“Blood will tell.”は、「血は争えない」という意味を持った諺で、どの英和辞典にも載っている表現です。これは、親子や兄弟の間の血縁関係が、個人の性格や行動に影響を与えることを示していて、具体的には、子供は親に似ていることが自然であり、血は争えないというニュアンスが含まれている慣用句です。blood=血筋の意味です。血筋は語る、が直訳ですが、生まれの良し悪し(血筋)は黙っていてもおのずと現われる = 血筋は争えない、という意味になったものです。しかし、私の調べたところでは、この諺は現代でも意味は通じますが、《古風》で文学的な響きのある表現で、日常会話でネイティブが頻繁に使うものではありません。そのように思っていたところ、先日読んだAsahi Weekly, November 16, 2025の「デビッドセインのこれを英語でどう言うの?」で、この諺が取り上げられており、やはり「古風である」としていました。普通はLike father, like son.(父に似て、息子に似て→親子だ→血は争えない)と言います。ただし最近では性別を問わない、Like parent, like child.という言い方もあります。
“Blood will tell.” は19~20世紀の文学や、格言めいた場面でよく見られる表現で、「血は争えない(生まれ持った性質は表に出る)」 という意味です。しかし現在の英語では
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口語としてはほとんど使われることはなく
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使われるとすれば 皮肉っぽく、または 意図的に古風な雰囲気を出す時で
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書き言葉や文学的文体では見かけることがあるという位置づけです。
ネイティブの感覚としては、「意味は分かるが、日常で言えばやや時代がかった/修辞的に響く」という印象が一般的です。似た意味で現代的に言うなら、状況にもよりますが、現代の自然な表現は例えば:
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You can’t escape your nature.(人は生まれ持った性質から逃れられない)
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It runs in the family.(家系的なものだ) ※センター試験に出題されたことがあります。2009年本試験第2問A問10です:You never seem to gain weight. How do you stay so slim?――Just lucky, I guess. It ( ) in the family. ①comes ②goes ③runs ④works
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Like father, like son./Like mother, like daughter.(この親にしてこの子あり)


