brain cramp

 ロサンゼルス・ドジャースには、昨年のナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第5戦を突破するチャンスがありました。ドジャースメッツの第5戦を終えて、FOXケン・ローゼンタール記者のインタビューに応じたデイブ・ロバーツ監督のコメントの報道を見ていて、勉強になったことがありました。こんな記事です。

And manager Dave Roberts was brutally honest about how he felt about Ohtani’s decision.

“Yeah I don’t know. It was corners in right there, ball to the middle of the field. I think he just had a brain cramp and locked up right there”

 ドジャースは第5戦で初回から先制のチャンスを迎えました。大谷翔平が右前打、ベッツが二塁打でいきなり無死二、三塁。相手は一、三塁手が前進守備、二遊間の2人は深めの守備位置を取りました。ここで3番のT・ヘルナンデスの当たりは遊ゴロでしたが、三走・大谷が躊躇してスタートを切れませんでした。後続も倒れ、先制点を奪うことができませんでした。この大谷翔平の初回の走塁ミスがドジャースの先制チャンスを奪うことになります。当然彼の足なら走ってしかるべきでした。しかし、スーパースターは走るべき時に走りませんでした。1点の重みが増す短期決戦で、もったいない“走塁ミス”に、ロバーツ監督「翔平は本塁を狙うべき状況だった。一回を切り抜けたことで相手側に流れが傾いてしまった」と断じました。チームは直後に3点を失い、三回は5失点。打線は6点を奪って意地は見せたものの、結果は完敗。ワールドシリーズ進出決定は、第6戦以降に持ち越されました(第6戦に勝利してヤンキースとのワールドシリーズに進出)。試合後、大谷の決断についてどう感じたかのインタビューにおいて、上の監督の言葉は日本では残酷なほど正直に語った」「残酷なまでに正直な感想を述べた」と報道されていましたが、brutallyの意味が分かっていません。このbrutally「(情け)容赦なく、手加減することなく」という意味でbrutally honest/ frankなどでよく使われる用法です。「容赦なく正直に感想を述べた」という意味です。副詞の意味はこのように厄介なものなんです。『ライトハウス英和辞典』(第7版)には「残酷に;容赦なく」とちゃんと出ています。私はかつて研究社の辞典編集会議で「副詞の徹底的な見直し」を提案したことがありましたが、いまだ実現できていません。

 そして続くロバーツ監督の発言の中で、「思考停止」になったという意味でbrain crampを使っていましたが、初めて知った表現でした。brain(脳)とcramp(けいれん)が合わさった言葉で、何か難しい問題に直面した際に、脳が疲れてしまい、進まなくなる状態を指します。まさに「脳の痙攣」ですね。♥♥♥

I had such a brain-cramp during the test that I forgot everything. (テスト中に頭が真っ白になって、全てを忘れてしまった)

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