「Happy Birthday」

 さだまさしさんには有名なヒット曲が実にたくさんあります。「精霊流し」、「無縁坂」、 「雨やどり」、「案山子」、「関白宣言」、「風に立つライオン」など、強い思い入れのある曲はいろいろとあるのですが、今日私が取り上げたいのは「HAPPY BIRTHDAY」という曲です。

 「HAPPY BIRTHDAY」は、シングル「道化師のソネット」(1980年)のカップリング曲として両A面扱いでリリースされました。TBS系で1980年2月13日から7月16日まで放送されたテレビドラマ『なぜか初恋・南風』の主題歌でもあります。これは水曜夜9時(水曜劇場)に放送されていた、森光子主演によるホームドラマで、パリに住んでいた主人公がご主人を亡くし、日本に帰国後、東京でクレープ屋を開く、という筋書きの内容でした。視聴率が振るわず途中で打ち切りになったようです。軽い曲調がドラマにピッタリ合っていたと感じます。タイトル通り明るい曲調で、コンサートで歌われると、会場には観客の手拍子が自然に湧き起こります。

   Happy Birthday             作詩・作曲 さだまさし  

 誰にだってひとつやふたつ
 心に開かずの部屋がある
 一生懸命生きているのに
 傷を恥じる事などないさ

 雨が降る日に気になるものは
 雲の大きさばかりだけれど
 空の広さに比べれば
 別に大した事じゃない だから

 HAPPY BIRTHDAY
 HAPPY BIRTHDAY
 昨日までの君は死にました
 おめでとう おめでとう
 明日からの君の方が
 僕は好きです おめでとう

 幸せなんて言葉もあるが
 ひとそれぞれに坪が違う
 人はひとだしあんたはあんた一生懸命生きているのに
 別に張り合う事などないさ                                                                

 雨が降る日派天気が悪い
 雲には雲の行き先がある
 空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい

 だからHAPPY BIRTHDAY  HAPPY BIRTHDAY
 昨日までの君は死にました
 おめでとう おめでとう
 明日からの君の方が 僕は好きです おめでとう

 

 明るい曲調のハッピーソングのように聞こえますが、歌詩の中にはドキッとするフレーズが出てきます。誕生日なのに「昨日までの君は死にました おめでとう おめでとう」という部分です。誕生日の歌で「死ぬ」とは縁起が悪い、と物議を醸し、「やっぱりさだまさしは暗い!」という噂の突っ込みどころにもなりました。

 誰でも人生は思うようにはいきません。人を傷つけることもあれば、傷つけられることもあります。このままの自分でいいのかと真剣に悩むこともあるでしょう。しかし、それは昨日までの自分であって、昨日までの自分は実はもう過去の存在であってもういません。今新しく生まれたと思えばいいのです。明日からは違うあなたの人生が始まるのだ、という人生の応援歌なのです。そうか、これまでの自分から新しい自分に生まれ変わればいいのか。生まれ変わるなら、もう今までのことをあれこれと悩む必要はない。過去から解き放たれればいいのか、と。だからこその「死にました」なのか。だから生まれ変わった自分に対して「HAPPY BIRTHDAY おめでとう」なのか!

  「さだまさし50周年記念祭総代」を務めた松本秀男(まつもとひでお)さんは、この歌は自分の存在理由に迷う人たちに贈られた応援歌であると同時に、学生時代のさださん自身に向けられた歌だと解釈しておられました。バイオリンの修行で中学生の時から一人東京に出てきたさださん。長崎の実家はお金のない苦しい時代です。それでもさださんのバイオリンの才能を信じて東京に送り出してくれた父と母。その期待を感じながらも徐々にクラシック音楽から道を踏み外し挫折していきます。音大附属高校の入試に失敗し、大学も望みもしない法学部に入って中退。お金がなく、大切なバイオリンまで質屋に入れてしまったこともありました。自分の存在理由が全く分からなくなり、自分で自分を「いじめ」に入ったとさださんは振り返っています。そんなさださんが、あきらめるなと自分自身に歌った歌だというのが松本さんの解釈です。 

 ちなみに、NON STYLE石田さんは、さだまさしの大ファンで、落ち込んでいる時にこの曲を聴いて心に沁みたと、以前テレビ番組で話しておられました。♥♥♥

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渡部昇一先生のエピソード(38)~本の読み方

 学生時代に、故・安藤貞雄(あんどうさだお)先生から、日本では手に入らないオランダのイディオムに関する研究書をお借りして読んだことがあります。本を読み進めていると、要所要所に「Yes!」「No!」「?」という書き込みがあり、その理由が簡潔に書き込まれていました。「あ~そうか、本というのはこんな風に読むものなのだな」ということを、お借りした本からまざまざと教えていただきました。以来、私もそんな読み方をずっとしてきました。そのためにも、本というものは図書館で借りるものではなく、自分で買い求めて手元に置かねばならなかったのです。何か疑問点が生じた時に現物が手元にあれば、手っ取り早くあたることができます。また読みながら自分でコメントを本の中に書き込んでいくこともできます。したがって、本は身銭を切って買わなければならないものと考えているのです。そんな訳で、松江に帰ってきて、自宅を新築した時には、大枚をはたいて別注の書庫を作って本の置き場を確保したつもりでしたが、もうその書庫にも収まりきらずに、八幡家では本が溢れ出しています。

 読書において何よりも大事なのは、本を読むことです。読んで著者と知的・情的に交流することです。そしてできれば感動して、自分の人生に潤いや滋養を得たい。このような見地から、渡部先生の薦める読書法は次の通りでした。まず、読みたい本は必ず購入すること。形式として自分のものにしてしまう、これは知的手段を私有財産とするための第一歩です。後は実際に読み込んで、内容を自分の財産にできるかどうかということになるでしょう。そのために一番いいのは、本に直接マークを書き込んでいくことです。第一段階として、読んで感心した(あるいは自分にとって重要だと思った)箇所には、赤線を引きます。次に、もっと感心した箇所には線を引いた上に丸印をつけます。さらに感心したらこの丸印を二重丸にします。圧倒的に感服した場合は三重丸。また、読んでいて疑問を感じたところには、疑問符を書いておくのもいいかも知れません。あるいは、自分が関心を抱いている問題について特に重要だと思うことが出てきたら、本の表紙の裹などの余白に、そのページ数とテーマをメモしておくのも役に立ちます。例えば、森 鷗外に関心のある人が、本を読んでいて、彼についての新しく面白い知識があったならば、表紙の裹の余白に「鷗外○○ページ」などと記しておけばよいでしょう。以上述べたような読書法は、ほとんど手間などかかりません。極端に言うなら、寝転がってでもできるものです。しかも、このようにして印をつけながら読んだ本は、再読・三読の際には、線を引いたり丸印をつけたりした箇所に重点的にアクセスすればいいわけですから、知識の固定や活用には便利なのです。それに、何かの時に「確か、あの本に書いてあったな」ぐらいのことは、さすがに思い出せるものなのです。ただし、ここまでやって読了した本にもかかわらず、後日、記憶の片隅にも全く残っていないようであるならば、「自分の知的財産とはなり得なかったのだ。まあ、仕方あるまい」と、潔くあきらめるしかないでしょう。相性のいい著者のものを読んでいると、非常によく頭に入るし、また気づかされる点も多いのです。この相性というのも、たくさんの本を読みこなしていくうちに、自然と身についていくものです。この三段階渡部式読書法、実に参考になりました。私も若い頃からこうした「読書法」を真似て実践してきました。

