夏長崎から2025

  • 最も借金していた頃に始めた思いはあれから20年を経て変化していないか?風化していないか?

  • 心の熱は下がっていないか?これが本当に必要なのか?

  • お客さんはどうなのか?これが本当に必要なのか?

  • 20年間訴えてきた平和への思いは伝わっているのか?あるいは無駄だったのか?

  • 子どもでも成人すれば(20年)親の手を離れてもいいのではないか?

  • 自分が永遠に続けられるものでもないだろう?

 これらを自分でもう一度客観的に見つめ直すために、一度現場を離れてみようという決意でした。長崎県は感謝状をさださんに贈ったり、稲佐山の野外コンサート会場を大規模ライブができるように改装したりの協力はしていましたが、コンサート自体はさださん任せでした。長崎市民にとって「夏の風物詩」と言われるまでになった特別のイベントなのですから、行政ももっと協力してあげてもよかったのではないか。私はそんなことを思いながら、灼熱の太陽の下、最後の長崎を後にしました。

 広島原爆の日に、もう一つの被爆地である長崎から、「今年で戦後80年、被爆80年という大きな節目ということに背中を押されて、あとで後悔してもいけないと思って、今年は強引にやる決意をしました」と、平和と生命の大切さを歌で届けるべく、2006年以来19年ぶりの復活です。さださんはこの形式での開催は最後と決意し、今後は後進にバトンを渡したい、と明かしました。今井美樹(62歳)、南こうせつ(76歳)、笑福亭鶴瓶(73歳)、立川談春(59歳)らがゲスト出演し、約1万3,000人のファンに平和への願いを表現しました。思いは変わりません。1000万ドルの夜景を見下ろす長崎・稲佐山のステージ。さださんが故郷を歌った、このライブのオープニングの定番「長崎小夜曲(ナガサキ・シティ・セレナーデ)」で幕が上がると、思い思いに芝生の上に座っていた約1万3,000人の老若男女が一斉に立ち上がりました。8月6日に、長崎から広島に向けて歌う。1987年から2006年まで開催された伝説の無料コンサートです。戦後80年、被爆80年の節目に19年ぶりに復活させたさださんは、毎年たった一つのメッセージを繰り返してきました。「いま、あなたの大切な人の笑顔を思い浮かべてみてください。そして、その笑顔を守るために何ができるかを考えてみてください」この日は、それにあえて一言だけ付け加えました。「そして、自分が何をなすべきかが分かったら、そこへ向かって歩きだそうじゃないですか」。分断と対立が続く今日の世界の中、自然と言葉に力がこもりました。

 これまで、村下孝蔵、来生たかお、松山千春、谷村新司、都はるみ、小田和正、財津和夫、泉谷しげる、加山雄三、岩崎宏美、南こうせつ、小林幸子、平原綾香、スターダストレビューら大物アーティストが続々と友情出演した「フェスの元祖」です。19年ぶりのステージで、73歳のさださんは「最後」と決めて、ギターを抱えました。今回初出演となったのは、英国から今井美樹さんでした。「PIECE OF MY WISH」などを変わらぬ透明感で披露し、「いつも、遠くから祈る気持ちは持っていましたが、参加できたことで、ここにいられる意味を強く感じています」と、さださんの思いを受け取りました。「戦争が起きたら音楽が止められ、人が集まることが止められる。平和とは、どんな音楽でも自由に演奏できる、音楽会を開けること。最初の頃にコンサートに来た子供がお父さんお母さんになっている。その人たちが子供を連れてきょうここに来てくれた。バトンタッチの場になればいい」さださん。「僕は今年73歳。何処まで走ることが出来るか分かりませんが、精一杯走ろうと思っています」

▲翌8月7日「サンケイスポーツ」だけが大きく取り上げる!

 平和を実らせる希望の種とその育て方を届けてきたさださんの願いは、平和のバトンを次代に託すことです。その使命は音楽を届けるアーティストも、演奏を楽しむファンも変わりません。さださんはコンサートのフィナーレで「今回が最後という気持ちで、恥ずかしくないステージにしよう。でもやはり最後という言葉は好きじゃないですね。だから被爆90年、10年後に元気で会いましょう!」「またいつ会えるか分からないけど、最後というのが嫌なので約束をします。被爆90年の年にお互い元気で会いましょう!」と宣言し、再び「夏 長崎から」のステージに立つことを約束。観衆からはどよめきと拍手が湧き上がりました。長崎県知事・大石賢吾氏長崎市長・鈴木史郎氏が登壇したように、さださんが故郷の長崎から平和のメッセージを訴え続けることに強く共感する関係者、ファンは数多くいます。しかし、「これだけ気温が変化しているでしょ。今までの経験が通用しなくなった」と、夏の野外開催は今後さらに困難になりますが、市内には約6,000人を収容できる屋内施設「ハピネスアリーナ」が昨年完成し、継続の舞台は整っています。

 なおこのコンサートの模様は、NHKBSで、8月23日(土)21:00~22:29で、BS4Kでは、9月13日(土)19:30~20:59に放送されます。♥♥♥

▲ラストは出場者全員で「祈り」を熱唱し大団円で閉幕

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