隠岐ちゃんぽん

◎週末はグルメ情報!!今週はちゃんぽん

 2025年5月19日、鳥取県米子市高島屋デパートの裏に1軒の飲食店がオープンしました。前の月まで、島根県・隠岐の島町で20年に渡って母親が営んできた店を、娘さんが受け継ぎ、再オープンしたのです。米子市富士見町にできた「隠岐チャンポンライトハウス」です(写真上)。元々隠岐の島で営んでおられたこちらのお店。看板メニューの“チャンポン”は島民はもちろん、島を訪れる観光客にもずいぶんと愛された味でした。そんな“チャンポン”が、ここ米子でも味わうことができるようになりました。

 看板メニューは「隠岐ちゃんぽん」。長らく愛されてきた“島の味”を途絶えさせるわけにはいかないと、娘さんが復活のバトンを受け継ぎ、オープンしたのです。「隠岐チャンポン」と大きく書かれた看板が目を引く店の前には、開店前から長い行列ができていました。そして、オープンした店内は満員。もちろん、厨房もフル回転でした。

 隠岐時代、店を切り盛りしていたのは原 千代子さん。「味太郎」で約30年働き、看板メニューだったちゃんぽんの味を受け継ぎました。それから20年、77歳と年を重ね、体力の限界も感じ始めた千代子さんは、2025年4月、惜しまれながらも店をたたみました。だが、長年親しまれた“島の味”がなくなるのはもったいないと、娘の直美さんが一念発起、店を継ぐことを決意しました。「味太郎」時代から「みなさんに愛されてきた味なので、途絶えてしまうのはどうかなと思った」そうです。これを聞いた千代子さんも「娘がやりたいというので、今なら数年かけて指導することができるので、いいタイミングだからということで、決断した」直美さんをサポートします。直美さんは仕事を辞め、隠岐の店が閉店してから1か月余りで、現在住んでいる米子市に新しい店をオープンさせました。直美さんは「覚悟が必要でプレッシャーも結構ある。とにかく、お母さんのそばで、教えてもらってしっかりと覚えていこうと思っています」と明るく話しました。

 復活した「ライトハウス」の看板メニューとなったのは、野菜や魚介がたっぷり入った「とんこつちゃんぽん」です。スープは千代子さんの直伝の豚骨スープ、麺は隠岐で使っていたものを米子市内の製麺所に依頼し、再現しました。また、椅子やテーブルを隠岐の店から持ち込み、隠岐時代の雰囲気も残しています。復活した“島の味”に、隠岐時代、足しげく通ったという常連客も「隠岐の頃よりおいしくなっているんじゃないですか」と納得した様子でした。どこか懐かしくて、温かみのある空間です。カウンター席は壁向き、取り外し可能な仕切り板が設置されていて、お一人様でも利用しやすい雰囲気でした。

 千代子さんは「これからも娘にはしっかりと受け継いでもらいたい」と期待、直美さんも「いろんな方面から来てもらって、ちゃんぽんの味を楽しんでもらいたいという気持ちでいっぱい」と、母のバトンを受け取りました。

 一番人気はなんといっても「とんこつちゃんぽん」(1,100円)。食べ始めはあっさりと感じますが、食べ進めるごとに味に深みが増していきます。秘伝の豚骨スープの味は気に入りました。

 麺は「麺半分」や「麺なし」も選ぶことができます。少食の方やスープを楽しみたい方には嬉しいサービスですね。自家製チャーシューのトッピングに、がっつりライスと一緒にいただくのもおすすめです。ただ私には、長崎「江山楼」(こうざんろう)という最強のご贔屓のチャンポン屋さんがありますので、この程度で驚いてはいられません。



注文はスマホから行います(写真上)。会計も机のプレートをレジに持って行くやり方です。スマホを持たない時代後れの私は困ってしまいます〔笑〕。♥♥♥

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