 自分の本を買って、重要だと思われる部分に線を引き、メモを記入し、それを自分の蔵書としておけば、何かの機会に「あの本ではどうだったか」と疑問が湧いた時、書棚に行ってページを繰るだけで、自分が考えていたことが生き生きとよみがえってきます。自分自身による、自分自身のための、かけがえのない思考の蓄積になるのである。そのような本を揃えていけば、それは自分にとっての最良の「書庫」となり、その場所が自分にとって最高に居心地の良い「書斎」になります。自分自身の思考の蓄積が、目に見えるかたちですぐ手に届く場所にあることは、便利なことこのうえないし、成果も一望できて気分もよい。自分の関心を中心に据えて書庫を充実させていけば、六畳一間、八畳一間でも十分に威力を発揮するのです。

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▲先生の名言のエッセンスが満載の一冊!!

 渡部昇一先生『渡部昇一一日一言』(致知出版、2016年)の11月24日付には、「読書が人を強くする」と題して次のような言葉が挙げてありました。♥♥♥

 絶えず本を読むことです。人生について書かれたものや、成功談というのは、やはりその人の長い人生での経験がつまっているものですから、それらに接している人はやはり他の人とは違ってくる。それは、立身出世主義だとかあるいはお説教じみているとか、道徳臭いとか何とか、悪口をいう人はいっぱいいる。だけど、心掛けて、そういったものを読み続けた人というのは、やはり何かの時には強いと思います。

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「バイモ11」

 今日は、私が毎日使っているホッチキスを取り上げます。英語ではstapler(ステイプラー)と言います。伊藤喜商店(現イトーキ)が日本で初めてホッチキスを販売した明治36年(1903年)に遡ります。販売された製品はアメリカのE.ホッチキス社製のステイプラーで、製品には大きく「HOTCHKISS No.1とブランド名が刻印されていたことから、この呼び名が定着していますが、和製英語です。かつては、綴じ針が連続して打ち出される構造が、機関銃の構造と全く同じことからの連想で、機関銃の発明者ベンジャミン・B・ホッチキスの名にちなむとされていました。しかしE.H.ホッチキス社の社名は、創業者のジョージ(George Hotchikiss)イーライ・ハベル(Eli Hubbell Hotchkiss)の親子の名前からとられたもので、ベンジャミン・ホッチキスとは関係ないことが分かっています。

 昔ながらの、金具の裏側が山なりになるあれ、あのタイプを使い続けている人も多いんじゃないでしょうか。私の勤務していた松江北高でもまだあのホッチキスが幅を利かせていました。そうそう壊れるものではありませんから、ずっと昔に買ったものを使い続けている、ということなんでしょう。たまに使うだけだから、もしかしたらその違いが分からないのかもしれません。でも、事務をする人ならもう十分お分かりだと思いますが、冊子を作ったりした時、冊子を止める針の部分だけページが盛り上がります。部数の少ないときには気が付きませんが、50部とか作ると、置く場所にも困るくらい、留め具の部分が盛り上がってきます。ひどい時には積み重ねた書類の雪崩が起きます〔笑〕。

 当時私は、「フラットクリンチ」が出た時には飛びついて買ったものです。「フラットクリンチ」とは、綴じ裏に出ている針が平らになる綴じ方のことです。[「フラット」=平ら+「クリンチ」=打ち曲げる]という名前の通りです。普通のクランチの場合、綴じた針の裏側はめがね状で、針と紙の間に隙間があります。一方、「フラットクリンチ」は綴じ裏が平らなので、綴じた部分のかさ張りを抑えることができます。「フラットクリンチ」の工程は次の通りです。通常のクリンチとどこが違うのか考えながら見てみてください。

1.マガジンに装填された針が、バネの力によって前方に押し出される。

2.先頭の針がドライバーによって紙に打ち込まれる。

3.紙を通過した針は、クリンチャガイドに沿って最後まで打ち込まれる。

4.最後まで打ち込まれた針は、クリンチャの溝に沿って曲げられ押し上げられる。

 ホッチキスの仕組みと似ていますが、注目すべきは「クリンチャガイド」と、針が曲げられるタイミングです。通常のクリンチの場合、針の打ち込みと曲げを同時に行います。一方、「フラットクリンチ」の場合、針を打ち込んでからクリンチします。そのため、根元から折り曲げることが可能になり、綴じ裏が平らになるのです。この「フラットクリンチ」は、「(株)MAX(マックス)」が開発した世界初の技術で、「重ねた書類がかさばるので、ホッチキスの裏をかなづちで潰している」というお客様の声を受けて開発されました。「フラットクリンチ」で綴じられた書類は見た目もスマートで、積み重ねても書類の雪崩が起きません。そしてなんと、通常のクリンチで綴じた場合の75%のスペースで収納できます。お客様に寄り添ったことで誕生した、素晴らしい技術ですね。まあこれでも金具の厚み分は少しは盛り上がるんですよ。でも、従来品よりはだいぶマシです。「フラットクリンチ」も、初発の頃よりかなりの年月が流れています。今は進化して、軽い力で綴じられるようになりました。「フラットクリンチ」は、高級機についていた特別な機能だったせいか、「フラットクリンチ」のステープラーはちょっとばかり高級感があるような感じがするものでした。しかしながら、最近では普及機までその機能が降りてきたせいで、ステープラー本体もお安い感じのする造りになってしまったのは、少々残念です。

▲「バイモ11」(マックス)

 「文房具の八ちゃん」が今日ご紹介するのは、「バイモ11」(マックス)です。手に持った感じは普通のホッチキスとそれほど変わらない大きさです。色もオシャレで選択肢が広がります。私はもっぱらブルーを愛用しています(写真上)。この「バイモ11」というネーミングの由来は、「バイモ→倍も」「11→ホッチキスの針のサイズ」から来ています。

 ホッチキスで厚い紙をとめると、針が曲がってしまったり、力がいるので手が疲れたりしていましたが、これは片手で簡単に、しかも綺麗に綴じられます。綴じた瞬間のパチンという音と感触が実に気持ちいい!失敗知らずなのもうれしいです。軽綴じ仕様です。簡単に40枚綴じることができました。これなら大量の資料のホッチキス留めなどもストレスを感じることなくできそうな気がします。本当に軽い力でたくさん綴じることができます。厚みのあるものだけでなく、厚みのない2枚綴じでもキレイにしっかりと綴じてくれます。

▲窓から残った針の数が見える、これ便利!

