報恩感謝

 『報恩感謝』とは今の自分に与えられている「ありのまま」の環境に感謝し、その恩に報いていこうとする気持ちのことです。お釈迦さまは「報恩感謝」について、『知恩(ちおん)』・『感恩(かんおん)』・『報恩(ほうおん)』の3つを教えられています。

 まず、「知恩」とは、自分が多くの人に支えられて生きていることを知ることです。誰にも頼らずに生きていると思っていても、実際には、自分だけの力で生きている人は一人もいません。誰もが、必ず誰かの支えを受けて生きているのです。そのことに気づくと、「ありがたいなあ」という感謝の気持ちが湧いてきます。これが「感恩」です。そして、「幸せな人が感謝するのではなく、感謝する人が幸せになる」と言われるように、「ありがたい」という思いが深まると、「自分を支えてくれた人を笑顔にしたい」「恩返しをしたい」という気持ちが生まれてきます。これが「報恩」です。つまり、「知恩」から「感恩」へ、「感恩」から「報恩」へと、心がつながっていくのですね。

 故・松下幸之助さんも、「感謝の心のないところからは、決して幸福は生まれてこない。また、感謝の心が高まれば高まるほどに、それに比例して幸福感も高まっていく」と語っておられました。今、自分が存在しているのは、多くの支えがあったからなのです。その多くの恩に感謝し、支えてくださった方々に喜ばれる生き方をしていきたいですね。自然の恵み、他の人々の働きによって、自分が生かされているのです。そういうことを知って、そこに深い感謝と喜びを味わい、そしてさらに、そうした自然の恵み、人々の恩に対して報いていくという気持ちを持つことが大切だと思います。そういう心からは、いわば無限の活力とでもいうものが湧き起こってきます。それが事をなしていく上で非常に大きな力となってくると思います。

 「感謝」の効果は

  • 幸福感が高まる

  • ポジティブに考えられるようになる。

  • 対人関係がよくなる。

  • 体調が良くなる。

などが挙げられます。

 私は神様の恩に報いて感謝することにしています。長く生きてきて、人智を超えたものがあると感じているからです。たくさんの不思議な出来事を経験してきました。自分が神様に守られていると実感します(昨年横断歩道を電動自転車で渡っている時に自動車にぶつけられましたが、かすり傷一つありませんでした)。もう50年以上も岡山最上稲荷奥之院でご祈祷をしていただいています。私は現在7軒の病院に通いながら生活を送っていますが、大きな病気を経験したからこそ、健康のありがたみが身に染みて分かるようになりました。「今朝も目が覚めました。ありがとうございます」「今日も一日無事に過ごすことができましたありがとうございます」と自然に手を合わせています。

 三年前、突然右脚股関節が痛み出しました。歩くのもままなりません。痛くてお風呂の浴槽もまたぐことも困難でした。ベッドの上でも動かすと痛いので寝返りを打つこともできず、ずっと一晩中真上を向いて寝なくてはなりません。これは実に辛い。夜眠れなくなりました。「共通テスト」が終わり二次試験の講習が終わって休みに入ったら手術することになり、それまでは痛み止めの薬で何とかしのいでいこうという相談になりました。この薬の副作用で食欲が全くなくなりました。どんどん痩せていきます。寝られないので睡眠導入剤を処方してもらい毎晩飲み続けました。あれだけお昼寝が大好きだったのにお昼は全く寝られなくなりました。辛抱をして生活をしていましたが、もう我慢の限界です。無理を言ってお休みを頂き、12月初めに日赤で手術することになりました。何とか「共通テスト」までには復帰させていただくことを主治医の先生にお願いして手術に臨みました。麻酔医の先生は米子東高校専攻科の卒業生で、心強く思いました。お守りを手術台の枕の下に入れてもらっていたこともあって、手術中は出血も予想通りで無事に手術室を出ました。足は全く動かすことはできませんから1週間はオムツ生活でした。手術の翌日から毎日リハビリ訓練が始まりました。理学療法士と作業療法士の二人の方に毎日30分ずつ脚の機能の復元に向けてリハビリを受けました。食事もまともに食べることはできませんから、看護師さんに献身的に助けてもらう日々でした。支えて下さった数多くの人にいくら感謝しても感謝しきれません。1ヶ月余の入院生活です。何とか「共通テスト」までに退院させてもらいたかったので、頼み込んで退院させてもらいました。廊下を真っ直ぐ歩けたら退院させてあげるというテストに必死でした。杖をつきながら、ぎりぎり間に合って、松江北高補習科勝田ケ丘志学館の生徒達を激励して送り出すことができました。以来半年の間、毎週山口整形外科にリハビリに通うことになります。ここでも担当の理学療法士の方に、レーザー治療・電気治療・運動療法を施していただいて、徐々に足が曲がるようになり普通の生活ができるようになっていきました。辛かったのは、まだ十分歩くことができない状態なのに、この年の冬は近年にない大雪で、免許を持たない私はタクシーが来てくれず通勤に四苦八苦したことでした。たくさんの方達に支えられて、何とか今まで通りの日常生活が送れるまで回復することができました。普通に歩けるということがいかに有り難いことかということがよく分かりました。支えていただいた多くの人に感謝です。

 数年前󠄂、日赤で心臓の定期検診に出かけたところ、主治医の心臓外科の先生から「この病院には高校時代先生にお世話になったという人達がいっぱいいます。これからも元気で教育に励んでください」とのお言葉をいただき感激しました。確かに検査会場のそこら中で教え子たちに診てもらいました。体の続く限り、お世話になった人達のご恩に報いるためにも、感謝の気持ちを持って英語教育に献身しようと思います。♥♥♥

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