「かどや」の鯛めし

◎週末はグルメ情報!!今週は「鯛めし」  

 愛媛県の郷土料理の一つに、「鯛めし」というものがあるのをご存知ですか?愛媛県内の多くの地域では、鯛を丸々1匹使用した、いわゆる炊き込みご飯のようなタイプのものを指します。今回、松山市で泊まったホテルの朝食にも「鯛めし」が出て美味しくいただきました(写真下)。

    ですが、愛媛県の南予地方にある宇和島市では、ご飯の上に鯛のお刺身を載せ、特製のたれと薬味で頂くものを伝統の「鯛めし」と呼んでいます。お刺身が載っている鯛めしは「宇和島鯛めし」とも呼ばれているんです。その昔、宇和島の漁師たちが、火の使えない舟の上で、釣った鯛の身をご飯の上に乗せてそのまま食べたのが「鯛めし」の始まりとされています。生の鯛を使った全国的にも珍しい宇和島独特の食べ方です。その「宇和島鯛めし」を松山市内の「かどや」で味わい尽くしました。

 宇和島市に本店を持つ「かどや」。創業50年という老舗で、元々は「小さな駅前食堂」としてスタートされていたそうです。愛媛県の素材にこだわり、季節の素材も取り入れた、新鮮で美味しい料理の数々。身の引き締まった絶品真鯛が獲れる宇和海に面した宇和島市にあるからこそ、鮮度が命のお刺身を使用した「宇和島鯛めし」が郷土料理として愛されているのでしょうね。この「かどや」松山市内大街道にもあり、夜訪問したのですが、観光客の方でにぎわっていました。満席です。

 新鮮なお刺身は美味しいだけではなく、美容にも良いと聞きました。お刺身には酵素がたくさん含まれているので、今はやりの酵素ダイエットに近い効果も期待できそうですね!しかも魚は高タンパク質低カロリー!魚の油は肉の油とは違い、融点が低く、EPA、DHAも含まれていて、血液をサラサラにしてくれるともいわれますよね。タンパク質を摂取しながら血液を綺麗にできる。これが魚料理の強みなんです。栄養を摂りつつ、しっかりとした“鯛の味わい”を堪能できるのが、まさに「かどやの鯛めし」なんです。

 

 さあ、運ばれてきました。店員の方から食べ方の説明をいただきます。冷たい醤油ベースの出し汁と玉子をを混ぜます。刺身と海藻を入れてさらに混ぜます。ご飯のうえに刺身と海藻を乗せて出し汁をかけていただきます。「かどや」の鯛はまさに“プリプリ”の食感で、その新鮮さは一度食べると病みつきになっちゃうくらいです。出汁はさっぱりしていても、卵でマイルドな味わいになっているので、味わい深くて食べてるだけで幸せに。ついつい一気に食べてしまいそうになりますが、じっくりと味わいながら食べて幸せを噛みしめるのが味わい方。まだ食べたことがない方は、一度食べてみて損はありませんよ。生卵の入った出汁に鯛の刺身、大葉、海藻を入れて混ぜた後、具材をご飯に乗せて出汁をかけていただきます。鯛の刺身と卵とちょっと濃いめの出汁が絶妙でほんとに美味しくて、ご飯を食べる箸が止まりません!最初はおひつに入ったご飯がちょっと多いかなと思ったのですが、全部ペロッと食べてしまいました。

 さて、私の住む島根県・松江市「みな美」「鯛めし」はチョット違います。そぼろにした鯛の身、茹でた卵の黄身と白身を裏ごししたもの、大根おろし、ねぎ、わさび、海苔をご飯の上にのせ、秘伝のだしをかけて食べるお茶漬け風料理です。だしはかつお節をベースに特注の醤油とみりん、酒で味付け。刺し身にも使える国産鯛の上身を使ってだしの風味を生かすため鯛には味をつけず、卵はブランド卵・ネッカエッグを使います。食欲のない夏の時期や、二日酔いの朝などにお勧めのご飯です。あっさりとして体にすっと入っていく、カツオの本節ベースで松江の醤油を使用した秘伝の出汁が美味しさの秘密です。山陰地方きっての食の都、松江。鯛のそぼろをご飯にのせ、だし汁をかける独特のスタイルはオンリーワンの味わいです。全国に「鯛めし」は数多くありますが、「みな美」のものは少しユニーク。鯛をわざわざ「そぼろ」状にし、たまごの黄身と白身、大根や海苔などと共にご飯にのせます。そしてその上から秘伝の出汁をたっぷりとかけ、お茶漬け風にして頂くという趣向です。私は松江「鯛めし」の方が断然好きですね。♥♥♥

▲松江の「鯛めし」

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