来年の「共通テスト」で仕掛けてくること

 今年の2月10日(土)に行われた私のオンライン+対面講演「2025大学入学共通テストへ向けて~2024共通テスト分析から見える新課程共通テスト」(ラーンズ主催)において、来年の新課程入試で大学入試センターが仕掛けてくるであろう問題形式を予想してみました(資料下)。モニター調査などから、来年は第1問~第8問の構成になることが予想されています。どれも時間がかかる問題です。現行の各社の模擬試験問題もこの形で実施されています。今のところ、問題作成方針、試作問題、モニター調査、「問題評価・分析委員会報告書」ぐらいしか判断材料はありませんので、どういった内容になるのかはよく分かりませんが、今年実施された「共通テスト」からはいろいろと見えてくることがありました。

▲2024年2月10日私の講演資料より

 現3年生が受験する時の問題が試作問題として公表されています(A,B,C)。これは重要な意味を持っていますので、ぜひ問題をご覧ください。試作問題Bでは、「書く」技能の定着度合いを「書かずに」測定しようとするライティング能力を試す問題となっていました。これは注目すべきポイントです。「文との意味の論理関係を正しく理解し、表現する」力を見ようとしています。先生のコメントを基に、読者に分かりやすいように論理構成や展開を修正する問題です。文と文のつがりが重要な意味を持ってきますので、センター試験時代の第3問Bをやっておくといいと思います。今までは話題が日常の平易な話題であったものが、アカデミックなものへとシフトしていくようです。その意味で、SDGsSociety 5.0などのトレンドワードは押さえておくべき話題だろうと思われます。「読む力」「書く力」を融合した場面設定で、読み取った文章を英語で要約したり、関連するテーマで英文を書くと(自由英作文)いい練習になります。日頃の授業で展開するコミュニケーション活動も大切にしましょう。自分の考えを表明する文章を書くことを想定して、文と文の意味の論理関係を正しく理解し、表現できる力の育成には、日頃から文と文の関係を意識しながら読む練習や、それを支える「つなぎ語」の知識も必要となります。この練習には、「センター試験」時代の第3問BやCが役に立ちます。

 「話さずに」話させる試作問題Aでは、1300語を超える英文が課されています。来年は間違いなく長くなることが予想されます。そしてアウトプットまでを求める問題となっています。さらに使われている語彙のレベルも上っているように感じます。時間がかかる問題です。平易な英文や資料の内容を素早く把握し、英文を論理的に読みながら、必要な情報を見つける力を養成しましょう。コメントを読んで、意見を把握して類似点を押さえ、グラフ・資料を参照しながらレポートを組み立て行く。この試作問題と非常によく似た来年度の「予告編」のような問題が、今年の「共通テストリーディング」第4問に見られました。

 この試作問題A、Bについては、『2025共通テスト対策【実力養成】重要問題演習英語(リーディング)』(ラーンズ、1,060円)「ナビゲーター」冊子の中で、私が詳しい解説を加えていますので、ご参照ください。♥♥♥

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