4年ぶりの「ルミナリエ」

 「神戸ルミナリエ」は、平成7年1月に兵庫県南部地方を襲った「阪神・淡路大震災」の犠牲者への鎮魂の意を込めると共に、神戸のまちの復興と再生への夢と希望を託して、同年12月に初めて開催されました。コロナ禍での中断を経て、今回4年ぶりの開催となる「神戸ルミナリエ~神戸、未来に輝く光」が、1月19日に始まりました(約34万個の電球)。以前は毎年のように訪れていただけに、その時の感動が蘇ります。元々は「阪神・淡路大震災」の記憶を後世に語り継ぐとともに、神戸の希望を象徴する行事として開催されていました。「神戸ルミナリエ」は、今年で29回目の開催を数えます。例年12月に開催していましたが、震災があった1月17日に近い1月に変更しました。また、これまで旧居留地から東遊園地会場までの光の回廊「ガレリア」を一方通行としていたために、元町駅周辺からものすごい長い行列ができていて、一歩ずつしか進めないくらいの大混雑でしたが、混雑緩和のために、今年はメイン会場が3カ所(東遊園地・旧外国人居留地・メリケンパーク)になり、旧居留地に「ガレリア」は設置されません。これによって大規模な交通規制や指定順路がなくなり自由観覧になりました。さらに新しい試みとして、「メリケンパーク会場」に有料エリアが誕生。こちらに約70メートルの「ガレリア」(光の回廊)と、その入り口に玄関作品「フロントーネ」が設置されました。有料エリアはゆっくり鑑賞できるように時間帯毎に上限人数(5000人/1時間)を設けてチケットを販売します。例年の混雑とは比べ物にならない余裕があったそうです。また、周辺のチケット不要エリアも全体的に落ち着いた雰囲気だったとのこと。神戸の街を散策しながら、美しいイリュミネーションを堪能することができます。

 「神戸ルミナリエ」は例年300万人以上が来場する一方、過度の混雑や警備費負担などの課題がありました。今回は開催を12月から1月に遅らせ、一部エリアを有料化するなど「実験」と位置づけています。以前は元町駅からぐるぐる移動しながら並んで見たので、それに比べたら見やすくていいですね。アクセスがしやすい「東遊園地」「旧外国人居留地」の様子はどうかというと、人はいつもより多いものの歩きにくいというほどではないようです。最も混んでいた場所は、「東遊園地」会場の光の壁掛け「スパッリエーラ」前。人混みに躊躇して訪れていなかった人も行きやすくなったのではないでしょうか。「神戸ルミナリエ」開催期間は1月28日まで。点灯時間は、薄暮から夜9時半まで。有料エリアは前売券500円(ローチケなどオンライン購入)、当日券1000円。経費がかかるので、以前は路上で募金を集めておられましたから、有料化で少しは解消することでしょう。

 「神戸ルミナリエ」は当初、1995年12月の1回きりの予定でした。それが今も続いているのは、一人の男性が継続に向けて奔走したからです。後に「ルミナリエおじさん」と呼ばれる太田敏郎さん(92歳で死去)で、本業は給湯設備メーカーの「ノーリツ」を創業し、社員数千人の大企業に育てた経営者です。初のルミナリエで、光のまぶしさに目を奪われました。2007年の「朝日新聞」の取材にこう語っていました。「初めてのルミナリエは、どんなものか分かりませんでね。地震で町はがれきの山。それが、点灯すると、真っ暗なところから、バーンと光があらわれた。涙が出た。1週間と少しの期間でしたが、こら大事にしたいと、ずっと続けていきたいと思った」

 私の常宿の「ホテルオークラ神戸」「メリケンパーク」にあるので、会場のすぐ目の前です。ちょうど今、二次試験対策の講習の真っ盛りで、余裕がないので、今年は見送らざるを得ません。残念。♥♥♥

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