今やほとんどの鉄道会社では、SuicaなどのICカード乗車券が利用できるので、「きっぷ」を買うという行為は極端に減ってきました。それでも券売機に並んで買った「きっぷ」を、ズボンのポケットに無造作に入れていて、ポケットから何かを取り出した拍子に切符がこぼれ落ちてしまい、降りる駅の改札前で慌ててきっぷを紛失したことに気づいたりします。あるいは、カバンや荷物のどこかにしまい込んでどうしても見つからないということもあります。こうした買ったきっぷをなくしてしまった時にはどうするのでしょうか?盗難にあったときはどうなるのでしょうか?再発行してもらえるでしょうか?改札口で「乗車券をなくしてしまいました」と駅員さんに申し出れば許してもらえるでしょうか?今も週に三度、JR松江駅からJR博労町駅まで通勤往復の際に、毎回きっぷを買って乗っている私からの回答です。
世の中それほど甘くはありません。駅の係員に乗車券を紛失した旨を告げて、同じ乗車券を買い直さなければなりません。その乗車券には「紛失再発行」したものであることが記されており、駅で「再収受証明」を受けなければなりません。「再収受証明」は運賃を二度支払ったという証明書であり、もし紛失した乗車券が1年以内に見つかったら、「再収受証明」を提示して全額払い戻しを受けられます。ただし、乗車券1枚につき手数料220円(指定券類は1枚につき340円)がかかります。駅にはそのことが銘記されています。
きっぷをなくした場合は、駅のきっぷうりばや列車の係員にその旨をお話しいただき、同じきっぷをもう一度お買い直しください。そのきっぷには、係員が「紛失再発行」であることの証明をいたします。目的地の駅の係員にもお申し出いただき、買い直したきっぷに「再収受証明」を受け、そのままお持ち帰りください。
1年以内になくしたきっぷが発見された場合、発見されたきっぷと「再収受証明」のあるきっぷの両方を駅の精算所へお持ちください。発見されたきっぷについて手数料をいただき、「再収受証明」のあるきっぷの運賃・料金を払いもどしいたします。なくしたきっぷがトクトクきっぷの場合は、取扱いが多少異なります。
乗車券はどんなことがあっても絶対に紛失してはいけないのです。私はこの5年間、週に3度JRを利用して米子まで通っています。気をつけてはいるんですが、ただ一度だけ、ズボンのポケットに入れたはずのきっぷが見つからないことがありました。博労町(無人駅)の自動券売機で510円で松江駅までの乗車券を買ったんですが、いくら探してもどこにも見当たりません。松江駅に降りた際に改札口で「博労町で乗車券を買ったんですが、どこにも見当たらないんですが」と申告して、乗車券を買い直そうと思っていました。すると駅員さんが「いくら払われましたか?」――「510円です。」――「どうぞ、お通り下さい」と無罪放免されたんです。これはどういうことなんでしょうか?私が週に3度利用しているので、顔を覚えておられたせい?私がウソの申告をする人間には見えなかったせい?私の日頃の行いのせい?〔笑〕良心的で親切な駅員さんだったせい?この一度だけの経験は今だに合点がいかないんですが…。♥♥♥
【補足】 なお不正乗車したり、虚偽の申告をしたりした悪質な場合は、正規の運賃の3倍の金額を請求されます。
数年前に北海道で乗ったJR北海道の列車、特急「スーパー北斗」(新函館北斗~札幌)と「快速エアポート」(小樽~新千歳空港)には、座席の背もたれの部分に、切符を差し込む「チケットホルダー」がついていました。なるほど、こうしておけば、車内改札の時に寝ていても、起こされずに安心してのんびりくつろぐことができますね。車内改札に来るかと思うと、ゆっくりできませんものね。またチケットの紛失も防ぐことができます。私は全国のいろいろな特急列車に乗りまくっていますが、今まで乗った列車では見たことのないサービスでした。





