お帰りなさい!菅野投手

 巨人ソフトバンクに2連勝でカード勝ち越しを決め、5月26日以来の貯金1となりました。投げては今季初登板初先発の菅野智之投手が、5回2失点でまとめ今季初勝利を挙げました。打線は5回に同学年のの7号ソロ、3番・秋広の同点打、4番・岡本の勝ち越し犠飛で一気に3得点を挙げ逆転。菅野から連日の7投手の継投で、9回は大勢が締めて逃げ切りました。DeNAと並び交流戦首位タイで、13日からの西武との3連戦(東京D)を迎えます。

 菅野投手は3月18日、日本ハムとのオープン戦(東京D)で、右肘の張りを訴えて初回終了後に緊急降板。2軍で調整を続け、今月9日に1軍合流し今季1軍初マウンドを迎えました。ペイペイドームの天井をじっと見つめ、「本当にどうやってマウンドに上がったのか分からないぐらい集中していた。特別な感情だったと思う」3ヶ月遅れの開幕戦でした。初回、先頭の中村晃に10球を要し空振り三振を奪い、この日最速の150キロも記録。3回まで毎回走者を出しながらも無失点に抑えます。4回は1死走者なしから四球と安打、盗塁が絡み2死二、三塁のピンチで中村に2点適時打を許し、先取点を奪われましたが、直後に打線が奮起。が弾丸ライナーで右翼席に突き刺さる7号ソロを放ち、1死満塁で秋広に8戦ぶりの打点がつく右前適時打で同点に。続く岡本が中堅へ飛距離十分のフライを上げて三塁走者の坂本勇人が勝ち越しのホームを踏みました。

 継投に入った6回は2番手・大江竜聖が四球、死球と投犠打で1死二、三塁に広げたピンチに、菊地大稀高梨雄平を投入し「1人1殺」の無失点で乗り切った。三振で押さえた菊池投手「学んだことが多い。なんとか菅野さんの勝ちを消さないように必死で投げました」と。7回は中川皓太が、8回はビーディが押さえ、虎の子の1点をよく守りました。9回にのこの日2本目のソロ本塁打が出てリードを2点に広げ、7番手で登板した大勢が最後のアウトを三振で奪うと、ベンチの菅野は笑顔を浮かべました。最前線でハイタッチで出迎えました。

 3回までに3四球。4回は死球と2安打で2点を先制されました。外角のストレートは抜ける球が多く、ストライクが取れず9割以上は思ったところに投げ切れていませんでした。内角一辺倒ではいくら菅野でも難しいでしょう。いいところと、らしくない部分が同居していた登板でした。困った時のアウトローのストレートをもっと磨く必要があるでしょう。本来の制球力は発揮できませんでしたが、勝つための投球は覚えています。直後の5回に3―2と逆転してもらうと、5回は3番・近藤からのクリーンアップを相手に、この日初めて3者凡退。「何とか先頭を全力でいった結果」と4四死球4安打でも5回2失点でまとめました。6回以降無失点リレーの6人にも助けられた今季初白星。「何とか頼むという気持ちで見てました。これまでもたくさん勝たせてもらいましたけど、生涯忘れることのできない一勝になったと思います」。特別な通算118勝目。降板後は後輩達にベンチから叫び続け、感謝の声はすっかり枯れていました。先発失格の烙印を押されていた新加入のタイラー・ビーディ投手(30歳)が、1点リードの8回に中継ぎ登板。1回を3人で無失点に抑え、来日初ホールドを記録するなど勝利に貢献しました。試合終了後、菅野投手と抱き合って喜んでいたのが印象的でした。「彼がファームにいた時の真剣な取り組みを見ていた。そういう投手の初勝利に貢献できたのはうれしい」菅野投手への秘めたる思いを持った登板だったことを明らかににしました。

 3月18日のオープン戦・日本ハム戦に先発も、右肘の張りで初回で緊急降板。9度目になるはずだった開幕投手を回避し、2軍調整が続きました。投げられる日とそうでない日があるなど一進一退の時期もあり「ちょっと心が折れていた」「今、どういう風に自分が投げているか分からない」「足を上げて、体重移動して、腕を振ったら、そこに行く。そういう感覚でずっと野球をやってきたんです」頭で描くイメージと、実際の動きの間に溝ができていました。思い出そうにも、シンプルに、そして感覚的に投げていたからこそ、思い出すことができませんでした。ここまでは投球フォームを意識せずともイメージ通りの投球ができていたのです。それでも「(ケガの期間は)得るものもたくさんあるけど、美談にしてはいけない。ずっと一軍で出続けている人の方がえらいから。『あのケガがあったから今の自分がある』とかは、聞こえのいい言葉かもしれないけど、2軍での調整、けがとかはない方がいいに決まっている」と懸命に復帰を目指しました。「野球から逃げずに野球でやり返せるように向き合うこと」「野球の失敗は野球でしか取り返せないでしょ。リフレッシュとか他のことをやりながらとか、考える人もいると思うけど、自分の中では違う。やっぱり他のことをしても、ずっと野球のことを考えちゃうから」逃げずに自身と向き合い、1軍のマウンドに帰ってきました。「仕事しないといけないですし、たくさん給料ももらっている。その分働くのは難しいけど、しっかり覚悟を持ってやります」「順風満帆でいける野球人生はないと思う。5回を投げて満足しているようではいけない。毎試合7回、8回を投げてチームに貢献したい。ボロボロになるまでしっかり腕を振ります」

 原監督の母で、菅野の祖母でもある原カツヨさん(享年89)が5月31日に老衰のためにお亡くなりになり、遠征前に告別式に参列した菅野は「ばあちゃんも生まれは福岡なので、本当にそういうのを感じて投げました」と特別な思いを力に変えて投げたことを明らかにしました。投げた球数は復帰後、最多の93球。翌日は心地よい疲れで、「体はすごくいいと思いますよ。充実し、締まった感じ。痛み、ダメージはない」とうなずきました。白星が付いてきたのも、プラスの材料となります。「先発ピッチャーにとって、勝ち星は1番のご褒美。勝つ方が、次の登板の活力になる」と語りました。今後のさらなる活躍に期待することとしましょう。♥♥♥

 

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