英語の勉強の8割までは「単語の勉強」だというのが八幡の持論ですが、単語を覚える際に丸暗記や根性論では効果が薄いと言わねばなりません。利用できるものは総動員して単語の暗記に努める、という竹岡広信先生の単語集『LEAP』新版(数研出版)に共鳴するのはそういう訳なんです。私自身は(故・山本和夫先生の教えにしたがって)「アタマ+オナカ+シッポ」の形で単語を捉えることで、いつまでも頭の中に残り、忘れにくくすることができると考えます。ここでは、establish(設立する)――establishment(設立)という単語を例にとって考えてみましょう。
e-は「外に」という接頭辞(アタマ)です。st-は「立つ」という意味の語幹(オナカ)です。ablはable(できる)の意味の接尾辞(シッポ)です。-ishは動詞を作る時の接尾辞(シッポ)です。-mentは動詞につけて名詞を作る接尾辞(シッポ)です。このようにとらえると、全体としてestablishmentは、「外に+立つ+できる+~する+こと→外に立つことができるようにすること」という風に分析することができます。つまり「設立」ですね。単語を覚える時に、このように「ナルホド!」という理解ができると、非常に効果的です。そしてこのことは、次に挙げるような単語へと応用することができます。一つの未知の単語が別の既知の単語へと配線がつながっていくのです。こうなればもうしめたものです。
◎e/ex- 「外に」《頻出》
emotion(感情)
emit(排出する)
evolve(進化する)
educate(教育する)
elect(選ぶ)
event(出来事)
eliminate(除く)
exit(出口)
export(輸出する)
exclude(除く)
◎st- 「立つ」
stand(立っている)
stage(舞台)
state(状態)
stable(安定した)
obstacle(障害)
station(駅)
statue(像)
stance(立場)
status(地位)
distance(距離)
◎able 「できる」
ability(能力)
capable(~できる)
eatable(食べられる)
usable(使用可能な)
acceptable(受け入れることのできる)
reasonable(合理的な)
comfortable(心地よい)
suitable(適した)
unbelievable(信じられない
◎-ish 動詞語尾
astonish(驚かせる)
accomplish(達成する)
finish(終える)
publish(出版する)
furnish(与える)
diminish(減じる)
nourish(栄養を与える)
polish(磨く)
punish(罰する)
vanish(消える)
push(押す)
rush(急ぐ)
◎-ment 名詞語尾(動詞に付けて)《頻出》
government(政府)
achievement(達成)
movement(行動)
argument(議論)
enjoyment(楽しみ)
excitement(興奮)
agreement(合意)
appointment(約束)
entertainment(娯楽)
development(発達)
employment(雇用)
このような勉強に役立つものとして、八幡が薦めているのが、次の4冊です。♥♥♥
●すずきひろし『語源×語感×イメージでごっそり覚える英単語事典』(ベレ出版、2025年)
●清水建二『英単語の語源図鑑』(かんき出版、2018年)
●竹岡広信『必携英語LEAP 改訂版』(数研出版、2024年)
●『ライトハウス英和辞典』(第7版、研究社、2023年)の「単語のキズナ」欄