 ねえ!これ、気がつきましたか?針の残り本数が横の窓から見えるようになっているんです。芯の残量メーター、「針残量確認窓」です。これなら作業する前にチェックして、残りが少なかったら足してから作業すれば途中でなくなっちゃうこともなくて便利ですよね。それに、裏を見ると、針のサイズが確認できるように実寸の溝までついています。こういう細かい心遣いって結構嬉しいものですよね。使う人のことをよく考えて作っているという感じがします。みんなに好評だった「バイモ11スタイル」バイモがよりスリムに美しく進化した形です。逆に従来の「バイモ11フラット」は、手が大きい男性に力が入れやすくて使いやすいと好評なんだよ!どちらのバイモも「てこの力」で格段にかろやかな「綴じ感」を実現しています。

 「バイモ11」にはこれまでの小型ステープラーにはなかった性能があります。実は「バイモ11」、これまでずっと使ってきた、というか、いわゆる小型ステープラーの定番針の10号を捨てたんです。事務所の机の中に転がっている№10のあの箱、あれがね、もう使えません。代わりに№11の針を使います。針の太さは変わらないものの、横幅2mm、縦長1mmと微妙にサイズアップされています。そのため、これまでの小型ステープラーでは20枚程度しか留められなかったものが、倍の40枚まで一気に留められるようになりました。本体の大きさ、留める時の力はこれまでのものとほとんど変わりません。その上で40枚まで一気に留められる。これは意外と便利です。私も日常的には2~5枚程度を留めることがほとんどなんですが、たまに30枚とかの冊子を作ることがあります。そういう時にいちいち中型ステープラーを探さなくてもよい。これはずいぶん助かります。さらに芯を補填するために、本体を開けた際にロックがかかるようになっているので、安心して100本の針を装填することができます。

 (株)マックスは、2枚から40枚までの書類を軽い力で美しく綴じることができる「Vaimo11」シリーズに、40枚を閉じる機構はそのままにして、小さい手にも収まるミニサイズを実現した新モデル「Vaimo11 POLYGO」(バイモイレブンポリゴ)を、2016年から発売しています(1296円)。私は発売時に「東急ハンズ」で購入しました。2008年に発表された「Vaimo11」シリーズは、専用針「No.11」の開発により、ハンディタイプで40枚までのぶ厚い書類を片手で綴じることを可能にした画期的な新世代ホッチキスで、私も重宝していました。これはそのバージョンアップ版です。

 私は商売柄、たくさんの書類を綴じることが多いんです。この商品が出るまでは、分厚い書類を綴じる場合は、「卓上ホッチキス」を使っていました。それに使用される針「No.3」は、線径が太く、肩幅や針足が長いために、紙を貫く際の抵抗がかなり大きく、書類が厚くなるにつれてものすごい力が必要でした。まさに「ガッチャーン!」という感じですね。それが「Vaimo11」シリーズ専用に開発された「No.11」の針は、「No.10」と同じ線径で、肩幅は約2mm、針足の長さは1mm長く設定されています。「No.10」と同線径であることによって、紙に針が入りやすく、少ない力で40枚をしっかりと綴じることができるんです。また、針を外す際も、「No.3」に比べて針の抵抗が少なく、楽に外せるというメリットもあります。この商品の針受け部分をよーく観察すると、複雑な切れ込みがあります。この溝のおかげで、書類の厚みによって変わる針の傾きを確実に捉えて、転びを防いでいるんですね。

baimoyjimage 今回の「Vaimo11 Polygo」は、従来の性能は維持したままで、針の装てん数を通常の半分となる50本にまで減らすことによって、さらに小型化を図り、軽量化を実現しました(写真右)。小さい手にも収まり、使いやすくなっています。同シリーズの専用針は直径が細く、紙の抵抗が少なくなるため軽い力で留めたり外したりできるほか、仕上がりの見栄えもよいのです。綴じ裏は針が平らになり折り返しに膨らみの出ない、例の「フラットクリンチ機構」です。大量の資料を重ねた時や、回覧する時にかさばらずに便利ですね。これ、今では業界の常識です。針の残量目安が一目でわかる「針残量確認窓」も搭載しています。綴じ間違いの際の除針作業も、正確に針を捉え、綴じた針の両端をしっかりとホールドする「針押さえ付きリムーバー」も搭載しています。軽い力で取り外すことができますし、針押さえがついているので、取り外した芯が飛んで行ってしまう危険がありません。小さな針は落としておくと危ないものです。安全に使うためには便利な機能ですね。装填が終わり、ホッチキスを閉じる際、思い切り閉めるとホッチキスの針が出てしまい、1本ムダにしてしまうなんて経験はありませんか?「バイモ11」では装填後も針を無駄にせず、優しくホッチキスを閉じることができます。デザインは、各エッジ部分にダイヤモンドをイメージしたカットを施したスタイリッシュで高級感のある多面体(ポリゴン)です。外観ではここが大きく変わった点です。綴じる際に、手に当たる部分の曲面を取り入れることで、手に馴染みやすいように設計されているんです。

 何と言っても、手のひらサイズなのに40枚も綴じられるのが最大の魅力ですね。手や針に余計な負担がかからないよう、細部の仕掛けにこだわっており、想像以上の綴じの軽さを実現しています。「ガシャーン!」という衝撃を、「サクリ」という感触に転化させた点が評価されます。綴じの軽さと安定感はナンバーワンでしょう。いまだに昔のホッチキスを使っている人は、ぜひ乗り換えて試してみてくださいホッチキスはもうここまで進化しているのです。❤❤

  ①軽綴じ機能で薄いも厚いもブレずにきれいに綴じられる
  ②サイズ感がコンパクトで握りやすい
  ③針押さえリムーバーで安全に使える
  ④残量メーターが分かりやすくて便利
  ⑤大きく開いてらくちん針入れができる
  ⑥フラットクリンチで重ねてスッキリ

 

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『鉄道ジャーナル』休刊!

