鎌田實先生の哲学

 あの鎌田 實(かまたみのる)先生が、現在「日刊スポーツ」に連載しておられる人気コーナー「鎌田式死ぬときに後悔しない生き方」で実に面白い見解を展開しておられました。私は長野県諏訪地域で医療活動に従事する鎌田先生のベストセラー『がんばらない』を読んで以来のファンです。シンガーソングライターのさだまさしさんは、お亡くなりになった柴田紘一郎先生「風に立つライオン」と呼び、諏訪中央病院の院長だった鎌田先生のことを「八ヶ岳の野ウサギ」と敬意を持って呼んでおられます。二つほど私の関心をひいた話題がありました。

 一つは「変さ値が大事」という考え方です。中学や高校では、自分の学力がどの辺の順位にいるかを知るための「偏差値」が重要な意味を持っています。しかし生きて行く上で最も大切なことは、変さ値だとおっしゃいます。変であることに、おびえる必要はありません。変ということはユニークということなのです。人と違うことを恐れず、個性的な表現や新しい発想をすることが大事なのです。世の中はどんどん変わっていっており、今までの考え方では、太刀打ちできないような時代がやってきます。人と違う自分の「変さ値」に気づき、自信を持つことが大切で、他人の「変さ値」にも敬意を払い、互いを認め合うことが大事だとおっしゃいます。学校では学生服、職場ではユニフォーム、と皆同じ、集団で空気を読まないと生きづらかったりもしますね。あえて自分の「変さ」を隠さず、時々その「変さ」を表に出してみたら、ちょっと息苦しさが減り、きっと生きるのが面白くなってくるはずだ、と鎌田先生はおっしゃいます。「偏差値」ではなく「変さ値」。なるほど。これ、生徒たちにも使えそうです。

 もう一つは、「仕事とは何ですか?」と聞かれた時に、鎌田先生プロレスに似ているとおっしゃいます。仕事は戦いで、やる以上は全力投球をし、汗を流し、勝たなければなりません。それはプロレスの仕掛けに通じるものがある、とおっしゃるのです。プロレスでは人気選手がほぼ勝ちますね。時には負けることもありますが、最後には復讐戦をして結局勝ちます。試合中は、悪役レスラーが圧倒的に攻めまくりますが、それにどう耐えるのか。そして最後には、得意の必殺技を決めて逆転勝ちにつなげます。大事なのは、お互いの技が映えるようにし合うこと。1人では勝負にならないのです。これがプロレスの試合の肝なのです。これは実に仕事とよく似ています。周りの人がどれだけ気持ちよく仕事ができるか。そんな空気を作ること。そんな人間関係を作りながら、仕事の現場で自分の得意技を出すこと。職場の中でもプロフェッショナルな意識を持って、自分の大技をどこで炸裂させたらいいか、常に考えておく必要があります。仕事はプロレスのようなもの。相手に大技をかけられても、ひたすら耐える力が大事。そして必ず、相手の見せ場を作った後、自分の得意技で必ず勝利すること。これが仕事の肝でもあります。仕事は自分を成長させてくれる大切なもの。つ らい時もあるけれど、面白いものです。仕事がなかったら人生はきっとつまらないものになることでしょう。仕事を通して、稼ぐ力を身につけていくことが大事なのです。「仕事はプロレスに通じる」鎌田先生の実に面白い見方でした。♥♥♥

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