強い夢は叶う、マジで!

 以前に、津和野高校の教員住宅に住んでいた時、そして松江に帰ってきてマンション暮らしを始めた時は、膨大な数の本が収まらなくて、段ボールに入れて部屋に積み上げたままにしていたんですね。住んでいるマンションの真ん前の土地がたまたま空いていて(松江北高校区の土地は高くて2100万円しました。地価の安い津和野なら家も建ったでしょう)、これを購入してミサワホームにお願いして家を建てたんです。今から20年前のことです。書庫お風呂だけは、特注で別途設計してもらいました。膨大な本を全部収納できるように、特注で書庫を設計してもらって、家具屋さんに特別の材木で作ってもらったんです。参考にしたのは、尊敬する故・渡部昇一先生の書庫でした。空調にも配慮した素敵な書庫が出来上がった時には、長年の夢が叶い感激でしたね。本当に「強い夢は叶う」んですよ。個人の蔵書世界一渡部先生の書庫(15万冊)とは比べることすらできないミニ書庫にすぎませんが、私の長年の夢を実現した書庫でした。本当は仕事場のある二階に作りたかったんですが、本の重量に基礎が耐えきれずに床が抜ける恐れありという診断で、1階に特別のスペースを取って設計してもらいました。ここに入って、ロッキング・チェアに腰掛けながら、本に浸るのが楽しみの一つでした。今は本が増えすぎて溢れ出してしまいましたが。

 さらに2017年のことです。私が大好きな水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生がリニューアルされた「特急ハウステンボス」(783系)にどうしても乗りたかったんです。当時からずっと私は、JR九州水戸岡鋭治先生がデザインされた車両は、全部制覇したいと目論んでいます。その時もこの列車にどうしても乗りたいと思いました。ハウステンボス開園25周年に合わせたリニューアルで、車体はハウステンボスらしい、オランダ王家ゆかりの色でもあるオレンジ色です。夕陽に照らされると、綺麗なオレンジ色がより映えます。外観にハウステンボスマークが至る所に描かれているのは水戸岡流です。でもわずか1編成だけの車両で、1日5往復あったどの列車が、このリニューアル車両なのかがどうしても分かりません。最新の「時刻表」を買って調べてみますが、手がかりは全くありませんでした。ネット情報もいろいろと当たりましたが全部ハズレ。鉄道オタクのブログものぞいてみましたが、古い情報ばかりで役に立ちません。そこで、まずはハウステンボス駅に電話で問い合わせてみました。「情報は公開していないし、毎日運行が変わるので分かりません」というつれない返事でした。博多駅松江駅も同様です。そこでなじみの教え子が「日本旅行」に勤めているので泣きつきました(彼女にプランしてもらった旅行でハズレは今まで一度もありません)。いろいろと手を尽くしてくれたんですが、一般には公表していない情報ということで、結局分かりませんでした。最悪、1日5便ある列車の発車時刻の度にホームに上がって〔笑〕、新型車両を待つしか手はないのかもしれません。でもこんなことで丸1日をつぶしたくはない。したいことは他にも山ほどある身です。でも乗りたいなあ~。そこで私は考えました。リニューアル当時、しばらくの間は運行予定が公表されていました。それによれば、博多発「ハウステンボス91号」9時9分がそれに該当していました。その時も3連休だから案外そのスケジュールが使われる可能性がある、と踏んで、その列車がハウステンボス駅で折り返すと仮定して、ハウステンボス11時46分発になるはずだ、と自分なりに予想を立てて、この切符を購入したのでした。あとは運を天に任せるしかない、と思いました。さて…?