 毎月いつも20日過ぎに松江市の書店に並ぶ三大鉄道雑誌(『鉄道ジャーナル』『鉄道ピクトリアル』『鉄道ファン』)の表紙や特集内容を見て、気に入った号を買っていました。ところが、先月はいつ行っても、私が一番買っている『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)が並んでいません。他の2種類はあるのにオカシイな?と不思議に思っていたところでした。今日「産経新聞」を読んでいて初めて休刊になったことを知りました。迂闊だった!1967年(昭和46年)の創刊以来、58年にもわたって刊行され続けてきた老舗の鉄道総合雑誌『鉄道ジャーナル』が、2025年6月号をもって休刊したとのことです。紙が強いと考えられていた趣味系の雑誌、しかも趣味の中でも熱狂的なファンが多い鉄道というジャンルの雑誌の休刊は、出版業界全体に大きな衝撃を与えています。2024年12月発売の2月号で通巻700号も迎えた老舗雑誌です。誌面では、近年または今後の鉄道業界の動向・展望、ローカル(地域)鉄道に関する現状やこれまでの歴史などを掲載し、鉄道趣味にとどまらない特集等を広く紹介してきました。三大鉄道月刊誌と称されてもきた、由緒ある鉄道趣味雑誌の雄が休刊になることに、大いなる寂しさを感じているのは私だけではないでしょう。鉄道マニア向けというよりも、社会の中での鉄道の存在を考える視点を含んでいた最も由緒正しい鉄道雑誌だと目されていた『鉄道ジャーナル』の休刊は、鉄道マニアのみならず、鉄道と社会について考察する方々に、少なからず衝撃を与えているのではないでしょうか。インターネットの急速な普及などの影響による出版界全体の厳しい状況などが、休刊の原因なのかもしれませんが、できることなら、早期の復刊を期待したいところです(でも一度休刊したらまず復刊は無理というのがこの世界の常識です)。

 休刊に関して、発行元の鉄道ジャーナル社は、「長年にわたり支えてくださったみなさま、ご寄稿いただいた執筆者のみなさま、制作にご協力いただいた関係の方々に御礼申し上げるとともに、今後もご購読を予定されていた読者のみなさまには心よりお詫び申し上げます。」とコメントしています。なお、休刊に伴うWEB版への移行の用意はないとしています。『鉄道ジャーナル』宮原正和編集長は、「雑誌の休刊というと、売れ行き不振を理由に挙げることが多いですが、鉄道ジャーナルに関してはそういったことではなく、端的に説明することは難しいと感じています」「近年の鉄道ジャーナルは、ほかの媒体ではなかなか扱わないようなテーマや、ほかでは読めないような記事を載せていきたいと考えてきたのですが、伝統的な鉄道記事を愛する読者が想像以上に多かったということかもしれません」と、売れ行き不振が理由であることは否定しました。社内の複雑な事情を推測させるような言葉です。

 近年の雑誌業界を取り巻く環境は、電子媒体の普及と併せ、読者層の変化、出版コストの増加など、逆風となる数々の厳しい要因を抱えています。その一方で、鉄道ファンの衰退を指摘する声もあります。2010年の「日本経済新聞」に掲載された野村総合研究所の研究員のコメントによれば、鉄道ファンの数は150万~200万人ほどと言われていました。これはライトなファンを含めた数字であり、中心となるヘビーな鉄道マニアは約2万人と言われています。それから15年が経った2025年、当時よりファンが減っているのは間違いなさそうです。というのも、全国の鉄道がじわじわと利用しにくい存在となっているためです。廃線となったり、便数の減少が目立つローカル線や、これまで熱狂的なファンが多かった「青春18きっぷ」は、システムが変更されたことによって、使いにくい切符になってしまいました。ローカル線を旅したり、乗りつぶしをするなどの“乗り鉄”がやりにくくなってしまったようです。JR北海道では、資金難のため、高速運転を目指していたキハ285系気動車の開発が中止されました。そしてコロナ禍では各鉄道会社が経営難によって、合理化がより一層進んでいます。鉄道ファンにとっては寂しい話題が相次いでいる一方、「寝台特急サンライズ出雲・瀬戸」のチケットはプラチナ・チケットとなっていますし、また、富裕層やインバウンド観光客を狙った豪華仕様の観光列車などは依然として大人気です。しかし、誰でも気軽に利用できる列車が本数を減らしているのは事実です。また鉄道ファンの在り方も様変わりしています。鉄道旅の魅力を動画で発信するユーチューバーが人気を博しており、情報入手先も、雑誌からネットに移りつつあります。臨時列車の運行情報などは、真っ先にネット上で共有されており、速報性という点では紙媒体ではとうてい太刀打ちできないでしょう。鉄道雑誌はかつてはファンの写真投稿の場としても機能していましたが、それもメインはSNSに移行してしまいました。

 鉄道業界は近年、人気路線の減少や運行の効率化が進み、鉄道ファンの数も減少しています。特に新幹線の普及や高速道路の整備により、以前ほど鉄道に対する関心が高くなくなったことも影響しているのかもしれません。『鉄道ジャーナル』のような専門的な雑誌が人気となる時代背景としては、鉄道の技術革新や大規模プロジェクトに関心が集まっていた時期と重なっていますが、今ではその関心も薄れている現実が間違いなくあります。また、インターネットの普及によって、鉄道に関する情報はオンラインで容易に得られるようになり、YouTubeやSNSを使って鉄道に関する動画や情報を視聴することができるため、紙媒体に対する需要はどんどん低下しているのです。紙媒体全体の衰退は、特に近年のデジタル化による影響が大です。スマートフォンやタブレット端末を通じて、誰でも即座に情報を入手できる時代となり、紙媒体に対する依存度が低くなりました。さらに、環境意識の高まりやコスト削減の観点から、広告主や出版社もデジタル化を進める動きが加速しています(鉄道だけでなく一般誌も同様です)。デジタル版やウェブサイトを運営している場合も多く、紙媒体の販売は難しい状況に直面しています。紙の雑誌は、持ち運びに不便であり、時事性が強く求められることもあり、即時性という利点を持つデジタルメディアには負けてしまうことが多いのです。

