マシュー・ビシュ最新作

 マシュー・ビシュ(Mathieu Bich)という私のお気に入りのフランス人マジシャンがいます。FISMの世界チャンピオンにもなった凄腕マジシャンです。両面とも真っ白な1組のカードを見せます。相手に自由に好きなトランプの名前を言ってもらい、カードをテーブルに広げると…なんとそこには、相手が言ったカードの名前(フォースではない! 例:FIVE OF SPADES)が英語の文字ではっきりと浮き出る、というあり得ない作品を発表して、全世界の度肝を抜いたことがありました(英語名は“Spread” 現在は第2版が出ています)。この作品は、日本でもテンヨーが版権を獲得して、日本語版「ホワイトインパクト」として人気のある商品です。こちらは日本語で「スペードの5」と浮き出てきます。これは世界中に物凄い衝撃を与えた作品でした。日本でも大ヒットした作品です。

 今週、彼の最新作がアメリカから2つ送られてきたんです。

 1組のデックからお客に1枚のカードを覚えてもらいます。デックの側面に指を優しく滑らせると、観客が選んだカードが、書かれた文字(Nine of Hearts)として徐々にスーっと現れてきます。Theory 11から出た“EDGE”という作品です。選ばれたカードの名前や予言などを出現させることができるようになるのです。これも凄いアイデアでした。昔、横井宗夫さんが作ったトリック・デックを、トランプマンが演じていまして、何度もシャッフルしていき、デックの側面を指でなぞると「そろいました」と文字が浮かび上がり、反対側の側面に選んだカードの名前が浮かび出るという作品がヒットしたことがあります。この手のものはそれ以来かな。傑作です!映像でご覧になると分かります。

 もう一つの彼の最新作。Poor Man’s Casino”という作品です。デックを取り出し、観客に渡し改めてもらったら、シャッフルしてもらいます。それを受け取って窓付きのカードケースに入れます。まず最初に、両面とも真っ白な白紙を5枚ほど出してきて良く改めた後、1枚をテーブルに置いておきます。このカードケースには大きな窓が開けられておりボトムのカードがはっきりと見えるようになっています。ここからカードを1枚ずつフェアにテーブルに配っていきます。ケースの窓から常に見えているボトムカードを1枚ずつ抜き出し配っていきます。観客にはいつでも好きな時にストップをかけてもらいます。ストップがかったら、配るのを止めてデックをケースから全部出してきます。そのボトムカード(まさに次に配られるカード)を良く見せます。そのまま表向きにテーブルに置いておきます。ここで、先ほど置いた白紙を裏返します。何とその紙には大きな字で今選んだカードの名前が書かれています!予言が一致した瞬間です!まさに信じられない予言です。マジックの世界大会FISMで話題を呼んだ作品です。

 二作品とも、とてつもないアイデアでした。まさに天才と呼ぶべきでしょう。♠♣♥♦

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