「長崎親切」

 長崎には「長崎親切」(ながさきしんせつ)という言葉があります。長崎人は一般に考えられるよりも「より」親切である、という意味の言葉です。とにかく皆が本当に優しい長崎県長崎の県民性というのでしょうか、親切で誠に優しい。観光地の方はどこの県の方も親切ですが、長崎の方は、その親切さが半端なく、優し過ぎる程優しいのです。2018年にソニー生命が実施したアンケートでも、優しい人が多い県1位に選ばれていたのですが、理由として、「観光客に高く評価されている」とありました。私も毎年8月に長崎県を訪問していた時期がありましたが(「夏長崎から」)、ホテルの人、観光地、お店の人のとても親切なのにはつくづく有り難いと思ったものです。よそから来た人にやさしい、良い町だと思います。みんな長崎の人は親切だっていうけど、それは自慢だよね。長崎駅の路面電車乗り場でガイドブックなんかを広げていると「どこに行きたかと?」って声をかけてくださいました。そういう親切がまだ生きてるってことは、良い町だなぁ。

 よく言えば他者の気が付かないところまで目が行き届き、よくお世話をする人々、悪く言えば「おせっかい」ということです。私の大好きなシンガーソングライターのさだまさしさんのさまざまな社会活動を見ていて、この言葉「長崎親切」の真髄を実感するところです。4,700回を超える(日本記録!)全国各地でのコンサート活動、20年間続いた無料平和コンサート「夏長崎から」広島の原爆忌8月6日に長崎から広島の空に向けて歌う、1995年に始まった「ナガサキピーススフィア貝の火運動」から2003年に完成した「ナガサキピースミュージアム」長崎市松が枝町)、日本各地の災害現場への援助活動、被災地のチャリティ活動、自然災害への対応や世界中で奮闘する日本人ボランティアをサポートするために設立された「風に立つライオン基金」、11回目となる「高校生ボランティア・アワード」、等々。「音楽を通してその想いを伝え、社会に遺していくこと、そしてひいては世界を平和にすること」という自身の想いを伝え、希望を共有できる仕組みをせっせと構築してきました。これらの大事をごく当たり前のように成し遂げていくさださんを見ていると、生粋の長崎人である彼が、ただ単に「長崎親切」を実践しているだけなのかもしれないと思ったりもします。さださんはこれまでに自身が成し遂げた偉業にはこれっぽっちの野心も興味を持たず、今日もせっせと頼まれもせぬ「おせっかい」を焼きながら、誰かの幸せのために「長崎親切」を行い続けています。


 さださんは長崎人をこう評しています。♥♥♥

 『さかはかばか』といって長崎の名物は、坂とお墓とバカ。まあバカというのは私に代表されるんですが、好奇心が強いんですね。だから珍しいものがあるとすぐワッと買ったりする。それでみんなにひけらかして、『いいだろう、いいだろう』。で、みんながそれを持ち始める頃にはコロッとそれを忘れて、次の何かをパッと持って『いいだろう』、この優越感にひたるのがやっぱり長崎人の最大の趣味といいますか、そんな感じがしないでもないんです。

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す