 『鉄道ジャーナル』の休刊は、鉄道業界の縮小と紙媒体全体の衰退の二つが重なった結果だと考えられます。鉄道ファンの減少や業界の変化が、雑誌の購読層を狭め、紙の雑誌の売上減少を招きました。また、デジタルメディアの台頭により、紙媒体にとって競争はますます厳しくなっています。それに加えて、広告収入の減少も休刊の原因の一つでしょう。広告主がデジタルメディアへ移行し、紙媒体に対する投資が減少したために、収益面でも厳しい状況が続いているのです。デジタルメディアの台頭と鉄道業界の縮小により、今後も紙媒体は減少していくものと予想されます。しかし、鉄道メディアの未来は、今後のデジタルメディアの活用にかかっており、新たな形での鉄道情報の発信が求められる時代になっています。

 私が大好きでよくお邪魔する「京都鉄道博物館」本館3Fギャラリーでは、2025年8月3日(日)まで、写真展「『鉄道ジャーナル』一番すきな表紙を選ぼう」 を開催しています。この展示会では、4月に発売された6月号をもって休刊となった『鉄道ジャーナル』の表紙、全704号分をタペストリーで壁一面に展示しています。♥♥♥

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長嶋監督逝く

 「ミスタープロ野球」と呼ばれ、国民的な人気を誇ったプロ野球・巨人の名選手で、巨人監督やアテネ・オリンピック日本代表監督を務めた巨人軍終身名誉監督長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんが6月3日、午前6時39分、肺炎のため89歳でお亡くなりになりました。巨人ファンのみならず、誰からも愛されるひまわりのような存在でした。午前6時過ぎ、脈拍と血圧の数値が0になりましたが、よく見るとモニターの波形はピッピッと山なりに続いていました。看護師は「監督が心臓を動かそうとしている振動なんだと思います。私、こんなの見たことありません」と、主治医と一緒に驚いていたといいます。意識がなくなっても、生きることを諦めずに懸命に闘い続けました。最後の最後まで勝負師の姿でした。根っからの巨人ファンの私は、今日は長嶋さんを追悼しようと思います。

▲東京ドームの長嶋茂雄レリーフ

 現役時代に巨人で長嶋さんと三遊間を組んでいた広岡達朗(93歳)さんは、「とにかくいいやつで、どこかに傷がつくような人間ではなかった」と偲びました。長嶋さんは、新人時代から「素晴らしい才能だった」といいます。ある時、長嶋さんは調子が悪かったのか「今日は動けない」と言ってきた。広岡さんは「普通の人は動けない理由をあれこれ言ってくるものだけれど、あいつは余計なことは言わなかった」と振り返ります。長嶋さんが監督を務めていた頃、ポケットの中にメモが入っていたことがありました。それについて聞くと、コーチらから提示されたオーダーが入っていて、その通りに戦う予定だと伝えられたといいます「何でも正直でね。本当に純粋な男だったね」と懐かしみました。「長嶋の人間性を一言で言えば、正直で野球の能力にたけた『野球バカ』。一緒にプレーしたのは4年間でしたが、私にとっても勉強させてもらった。来た球は直角で捕るし、球際にめっぽう強かった。私の守備範囲の球まで捕るので「かっさらう」という人もいたけど、動ける選手が捕ればいい」と故人を偲びました。

 私の大好きなシンガー・ソングライターのさだまさし(73歳)さんは一時まで熱狂的なジャイアンツファンでした。長嶋監督が電撃解任された時、巨人ファンを辞めたほどの長嶋ファンでした(以降はヤクルトスワローズファンです)。「太陽没す 長嶋さんは太陽でした。野球愛の根源でした。いつも優しく明るく照らしてくれました。誰へも分けへだて無く。野球を愛し野球に愛された人です。永遠に輝き続けます」と長嶋さんへの思いを語りました。借金で苦しかった時期に対談させていただいたり、球場でも励ましてくださり、ゴルフも教えてくださり、コンサートにも薔薇の花束と共にお出掛けくださいました。「何より自分のプレーは絶対に手を抜かないこと、結果はともかく一所懸命やることを教わりました。子供の頃からずっと勇気をいただきました」と続け「長嶋さん本当にありがとうございました。本当にありがとうございました。合掌 さだまさし」と結んでおられます。

 長嶋さんの訃報に際し、桑田真澄2軍監督(57歳)は、選手と監督の関係で日本一を目指して戦った9年間をゆっくりと振り返りました。「プロ野球選手として大事なのは結果を残すこと、ファンサービス、メディアサービス。そういったことを体現し、身をもって教えていただいた」と偲びました。強く印象に残っているのは「国民的行事」と言われた「10・8」です。1994年10月8日に巨人と中日が最終戦を残して同率で並び、勝った方が優勝という伝説の一戦です。試合前日、名古屋のチーム宿舎で長嶋監督の部屋に呼ばれた際のやりとりを一番の思い出に挙げました。「『監督、試合自体がしびれるんですけど、どれぐらいで用意しておけばいいですか?』と聞いても、『しびれるところで』と」。試合当日は槇原斎藤→3番手で3回無失点の力投を見せ、優勝を決めた決戦の舞台裏を懐かしみました。現在は、巨人の未来を背負う人材育成を担う二軍監督の立場にあり、長嶋さんからの学びを二軍選手全体にも伝えています。「やれないとプロとして一流とは言えないんだよという話は、長嶋さんから学んで若い選手に伝えているところ」。ミスターの魂は、しっかりと引き継がれていきます。

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報から一夜明けた4日早朝に、まな弟子の松井秀喜(50歳=ヤンキースGM特別アドバイザー)さんがアメリカから緊急帰国し、無言の対面を果たしました。弔問後に報道陣に応対した松井さんは、「長嶋監督と生前に約束したこともあります。今はお話しすることはできませんが、その約束を果たしたいなと思います」と知られざる思いを初めて明かしました。「約束」の内容を明らかにすることはありませんでしたが、松井さんにはかねてから監督就任への待望論の根強いものがあります。それだけに「将来的な現場復帰を志す声なのでは」と捉える球界関係者も少なくありません。松井さんが自らそういった発言をされることの意味は大きいものがあり、重みのある言葉であることには間違いないでしょう。

