予想通り!~「共通テスト」の検証

◎「共通テスト」を検証する

 「共通テスト」が終わりましたね。受験生のみなさん、指導に当たられた先生方はお疲れ様でした。新課程入試一年目ということで傾向がどのように変わるのかが注目されましたが、リーディング】は予想通り、リスニング】は昨年通りという結果でした。リーディング】試作問題」の問題がそのまま採用され、モニター調査」通りに第1問~第8問構成で出題されました。これは私が『重要問題演習 2025共通テスト 英語リーディング』(ベネッセ)や、『直前演習 2025共通テスト 英語(リーディング)』(ベネッセ)で取り上げたままの形でした。ホッとひと安心です。私が予言したことを検証してみたいと思います。やはりここでも私が「ギャンブラーの誤謬」で指摘したこと(⇒詳しくはコチラをお読み下さい)が重要だということが分かりました。

【リーディング】

 書かずに論理的な文章を書かせる【第4問】(文章の論理の構成や展開に配慮して文章を修正する)、話さずにプレゼンを組み立てる【第6問】(自分の立場に立って、自分の意見の理由や根拠を明確に示すために複数の資料を活用して文章のアウトラインを組み立てる)が「試作問題」で公開されており、来年の「新課程共通テスト」の目玉問題となります。今行われている各社の模擬試験問題もこれらを含めた【第1問】~【第8問】の8問構成となっています。 (2024年11月12日付け)

▼予想通り「試作問題形式」を含む第1問~第8問構成となりました(解答マーク数49→44に減)。第4問と第8問に配置されました。演習や模試で練習した通りでした。やはり大学入試センターからの発信・試作問題はきちんと読んでおかないといけません。

 問題用紙が配られたら、まずザーッと第1問から第8問(?)までに目を通しましょう。大きな変更点がないかどうかを確認します。今年は新課程入試で大きく内容が変わることが予想されています。もし変更があったとしたら、それを頭に入れた上で解き始めます。ああ、ここが新しくなっているんだなと頭に入れて問題を解くのと、やみくもに最初から解き始めて途中でビックリするのとでは、心理面でも大きな影響があります。ここで覚えておいて欲しいことは、新傾向問題が登場した1年目は、問題の難易度は決して高くありませんから、落ち着いて解けば必ず解けるはずということです。 (2025年1月16日付け)

▼配置順の変更はありましたが、新傾向問題の第4問と第8問は試作問題通りの出題で、難易度は難しくありませんでした。新傾向問題が出題される一年目は難易度は《易》であることは過去の出題からも明らかでした。

 私がじっくりと読み込むことをオススメしている大学入試センターから公表されている「共通テストリーディング」に関する「問題評価・分析委員会報告書」でも、この分量の多さについての言及・苦情がありました。現場からのこれだけ強い要望と、このようなやり取りを頭に入れると、新課程の「共通テスト」リーディングでは、伸び続けた語数の増加はいったん歯止めがかかるのではないか、と私は踏んでいます。 (2025年1月15日付け)

リーディング問題文の長さに関しては、今年は歯止めがかかるのではと予想しています。(2025年1月16日付け)

▼私の予想通り、昨年度より約700語程度短くなりました。やはり「問題評価・分析委員会報告書」は読んでおかないといけないと強く感じました。今まで主張してきた通りです。

 私が「NOT問題」と呼ぶものです。「notなものを選ぶ」「errorを指摘する」「remove(取り除く)ものを選ぶ」これらは全て「NOT問題」です。いずれも今年の「共通テスト」で出題されて受験生を悩ませた問題です。正しいものを一つ選ぶ従来の設問に比べ、正しいものを一つずつ3つ外していかねばなりませんから、余計に時間がかかります。《難問》と言えましょう。これに深入りして最後に時間不足が起こらないように注意が必要です。間違いなく来年も出題されます。 (2024年11月12日付け)

remove~の形で1問出題されました(第7問問1)。物語を改善するために盛り込んだ方がよいものを二つ選べという問題も、本文に書かれていないものを選ぶので「NOT問題」の変形と呼べるものです(第6問問4)。

 私が「推測問題」と呼んでいるものがあります。今年の「共通テスト」では「most likely~」で設問が導かれていました。implyやinfer(暗示する)で導かれる問題もこれに相当します。本文に明確に書かれていないことを、書かれた内容から推測する問題です。解答が直接書かれていないことを推測して読み取るわけですから、当然難しくなります。 (2024年11月12日付け)

most likely ~という設問で推測させる問題が4問も出題されました(第1問問1、第2問問2、第3問問3、第5問問5)

