comfortably

    イギリスでの銀行スキャンダルを報じたレポーターが、次のように言っていたのを面白いと思って、すぐにメモしておいたのはもうずいぶん前のことでした。オヤッ?と思ったのですが、当時は、そして現在も、辞書への収録を見たことはありません。

   This was comfortably the worst crisis the bank has ever had to face.

どう考えてもcrisis(危機)comfortably(快適に)だなんてオカシイですよね。その後も、Cannes film festival roundup: ‘Comfortably the worst competition that I can remember’/ We are comfortably the worst team to support in the league right now./ Comfortably the worst museum in Amsterdam.などといった表現例を見ました。いろいろと調べてみると、最上級the worstと共起することが多いことが分かりました。ある状況や物事がその分野で最も悪い、確実に最悪、間違いなく最悪といったニュアンスで、強い確信や自信を持っていることを示します。このように、英語の副詞もなかなか奥が深く(その割には辞書での扱いはおざなりです)、一筋縄ではいきません。つまずくことが多いのです(⇒副詞の難しさに関する私の解説はコチラ)。

 comfortably the worstというフレーズは、通常、何かが非常に悪い状態であることを表現する際に使われます。他の選択肢や競争相手よりも圧倒的に最悪であることを強調する表現です。直訳すると「快適に最悪な」という意味になりますが、ここでのcomfortablyは、「余裕で」「際立って」という意味で使われており、実際には以下のようなニュアンスを持っています:

●非常に悪い状態: 特定の状況や物事が非常にひどい状態であることを強調する言葉です。例えば、ある商品が「comfortably the worst」だと言われると、その商品は非常に悪い品質であることを指します。「この小説は私が過去に読んだ中でcomfortably the worstの部類に入る」と言えば、中でも最悪な部類だと言っているのです。対象が最悪であることに対して、何の疑いもなく、他のどの例よりも悪いと断言しているのです。

●比較的に他よりもひどい: 「comfortably」は通常では、快適や楽な状態を表す言葉ですが、ここでは逆に、「最悪な状態でありながら他よりも悪さが際立っている」という強調した意味合いで使われています。

完全に他を凌駕して最悪である: 他の選択肢や競争相手よりも、顕著に最悪であることを指します。例えば、競技の中で「comfortably the worst」と言われる選手は、他の選手と比べて著しく成績が悪いことを意味します。このフレーズは、文脈によっては軽い冗談や皮肉やユーモアの要素が含まれることもありますが、基本的にはその物事が他に比べて明らかに最悪であることを表現します。このフレーズは、比較的形容詞名詞に対して使われることが多く、その文脈に応じて最悪である理由や状況が強調されます。♥♥♥

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