 長嶋さんといえば、数々の迷言も残しておられます。「失敗は成功のマザー」「勝負は家に帰って風呂に入るまでわかりませんよ」などは有名です。学生時代に、I live in Tokyo.を過去形に、との問題に、I live in Edo.とした珍回答には笑えます。「肉離れ」「ミートグッバイ」と言ったことには大爆笑でした。若手時代の松井秀喜さんに「松井君にはもっとオーロラを出して欲しい」と注文を出したのは有名な話です。60歳の誕生日を向かえた時には、赤いちゃんちゃんこを着用して、少し照れながら「初めての還暦を迎えまして…」と。2021年に文化勲章を受章した際には、「僕は文化勲章より世界遺産を狙っていたんだけどね」と規格外すぎる発想を見せました。長嶋さんといえば、ホームセキュリティ大手の「セコム」のCMに自らが出演して「セコムしてますか」という名セリフが有名でした。自宅にも設置しておられましたが、包丁を持った見知らぬ男が勝手口から侵入するという事件がありました。スイッチを入れ忘れておられた長嶋さんは、「ミスター、セコムしてなかった」と騒がれました。その時の囲み取材での言葉が傑作でした。「ええ、泥棒さんがお見えになりまして」〔笑〕。

 人間的な魅力はさておくとして、監督としては天才肌の人だけになかなかついていくのが難しかったと想像します。「パッと捕って、ビュっと投げる」という指導をする人です。「来た球を打つ。あるがまま、なすがままの境地ですよ」絶好調時の落合博満さんの打撃を解説していた時の言葉です。そこまで話すと突然、思い出したように「ピッチャーの配球を読んで打つなんて二流半のやることですよ」と言い切りました。「配球を読む」とは故・野村克也監督のID野球の真髄でした。長嶋さんは「来た球を打つ」という天才型でした。もちろん来た球を打てるようになるためには、人の見ていないところで、血ヘドを吐くような鍛錬を課していたのが長嶋さんでしたが。1998年夏、チームが不振で、ガルベス投手が審判員にボールを投げつけた不祥事に、監督だった長嶋さんは「けじめをつけるんだ」と、学生時代以来の丸刈りにして球場に現れたのにはビックリしました。頭を丸めてチームに奮起を促したのは今でも語り草になっています。

 高校(甲府商業高)を卒業したばかりの18歳が開幕から13連勝と勝ち続けたのは、1965年の第1回ドラフトで巨人から1位指名された、堀内恒夫さんでした。 「ボウヤ、いいぞ、ナイスピッチング!」 長嶋さん(当時30歳)は、サードからそう声をかけてくれました。まだ無名の高校出で、たぶん名前を知らなかったんだと思う、と堀内さんは回想します。自由奔放な発言もあり、つけられたあだ名が「悪太郎」。しかし、長嶋さんはそんなやんちゃな選手が大好きだったのかもしれません。「新聞記者たちが、堀内は生意気だと長嶋さんに言ったらしい。その時、『まだまだ子供じゃないですか。大人の振る舞いはボウヤにはわかるわけないですよ』って、かばってくれたんだ」 ボウヤを卒業して、「堀内」と呼んでもらえるようになったのは3年目になってからです。1973年12月に行った結婚式。当初、仲人は川上哲治監督が務める予定でしたが、同年6月、堀内さんが試合でKOを食らった後、川上さんが「仲人、やめる」と言ってきました。それを引き受けてくれたのが長嶋さんでした。川上監督が勇退した1974年、引き継いだ長嶋監督「堀内をトレードに出せ」と進言したという話がありました。1972年に26勝して、72、73年と連続で日本シリーズMVPの堀内さんです。でも、その話は長嶋さんが『堀内を出すわけがない』と断ってくれました。そのおかげで巨人一筋で200勝を達成することができました。昨年の8月26日、その堀内さんの長男・康史(やすふみ)さんが49歳の若さで亡くなりました。大動脈解離で倒れてから4年間の闘病生活を送りましたが、帰らぬ人となりました。康史というのは、長嶋さんにつけてもらった名前でした。

 徳光和夫さんの人気番組「プロ野球レジェン堂」においても、堀内さんが面白い話を披露しておられました。入団3年目、当時はグラブから人さし指を外へ出したら牽制のサインでした。ある日、長嶋さんが堀内さんに向かって指をグラブから出しながら「おい堀内、頑張れよ」と声をかけてきました。牽制のサインだと思った堀内さんが、三塁へけん制球を投げたらベースに誰も入っていません。無人です。長嶋さんは「何してんだ、お前?」と宇宙人でも見るような表情。頭にきて「サイン出したじゃないですか?」と指摘したら「いや、頑張れと言っただけだ」って。その後、堀内さんは2度と三塁へのけん制をすることはありませんでした。それが監督になった途端に「サインをよく見ろ!」と怒る。どう考えてもおかしい〔笑〕。ただ、悪いことは言えません。堀内さんの仲人ですから。

 長嶋さんにずいぶん可愛がってもらった柴田 勲さん(81歳)が 、印象的な話をしておられました。「おい、柴田、人間の理想の死に方って知ってるか?」「考えたことないです、長嶋さんにはあるんですか?」「うん、ある。晩年になった時に、縁側でコタツに入って、ひなたぼっこをこをしながら、みかんを食べる。食べ終わったらスヤスヤと眠るがごとく、そのまま逝く。それだよ」と言われたそうです。その思い出を、次女の三奈さんにしたら、驚いて、長嶋さんのお母さんのチヨさん(92歳で死去)が千葉の実家で亡くなった時がまさにそんな死に方だったと言われました。長嶋さんが柴田さんにその話をしてくれたのが、お母さんが亡くなる何年も前のことでした。まさに「予言者・長嶋」でした。柴田さんは長嶋さんがお亡くなりになってから、4日間長嶋さんのお顔を見るためにご自宅に通い続けられました。

 13年ぶりに読売ジャイアンツの監督に復帰した1993年に、日本テレビ系巨人戦中継テーマソングの「果てしない夢を」において、長嶋さんがゲストボーカルを務めました。1993年6月9日に発売されたシングル曲で、ZARD坂井泉水さん、WANDS上杉 昇さんが作詞。二人に加えて、ZYYGREVビーイングのアーティストたちが演奏や歌で参加し大きな話題になりました。オリコン・シングルランキングでは最高2位を記録し、72.6万枚を売り上げました。とてもいい曲で、最後に(3分40秒付近)長嶋さんのあの独特の歌声が出てきます。ご冥福を心よりお祈りします。その強烈な光で、ジャイアンツの未来を、日本の野球界の未来を照らし続けてください。合掌。♥♥♥

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唐崎商店は北海道!

