今年の「共通テスト」は?

 「大学入学共通テスト」がいよいよ今週末に実施されます。志願者数は49万6,237人(昨年より1,068人増)。このうち2年前の卒業生が1万2,516人で前回の1.4倍といいます。同じ既卒生でも「1年前」と「3年以上前󠄂」はともに前回並みで、現役生は逆に5,000人以上減っています。また、難関大学の志望者が減少していると言われています。

 大学入試センターは毎年「試験問題評価委員会報告書」というものを公表しています。次年度の試験を予想する上で、これは本当に貴重な資料です実は、今までこの報告書を読むと、次年度の問題傾向や、初めて出題された新傾向問題が次年度にどうなるのかを占うのに、ずいぶん役立つということを実感してきました。「こんな問題すぐ消えてなくなるよ」という同僚たちの発言の中、「いやこれは来年も絶対出題される!」と私が断言できた理由は、ひとえにこの報告書の中で問題部会の作問者たちが自画自賛していたからでした。この報告書はじっくり読むと、実にいろいろなことを教えてくれるんです。追試験」の問題とともに、必ず隅から隅までチェックしておかなければいけません。新傾向の問題が登場する際には、その前年の追試験で予告リハーサルが行われてきたことは、私たち英語教師なら誰でも知っていることです。「大学入学共通テスト問題評価・分析委員会報告書」では3種類の報告書が公開されています(1)「高等学校教科担当教員の意見・評価」(2)「教育研究団体の意見・評価」 (3)「問題作成部会の見解」の三つです。それぞれの立場から、「共通テスト」本試験および追試験の問題について、分析・評価を与えておられます。この他巻末資料として、高等学校教科担当教員の項目別評価・総合評価が4段階で示されています。これらを参考にしながら、今週末の「共通テスト」の問題傾向を予測してみたいと思います。♥♥♥

【リーディング】

・大問構成は昨年通り(第1問~第8問)と予想しています。第4問と第8問が昨年の新形式です。

・複数箇所対応問題《難》…これが最近の「共通テスト」の大きな特徴です。センター試験時代と異なり、本文中の2箇所(時には3箇所)を参照しないと正解を導き出せないという設問が増えています。受験生にとってはとても難しい問題です。

複数解答問題《難》…正しいものを二つ選ばせる形式ですが、受験生が苦手とする問題です。→選択肢を先読みしておくことで解答しやすくなります。

・時系列並べ替え問題…これも受験生が苦手としていますが2問出題されます。ダミーの選択肢が1つある場合にはズレないように特に注意が必要です。これも選択肢を先読みして余白に簡単に日本語でメモをしておくと、英文を読みながら解答が楽になります。

・「意見」と「事実」問題…「なくなる、なくなる」と噂されている問題ですが、私は必ず出題されるものと予想しています。小・中学校で小さい頃からネット情報の真偽について教育がなされていることからも、現代におけるこの重要性を認識した背景があります。

・第6問は「心温まるいい話」…昨年度の本試験・追試験を分析するとこの傾向が見られます。思わずホロッとするいい話を期待しています。

・NOT問題…「正しいものを選べ」よりも時間がかかり、より正確な読解を必要とするところから、最近の傾向となっています。not/ error/ removeといったキーワードで設問が作られています。

・推測問題…これも「共通テストR」の特徴で、本文に直接書いていないことを、書かれた内容から推測して答える問題です。設問では、most likely/ imply/ inferといったキーワードを使って問われます。

・要約・タイトル付け問題…英文全体の概要をまとめたり、タイトルを付けることが求められる新課程の目玉問題です。この種の問題では、第1段落最終段落が大きなヒントになることを確認してきました。

・図表・グラフ・イラスト問題…昨年の試験を見てもこの傾向は強く感じられました。英文の理解度を多角的に捉えようという意図です。

【リスニング】 《難化予想》
リスニング平均点の推移を見ると、56.16点→59.45点→62.35点→67.24点→61.31点となっていることから、今年は難しくなるものと予想しています。

・大問構成は従来通りと予想しています。

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