髙橋真梨子ラストコンサート

 私が大好きな歌姫・髙橋真梨子(たかはしまりこ、76歳)さんが2025年5月9日、東京国際フォーラムで、歌手人生最後の全国ツアー「EPILOGUE」のファイナル公演(完売)を行いました。1979年(昭和54年)に初のソロコンサートを開催して以来46年間。歌うことに人生の全てを捧げてきた歌姫が、9都市21公演を回るツアーを走りきって完全燃焼し、その歌唱人生にひと区切りを付けました。2,000人以上を収容する大規模ホールで、年間25公演以上を40年以上も継続してきた女性ソロ歌手は、髙橋真梨子さんただ一人だけです。また「音楽の殿堂」と呼ばれるアメリカのカーネギー大ホールで、日本人で唯一の3回公演(1993年、2008年、2016年)を行っていますが、複数回の公演を実施したのは髙橋さんだけです。終了ツアータイトルの「EPILOGUE」は、映画などの「終章、終幕」や出来事などの「結末」の意味で、そんな思いを込めたラストツアーのファイナル公演は、ソロデビュー曲「あなたの空を翔びたい」で幕を開けました。

 最初のあいさつで「皆さん、こんばんは。とうとう最後のステージになってしまいました。16歳の時に歌の世界に入って60年。皆さんの後押しがなければここまで歌ってこれなかったと思います。温かい心に感謝です。今日は楽しく、そして皆さんに元気をもらって、私も元気をあげたい。本当に感謝です」。普段は言葉数の少ない高橋さんが、何度もファンへの「感謝」の言葉を続けました。客席から「真梨子さん~、今日も世界で一番かわいいです~」の声が飛ぶと「ありがとう。信じることにします」と笑顔で応じました。「何歳になってもかわいいいと言われると嬉しいものです」

 2023年1月、「各地を回る全国ツアーは体力的に厳しい」と40年以上も続けてきたライフワークの全国ツアーに一度は終止符を打ちました。しかし、ファンから「もう一回歌ってほしい」との熱烈なラブコールが事務所に殺到したのです。その熱意に背中を押されて、今回の“アンコール”ツアーが決まりました。ツアー前には「今回は歌い納めの覚悟」と口にしていました。昨年10月から全国を回り、ファンと再会することができたことに、「完全燃焼することができました。満足です」と笑顔で振り返りました。

 「桃色吐息」「ごめんね…」「五番街のマリーへ」などの計23曲(ペドロ&カプリシャス時代の3曲も含め)を約2時間で歌唱したコンサートのフィナーレは「ランナー」でした。歌詞のサビの中に見られる言葉「生きて 生きてゆきましょう あなたのそばで」は、ファンへのメッセージそのものでもありました。1993年に結婚し、楽器を手にして一緒にステージにも立つ夫のヘンリー広瀬(81歳)さんが、髙橋さんの思いをくみ取って選曲をしました。「この気持ちがファンの皆さんに伝わってくれたらうれしい」髙橋さんもうなずきました。

 約5,000人のファンが総立ちで見守る中、終演の幕が下りる時には「愛しています」を意味する手話を披露しました。言葉では言えない思いをツアーの途中から手話に託してきたと言います。「(出身の)博多の人には『秘めた情熱』っていうのがすごくあるんです。言葉では『愛している』なんてあまり言えないから、手話で伝えるようにしました」と明かします。1979年にスタートしたソロ公演は、46年間続き、この日で2,826回を重ねました。これに単発のスペシャルライブが19本。321本のディナーショーを加えると実に計3,166回になります。トータルの観客動員数は730万人を超えます。紅白歌合戦にも6回出場し、紅組最年長記録も更新しています。髙橋さんは、その1本1本が「ファンの皆さんとの大切な時間でした」と言い切ります。「引退とは言いません。だからいつかまたお会いしましょう」。昭和・平成・令和と、歌謡界のトップアーティストとして走り続けてきた歌姫がこの日、歌人生の大きな区切りを迎えて、「感謝、感謝」と笑顔でマイクを置きました。

 なおこのラストコンサート「髙橋真梨子concert FINAL 2024~2025EPILOGUE」の模様は、7月27日(日)午後4時から2時間、WOWOWにて放送されました。私も十分に堪能しました。♥♥♥

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