 「事実」と「意見」の問題・・・この種の問題が消えるという議論がありますが、私は引き続き出題されると思っています。「意見」は形容詞・助動詞で表される特徴があることは一応頭に入れておきましょう。 (2025年1月16日付け)

▼「意見」(opinion)を選ぶ問題が一問出題されました(第2問問3)。「事実」と「意見」をきちんと区別できる力は今日のネット社会では重要です。

 正答率を見ると、出来事の並べ替えを苦手にしている生徒が多いようですが(⇒解き方についてはコチラを参照)、ここは選択肢まで「先読み」して簡単にメモしておくのが効率的です。どんな出来事が登場するのかを頭に入れてから本文を読み、それが出てきたところで番号を振っていくのです。注意することが2つあります。第7問は5つの選択肢から4つ選ぶようになっていますから、ここで5つ全部答えてしまい以降のマークの順番が狂わないように注意しましょう。もう一つは、出てきた順番が必ずしも起こった順番とは限らないことに注意しましょう。着眼点は、①時を表す表現、②時制(過去完了、助動詞)の二つです。 (2025年1月16日付け)

▼予想通り二問出題されましたが(第3問問2、第6問問1)、二問とも5つの選択肢から4つを選ぶ形式となりました。ダミーに注意です。

 「問題作成部会」の見解を読むと、「温かみのある物語文」が予告されているように感じます。私はセンター試験時代の過去問から選りすぐりの心温まる英文を読ませて送り出しています。もし他種類の英文を出したら詐欺ですよ[笑]。 (2025年1月16日付け)

▼この部分だけ(第6問)予想がハズレました。詐欺です〔笑〕。回想シーンを含む難しい小説問題で、感動や面白みはありませんでした。最後のオチ(Melodyは誰?)が分からなければ何の話なのかが全然分からない、受験生にとっては唯一酷な問題でした。この問題は正答率が目茶苦茶低くなります。

【リスニング】

 今年は特にリスニングが難しくなると思っておいた方がよいでしょう。(2025年1月16日付け)

▼形式は昨年通りでしたが、昨年よりも少し難しくなりました。注目すべき点が三つありました。

①昨年までは第1問~第3問までの配点が59点でしたが、今年は58点となりました(第1問25点→28点 第2問16点→12点)。やはりリスニングが苦手な受験生に点を取らせたい配慮です。

②第5問は試作問題Cの形式を踏襲していました。やはり大学入試センターからの発信には注意しておかなければいけません。

③第6問Bのディスカッションは昨年は4人だったのが3人に減り、受験生の負担が大きく軽減しました。

 不正行為・・・ネット全盛時代に新手の電子機器を使った不正行為が増えています。「共通テスト」ではどんな不正行為があるのですか?という質問を受けました。馳浩文科大臣の時から内容が公表されるようになりました。昨年の「大学入学共通テスト」でも、4人の不正行為を確認しています。大学入試センターによると、不正行為のあった4人のうち、2人はカンニングペーパーの使用でした。山口県内の会場で地理歴史・公民の試験時間に受験生1人が複数枚のメモを机上に置いているのが確認。広島県内の会場では受験生1人が数学2での時間に、数式が書いてある紙を机上に置いていたといいます。残る2人のうち、1人は東京都内の会場で、外国語の試験時間が終了して「解答やめ」の指示があったのに従いませんでした。過去に一番多い不正行為がこれです。試験監督の指示にきちんと従うことが大切です。もう1人は岐阜県内で理科2の試験時に不正行為とされる定規の使用が確認されたといいます。 (2025年1月16日付け)

▼今年も不正行為がありました。大学入試センターによると、不正行為のあった4人のうち1人はカンニングでした。北海道の会場で、数学②の試験時間中、監督者が、机に数学の公式が書き込まれているのを確認したといいます。別の1人は、高知県の会場で、英語リスニングの試験時間に、「解答はじめ」の指示の前にICプレーヤーを再生し、解答をしていたといいます。他の2人は、いずれも「解答やめ」の指示があったのに従いませんでした。1人は福井県の会場であった地理歴史・公民の試験で、もう1人は大阪府の会場であった情報の試験での行為でした。

 前日に「握手をお願いします。」と言ってきた生徒は満点を取りました。さあ、今から一ヶ月は個別試験私大試験に向けて「水中の陣」です。♥♥♥

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