「両國寿司」が閉店!

◎週末はグルメ情報!!今週はお寿司

 かつて故・福田理尋先生に、安来市「足立美術館」の駐車場にある江戸前両國寿司」(りょうごくずし)に連れて行ってもらいました。福田先生はご自身も一流の料理人でしたから(大晦日にいただいた、ご自身で打たれた手打ちそばのそれは美味しかったこと)、先生に今まで連れて行ってもらったお店で、ハズレは一軒もありませんでした。その「両國寿司」3月25日で閉店することになったと、足立美術館の広報を担当している教え子の菅野綾夏(かんのあやか)さんから連絡があったんです。これは行かなくてはいけません。

 日本の庭園で、なんと21年連続日本一となった「足立美術館」(⇒私の訪問記はコチラです)が運営する本格江戸前寿司店です。カウンター10席、テーブル20席のお店です。通常はお昼のランチの営業のみ(11時~15時)なんですが、以前来た時は特別に、夜貸しきりで握ってもらいました。それはもう美味しいの何のって。私もいろいろな美味しいお寿司屋さんに連れて行ってもらうんですが、こんな美味しいお寿司を食べたことはありません。大将の腕ですね。境港・松江の漁港から毎朝仕入れる山陰の新鮮なネタで、旬の味覚と、熟練の技を堪能することができます。仕入れから飯炊き、仕込み、握り、洗い物……と、大将がすべて一人で切り盛りしておられるので、夜も営業することはできないということが、丁寧な仕事を見ていてよ~く分かります。赤だしのお味噌汁のそれは上品なお味に感銘を受けました。赤味噌の香りがホッとする味です。カウンターに座って、目の前で、大将の手さばき、包丁さばきを堪能することができました。店内のしつらいといい、雰囲気といい、そして大将の腕といい、申し分のないお店です。目が利き、舌が肥えた、職人気質の大将のウンチクを伺いながら、お寿司を存分に楽しむことが出来ました。お寿司の前に出てくる料理の、それは手の込んだこと。半端ではありませんでした。器も魯山人


 3月25日に閉店するということで、今日は大将にご挨拶に行ってきました。ご病気のための閉店と伺いました。ランチ(にぎり2000円と特上にぎり2500円の2種類のみ)「特上」をいただきます。大将と福田先生の思い出話に花が咲きながら、あれやこれやお話を伺うことができました。お寿司やさんの醍醐味はこうやって握っていただく大将とのカウンター越しの会話ですよね。出てきました。赤出汁お寿司境港産のネタの説明をいただいた後、パクリ。堪らない味です。思わず首を横に振って余韻に浸っていると、「首を振って、美味しくないのか?」と大将に突っ込まれました。そうじゃありません。あまりの美味しさに酔いしれているのです。赤出汁をひとくち飲みます。「あ~、あの味、あの味!」と思い出します。福田先生はいつもここに来る度に、赤出汁をお代わりしておられたそうです。営業はあと3日のみです。ぜひ行ってあげてください。❤❤❤

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