◎週末はグルメ情報!!今週は味噌ラーメン

 「唐崎商店松江店」(からさきしょうてん)が、昨年松江市にもオープンしました(米子・出雲店に続き)。場所は、松江市東津田町「中華蕎麦 奨 津田店(社中ダイニング)」(2023年9月20日閉店)のあった所です。開店時は連日の大行列で、ずいぶん待たなければ入ることができなかったのですが、最近では客足も落ち着いてきたようですね。今日も私は開店時刻の11時きっかりに入店しましたが、私が食べている間に、カウンター席もテーブル席もすぐに満席状態となりました。人気のお店です。

 ここは全国各地の味噌を使ったラーメンが特長で、米子・出雲・松江のお店で、私はいろいろな種類の味噌を試してみたんですが、結局落ち着いたのは、やはり北海道味噌でした。時折無性にこの味噌ラーメンが食べたくなります。

 古くから佐渡や新潟との交流が盛んだったせいか、佐渡みそに近い赤色系の濃口味噌が代表的な味噌です。塩分濃度が高く、辛さを感じやすい味噌です。ひき肉やもやし、北海道をイメージしたフライドポテトがトッピングされています。これがワンポイントでいい味を出しています。濃厚かつ塩の辛みとコクが味わえる濃口のスープで、塩気と味噌の旨味のバランスがとれた味わいは時間をかけて熟成されているような印象です。昔から現代までずっと、貴重な食材として重宝されてきた味噌。「味噌は医者要らず」とまで云われたのは、大豆自体が、タンパク質や脂質、糖分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるからです。その大豆を味噌にするには発酵熟成させることが必要です。この発酵熟成も「味噌が体に効く」ポイントになります。発酵熟成作業の途中に微生物の働きが加わり、栄養素が体に消化吸収しやすい形に変わるのです。そして栄養価も高くなるという訳ですね。

 私はいつも上の写真の「北海道味噌炙りチャーシュー」を注文するのですが、1センチ程の厚みのある豚バラ巻きチャーシューが3枚も乗っかっています。炙ってあり周りに付いている味噌ダレが香ばしく、肉質も弾力と柔らかさがあり実に美味しい焼き豚です。脂っこくもなく、大満足です。米子店で初めてこのチャーシューを体験して以来、虜になっています。スープは濃厚で香りが良いです。豚鶏のスープに北海道の赤味噌を合わせているのでしょう。一緒に炒めてある野菜や挽肉から味が染み出てきて、さらにはチャーシューフライドオニオンから香ばしさがプラスされ美味しいです。麺は幅3ミリ厚さ2ミリの黄色い縮れのサッポロ味噌ラーメン定番のものです。フライドポテトもスープにマッチした美味しさで、本当に美味しくいただいています。一緒に注文する「半チャーハン」もまずまずのあっさり味でいけます。

 先日お邪魔した際には、テーブル上の注文タブレットのメニューに、新商品の「黒北海道味噌らーめん」というのが登場しており試してみました。真っ黒で濃厚なスープが鉢を満たしています。オリジナルの油(マー油みたい)が効いてコクのあるみそ味です。トッピングはミンチ肉と揚げたじゃがいもですね。このじゃがいもは北海道らしいポイントです。麺は太めのちぢれ麺でモチモチ食感です。スープをたっぷり運んでくれます。ニンニクも効いていて濃厚だけどコクがあってまずまずの味でした。でもやはり私は、通常の「北海道味噌」の方がはるかに美味しく感じました。なんだかんだで、結局は「北海道味噌」に落ち着くんです。

 最近では、年のせいか麺の量が少し多く感じられるようになったので、この「北海道味噌炙りチャーシュー」半麺」でいただいて、半チャーハンと一緒に食べています。体が温まって最高の味です。

▲半チャーハン

残ったラーメンスープにご飯を入れて雑炊にしたらさぞや美味しそうだなと今日感じました。グッドアイデア?!♥♥♥

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ハーバード大学への圧力

 今大きな話題になっているハーバード大学は、アメリカ最古の大学(1636年)です。東海岸の伝統ある名門私立大学8校で構成される「アイビーリーグ」の一つで、大学名は創立当時、財産の半分を学校に寄付した牧師のジョン・ハーバードに由来しています。世界トップレベルの研究施設、蔵書数に加えて、ノーベル賞受賞者161人をはじめ、世界的に著名な研究者や教授がそろっています。芸術・人文・社会科学・自然科学全ての分野で高度な教育を提供し、有能な人材を多く輩出してきました。学生は世界中から集まり、エリート学生同士のアカデミックな交流は刺激的で、最高の環境下で高度な力を養うことができるのです。

 アメリカのトランプ政権は、そのハーバード大学が、政権が要求した学生の取り締まり強化などを拒否したことを受けて、助成金の一部を凍結したと発表しました。さらにトランプ大統領は大学への税制上の優遇措置を取り消す可能性を示唆し、要求に従わない名門大学への圧力を強めています。コロンビア大学に対しても「ユダヤ系学生への嫌がらせに対応せず、高等教育機関の認定基準を満たしていない」と警告し、大学認定見直しの可能性に言及しました。4億ドル相当にのぼる助成金の契約を取り消しました。ハーバード大学を「見せしめ」として圧力をかけてきた政権はコロンビア大学にも矛先を広げ、他大学でも警戒感が強まっています。ハーバード大学では昨年、イスラエルの軍事作戦に抗議するデモが相次ぎ、一部でユダヤ人学生が嫌がらせを受けたことを受けて、トランプ政権から助成金の条件として要求されていた、学生の取り締まりの強化や、DEIと呼ばれる多様性などの推進をやめることを拒否したと発表しました。これに対し、トランプ政権は、助成金の一部を凍結したと明らかにしました。さらにトランプ大統領は、「ハーバード大学が政治的やイデオロギー的で、テロリストを支援する“病気”のような行為を推し進めるのであれば非課税資格を失い、政治団体として課税されるべきかもしれないと、大学への税制上の優遇措置を取り消す可能性を示唆しました。続いて外国人留学生の受け入れ資格を取り消そうとしています。ただし米連邦地裁は、トランプ米政権によるハーバード大学の留学生受け入れ停止措置を一時差し止める決定を下しました。現在学んでいる留学生のビザの取り消しも検討するとしています。徹底抗戦の構えの大学側と、大学への統制を強めたい政権との対立は一段と先鋭化しており、着地点は見えてきません。留学生は約6,800人で全体の約27%を占めており、今回の措置は、大学の財政を支える柱である留学生の締め出しを狙ったものと受け止められています。「政権が教育内容や教職員、学生への違法な統制を押しつけようとしている」と、ハーバード大学アラン・ガーバー学長は、政権の措置に強い懸念を表明した。「全米の留学生にとっても深刻な警告だ」とも述べ、訴訟を通じて対抗する姿勢を鮮明にしました。