 長崎に出発する前夜、電話で例の教え子から貴重な情報が入ってきました。「JR九州案内センターに今日電話してみたら、今日の運行は教えてくれました。それによれば10時46分発と13時47分発が新型車両でした。先生も当日ここに電話してみれば、調べて教えてもらえるかもしれませんよ」と。よし、一応切符は買ってあるけれど、それなら当日朝一番で電話して、教えてもらえれば、予定変更して新型に乗ろうと思ったのでした。しめ、しめ。長崎「さだまさし特別展覧会」を見て、浦上天主堂」「永井 隆博士記念館」へ歩いて向かう途中で、電話をしてとりあえず「明日の特急の予定を教えてもらえないか?」と問い合わせてみました。電話に出た担当の女性はやはり「公表していない情報なので分からない。明日もう一度電話してもらって、公表できれば教えてあげます」との曖昧な返事でした。翌日ハウステンボスへ向けて長崎から「シーサイドライナー」で出発します。ラッキーなことにそしてビックリしたことに、この車両も通常の青い列車ではなく、ハウステンボス仕様の素敵な車両(ハウステンボスライナーでした。まあ、ダメだったらこれで満足して帰るしかないなと思っていたんです。1時間半ほど列車に揺られてハウステンボス駅に到着すると、駅のホームには旧型の真っ赤な「特急ハウステンボス」が止まっていました。たった今博多からやってきたばかりの列車です(この旧型には何度も乗っています)。最後尾から車掌さんが降りて来られたので、事情を話して明日の予定を教えてもらえないか、と尋ねてみました。すると、「明日のことは分からないけれど、今、博多から来る時に途中で新型車両にすれ違いましたよ」とのこと。おっ、なななんと私の買っていた切符の列車です!「もしかしたら…!」と、淡い期待を抱きながら、大浦湾を臨みつつ駅の階段を上がっていきました。改札口で切符を渡し(この駅は自動改札化されておらず手渡しです)駅員さんに事情を話して、「どうしても乗りたいんですが、明日は朝から来て新型を待つしかないんでしょうか?」と尋ねました。すると親切な駅員さんは、しばらく考えておられて、「ちょっと待っていてください。聞いてみてあげますから」と言われます。7~8分くらい改札口で待っていると、1枚の白いメモを持ってやってこられました。「分かりましたよ。明日は11時46分発と16時46分発の2本です」ビンゴ!!。そのメモを手渡されたのでよく見ると、私が事前に買っていた「ハウステンボス14号」がその新型車両でした。駅員さんに感謝です。やはり日頃の行いがいい(?)と、こんな奇跡のような偶然が起こるんですね〔笑〕。そんな訳で、八幡はやっと念願の「特急ハウステンボス」の新型車両に初めて乗ることができたのでした。予想通り素敵な車両で、細かな所までパチリパチリ写真を撮りながらグルグルと見て回りました(⇒私のこの列車の詳細なレポートはコチラ)。

▲憧れだった新型「特急ハウステンボス

 今回の「特急ハウステンボス」の騒動を振り返ってみて、教訓がいくつかあります。まず第一に、強い夢は叶うんだ」ということ。なんとかしたいと強く強く願って努力すれば、実現するものなんだということを改めて感じました。第二に、過去のデータをしっかりと踏まえるということ。公表されていた当時の運行データから、今回の予想を立てて切符を買ったのですが、たまたまそれが当たった!やはり過去のデータは大事にしなければいけません(これは大学入試も同じですね)。第三に、一見ダメと思われることでも、あきらめずに粘り強く努力を続けて挑戦していれば、思わぬところからいいことが降ってくるということ。これは私が若い頃、故・渡部昇一先生から教えていただいた人生訓です。渡部先生が、人生で一番大切なことを一つだけ挙げよ、と求められた時に、いつも口にされたのが、できない理由を探すな!」でした。どんなに困難なことでも、努力を絶やさない人には、不思議なことに、天の一角から「助けのロープ」が降りてくる、と断言しておられました。私も今までにそんな体験を何度もしてきました。この時もやはりそうでした。第四に、いろいろな人脈を持っていることが大切です。いつどこで助けてもらえるか分かりません。私は今まで先生方だけでなく、進んでいろいろな職業の人たちと交わろうと努力してきました。思わぬところで力になってもらったことも多々ありましたよ。

 よくよく考えてみれば、このことは生徒たちにもそのまま当てはまることじゃないか!!ということで、「特急ハウステンボス」乗車顛末を教訓として、授業で当時の生徒たちに話したことを覚えています。♥♥♥

◎強い夢は叶うんだ!!マジで

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す