「アレキサンドライト」

 しばらくの間離れて聴いていませんでしたが(彼女も三児の母です)、先日久しぶりに一青 窈(ひととよう)さんのライブを観ていて、なぜかジーンと心に染みて記憶に残った一曲がありました。7月に出た新曲の「アレキサンドライト」です。作曲は、あの名曲「ハナミズキ」を共に生み出した盟友・マシコタツロウさんです。編曲には、「もらい泣き」「ハナミズキ」など、数々のヒットソングを手がけてきた音楽プロデューサー・武部聡志(たけべさとし)さんが参加しています。この曲は友人を励ますために一青 窈さんが詩を書き下ろしたものです。光によって色を変える石「アレキサンドライト」のように、本来あなたが持っていた輝きを取り戻して欲しい!自分よりも誰かを大切にして生きてきた、全ての女性に贈る「力をくれる歌」です。いつもながら、胸にグサッとささる歌詞や、音色たちに目頭が熱くなりました。これまでに自分の人生は何だったんだろうと思う時、無性に淋しくなることありますね。そんな時がんばったよ、と認めてくれる応援歌だと思いました。いい歌です。

 1830年に、ロシアのウラル山脈で発見されたアレキサンドライト。発見されたアレキサンドライトは極めて上質で、最初はエメラルドだと考えられていました。しかし夜になると色が変化したため、エメラルドではない新しい石であることが分かったのです。この石は、4月29日に当時のロシア皇帝だったニコライ1世へ献上されることになりました。この4月29日は、皇太子であったアレクサンドル2世が成人を迎える12歳の誕生日であったことから、「アレキサンドライト」と命名されたと伝えられています。アレクサンドル2世は、その後にロシアの農奴を解放した皇帝として知られている人物です。アレキサンドライトは、未来の皇帝の誕生日に発見されただけでなく、ロシアの旗や軍服に使用されていた赤と緑に変色する性質であったことから、ロシア国内で大変人気の石となりました。アレキサンドライト最大の特徴は、当たる光によって色が大幅に変わることにあります。当たる光によって色が変わる石は他にもありますが、アレキサンドライトの変色効果は独特で、「アレキサンドライト効果」と呼ばれるほどです。アレキサンドライトは、珍しい光吸収の特性を持っているのです。青から紫、黄色などを吸収し、緑色と赤色はほとんど同じ割合で反射します。太陽光や蛍光灯などの5,000K以上の色温度となる光に当たると緑色、ろうそくの光やランプ、白熱光など、5,000K以下となる色温度の光に当たると赤色に見える仕組みです。宝石としての魅力は、劇的に変わる色をそれぞれ楽しめる点にあります「昼はエメラルド、夜はルビー」と表現され、昼はクールに、夜はロマンチックにと違った表情を楽しめる宝石とされてきました。

 かつて一青 窈さんが松江(島根県民会館)にコンサートにやって来られた時、松江の老舗ラーメン店「太平楽」でスープがないと断られた後に、やって来られたのが松江北高を下りた所にある出雲蕎麦の名店「きがる」です。毎日のようにここは行列ができているお店です(写真下)。特に土・日・祝日の行列は半端ではありません。今日も通りかかったらすごい人混みでした。松江暮らしの長い私は近所に住んでいながら、まだ一度も行ったことのない名店です〔笑〕。♥♥♥

▲お昼時、出雲蕎麦「きがる」の行列

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