラサラ感、しっかりとした濃さなど、良い点を引き継ぎながらも、より軽く、よりサラサラ書け、ストレスが減るように新開発されたインクが、このライトタッチインク」です。この新インクは試行錯誤を繰り返しながら数年かけて開発したといいます。初代のジェットストリーム発売が2006年ですから、18年を経た新シリーズとなります。以下は「文房具の八ちゃん」の詳細レポートです。 

▲ジェットストリームシングルの特長

 「シングルボールペン」は、事務的な印象を受ける今までと違い、プレーンなデザインと爽やかな印象を受ける、流行のパステルカラーを合わせて、女性にも受けやすいおしゃれなデザインになったと思います。特に、グリップ部分もボディ同色にすることで、野暮ったさをなくしており、疲れにくさにも考慮されており、秀逸です。しかも、よくよく見ると、グリップ部が少し太く設計されており、その辺の持ちやすさもよく考えられています。それだけではありません。クリップ部分も改良され、よりしっかりホールドしてくれるだけでなく、根元の取り付け位置が変わったため、胸ポケットなどに差した時に出っ張る部分が少なくなり、よりスマートに見えるようにもなっています。細かな点にまで気配りがなされています。仕事にもプライベートにも馴染みやすい、丸みのあるボディデザインで、カラーラインナップも周りの風景や雑貨に溶け込む優しくナチュラルな色合いが揃っています。クリップにまで同色のシームレスな洗練されたデザインは◎です。

 今までの無骨さはまるっきりなく、非常に可愛らしく、シンプルなフォルムになっています。それでいて本体自体も軽く、実用性におしゃれさ・使いやすさを加えた、非常にコスパに優れた一本になったと思います。それだけでなく、本体自体も従来版よりも短くなっていて、携帯性にも優れています。このように、女性がオフィスで使ってもおしゃれだと思えるボディに、軽い身のこなし(書きやすさ)で、選んで・使い倒して間違いない、本命の一本だと感じました。ノック棒には筆記時の振動や異音を抑える機能を搭載しており、より心地よく使える工夫を施しています。クリップは手帳や胸のポケットにすっきり収まるように、飛び出し部分がすくなくなるような形状を追求しており、細かな改良が施され、みんなに愛される存在になっています。

 書き出してみて、思うのは「本当に軽い」です。ボディが軽いとかそういうことだけではなく、油性ボールペンを思わせないくらいスラスラ書けます。この感覚、元々通常のジェットストリームでも感じるものでしたが、今回の新モデルは「ライトタッチ」の言葉通り、今まで以上に軽く書ける感じがあります。水性ボールペンのようなスラスラ感ともまた違い、なんというか、本当に「軽い」です。書き味のいい上質な紙に、上質な鉛筆で書いているような感覚でしょうか。それでいてジェットストリームらしく色も濃く、低粘度油性ボールペンの一つの完成形のように感じます。

 「よりかろやかな」というキャッチフレーズには、もう一つ重要な改善点がありました。「紙すべり」の軽減です。ジェットストリームはなめらかすぎて、紙によっては滑ってしまい、かえって書きづらいという現象が起きて、苦手だというユーザーが一定の割合でいました。よりかろやかな書き味にするために、この「ライトタッチ」が発売されたのです。未来の定番を目指し、「クセになる、なめらかな書き味。」を実現する、世界初の画期的なインクシリーズから、よりかろやかな書き味の『JETSTREAM Lite touch ink』を新開発。従来のインクよりさらに筆記抵抗を減らし、よりかろやかな書きごこちを実現しました。またインクのボテや紙すべりをさらに改良し、よりストレスの無い安定した筆記を提供します。時代や環境により「書く・描く」シーンが多様化する中で生まれた、ジェットストリームの新しい選択肢です。

 筆記時に振動や異音を抑えたノック棒、ポケットに挿した時に収まりのよいクリップ形状など、使い心地にもこだわりました。このインクでしかできない表現があるので、それを知ってもらう企画を色々と考えています。気軽に試して、既存のジェットストリームと書き比べてみてください。(商品開発部)

 ここまで書くと、いいことばかりなのかと思いますが、個人的に気になる部分もあります。それは、「従来比で色が薄い気がする」「軽すぎる故、力を入れて書けない」という点です。色に関しては、従来のものと黒色で比べると、今回のほうが少し黒さは薄いように感じました。世の中の評価を見ていると、むしろ濃くなったという話もありますので、ペンの太さや紙など、状況にもよるのかもしれません。次に、力の問題ですが、特にマルチだと顕著なのですが、ボディも含めて軽い分、剛性感が薄く、とても力を入れて書けません。「日本語を美しく書く」ために強弱をつけて、止め・はね・払いを意識して書こうとすると力が入りますが、そうするとなんとなく折れそうになります。

 今回のライトタッチインクは、ジェットストリームの良さを活かしながら、現代のニーズにピッタリ合ったものにうまくアップデートされているな、と思いました。シンプルで使う人・シーンを選ばないデザイン、サッと書くのに適した軽い書き心地など、コンセプト通りの製品になっています。さすがですね。発売後の反響は予想を上回るものでした。ただし、先述の通り、少し軽すぎる印象はあるので、ゲルインクや水性インクのようなサラサラ感より、油性ボールペンならではのねっとりとした感じを好む方は従来型の方が好みになると思いますので、その点はご考慮ください。このように、なかなか面白い一本となっていますので、ぜひ一度体感してみてください!なお、ライトタッチインク芯(リフィル)はそれぞれ(0.7mm、0.5mm共)一本132円で買うことができます。私のお気に入りの色は限定色の「ブルーブラック」のインクです(写真下右)。

▲リフィルも豊富に品揃い

 ちなみにこのボールペンは「2024年Bun2大賞」で第3位を受賞しています。『文具屋さん大賞2025』(扶桑社ムック、2025年2月)では「機能賞」を受賞しました。また、文具王・高畑正幸さんがスポンサーとなって開催している、お気に入りのボールペンを選ぶ「第14回OKB48総選挙」(投票期間:2024年10月1日~12月31日)では、絶対王者「ジェットストリーム スタンダード」(三菱鉛筆)が第1位で14連覇を達成し、今回ご紹介した「ジェットストリーム シングル(Lite touch ink搭載)が第2位に輝きました。当面「ジェットストリーム」の栄華は続いていくのでしょう。恐るべし!「ジェットストリーム」!!♥♥♥

 

カテゴリー: 英語語法 パーマリンク

コメントを残す