 ハーバード大学トランプ政権による学生の取り締まり強化などの要求を拒否したことについて、オバマ元大統領は、「ハーバード大学はほかの高等教育機関にとっての手本を示した」と語っています。そして「ハーバード大学は学問の自由を抑制しようとする不法で強引な試みを拒否した」トランプ政権の対応を批判したうえで「知的探求や徹底した討論、そして相互尊重の環境からすべての学生が利益を得られるよう具体的な措置をとった。ほかの機関もこれに続くことを期待しよう」としてハーバード大学の対応を称えました。カリフォルニア州のスタンフォード大学は、学長などが「ハーバード大学が異議を唱えたのはアメリカの自由の伝統に基づいた行動で、この伝統は私たちの大学に必要不可欠で守る価値があるものだ」とする声明を出し、ハーバード大学の対応を支持しています。ニュージャージー州にあるプリンストン大学の学長は、ハーバード大学が発表した文書の一部を引用した上で「プリンストン大学はハーバード大学と共にある。力強い文書の全文を読むよう皆さんにすすめる」と投稿しました。

 一方、政権側は、パレスチナ自治区ガザ情勢を受けた学生の抗議活動を巡り、反ユダヤ主義への対応が不十分だとして、「反ユダヤ主義対策」の名目で大学の学内統制の強化を進めようとしています。大学側はこれを「表現の自由の侵害だ」として断固反対しており、双方の主張は平行線をたどっています。政権は4月以降、同大に対する補助金の凍結を段階的に進め、凍結額は22億ドル(約3,200億円)近くに達しました。

 政権は、アイビーリーグと称される米北東部の名門大を中心に、補助金を凍結するなどして圧力を強めていますが、中でもハーバード大学の動向は「試金石」として注目を集めており、同大は政権の要求に、「譲歩の余地はない」と政府の圧力に屈する気配は見られません。もちろんこの反抗ができるのは、豊富な資金力です。寄付金などからなる基金は、日本円にして数兆円規模にも及びます。日本の大学とは財力がケタ違いなんです。

 私たちの『ライトハウス英和辞典』(研究社)の編集顧問を務めていただいた尊敬するD.ボリンジャー博士(D.Bolinger)も、ハーバード大学で教えておられたこともあり、この報道には特に興味関心を持って見守っている八幡です。私が松江北高で教えた大谷はんなさんは、ハーバード大学大学院修士課程で勉強しました。松江北高生アメリカ研修の際もハーバード大学を案内してくれました。帰国した時に学校に訪ねてくれて、おみやげにいただいたハーバード大学のマグカップは大切に使わせてもらっています(写真下)。

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 エリック・シーガル(Eric Segal)原作の米国純愛映画の金字塔『ある愛の詩(ラブストーリー)』の舞台になったのもハーバード大学でした。日本では昭和46年に公開されて、館内にティッシュペーパーを持ち込んだ観客たちが号泣する大ヒット映画となりました。「愛とは決して後悔しないこと」の名セリフで知られます。流れてくる映画のテーマ音楽も忘れられない素敵なメロディーのものでした。私も高校生の時に見て感動したものです。大学ではそんなエリック・シーガルの小説にのぼせて読みまくったのもいい思い出です。著者のシーガルさんからじきじきにお手紙をいただいて、作品中の英語の疑問を教えていただいたことが忘れられません。♥♥♥

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互換インク

 皆さんは、プリンターのインクカートリッジを、純正品互換インク=非純正品、どちらを使っていますか?私はもう何十年間もかたくなに純正品のみに限って使ってきました。エプソン、キヤノンなどプリンターの製造・販売メーカーが公式に販売し、使用を奨励しているのが「純正品」。それ以外のメーカーが製造し、その分低価格で売られているものが「非純正品」(=互換インク)です。私は自宅では長年キヤノン製インクジェットプリンターレーザープリンターを使っていますが、ずっとかたくなに純正品のインクカートリッジばかりを使ってきました。何よりも安心感があるので、少々値段が高くても信頼して買うことができます。皆さんの中には、できれば安い非純正=互換インクを使ってみたいものの、何となく「大丈夫か?」「トラブルとか起きないかな?」ととまどってしまい、結局は惰性で純正品を使っているという(私のような)方も多いのではないでしょうか?

 それもそのはず、巷では、「非純正品を使うとプリンターが故障する」「プリンターがインクを正しく認識してくれない」「互換インクはすぐにインクがなくなる」などなど、「トラブル続出」といった印象の悪い評判が出回っているのです。確かに、安さを求めて非純正品を買ったらプリンター本体が壊れてしまった、というのでは本末転倒ですからね。ですが、長らく互換インクを購入・使用してきた方の話によれば、何のトラブルもなく、普段使いできているとのことです。

 ここで、純正品・非純正品の特色(メリット・デメリット)をそれぞれ整理してみると、次のようになるでしょう。

【純正品のメリット】

●公式の商品だという安心感がある。
●インクの質がよい。
●メーカー保証がある(インク自体の返品保証はもちろん、プリンター本体が故障した時、修理保証が適用される)。

【純正品のデメリット】

●値段が高い。(それこそ数回分で安いプリンターなら1台買えてしまう)そう、純正品の唯一にして最大の欠点が「値段が高い」ということです。下手したら数回インクを買っただけで、プリンター本体の価格を上回ってしまいます。

【非純正品(互換インク)のメリット】

●値段が安い。
●正直、インクの質の良し悪いなどほとんど見分けがつかない。(白黒なら特に)
●メーカーによっては「品質保証」もある。
●気楽に印刷できる。

【非純正品(互換インク)のデメリット】

●品質が悪い可能性がある(場合によっては印字できないことも?)
●製造メーカーによって品質がピンからキリまである。
●非純正品を使用していると、プリンターのメーカー保証が適用外になることがある。(保証期間内にプリンターが壊れても、修理を受けられない。)
●「メーカーが認めていない製品」を使うことへの後ろめたさがある?

まず起こりうるプリンターの不具合を考えてみると、次のようなものが挙げられるでしょう。

1.インクが出ない(途中で出なくなる)。

2.プリンターが認識してくれない(途中からインクを認識しなくなる)。

3.綺麗に印刷できない(かすれ等がある)。

4.プリンターが故障する(動かなくなる)。

といったケースが考えられます。本当にこんなことが頻繁に起きるであれば、非純正品(互換インク)は避けたいところですが、ある販売サイトが「不良品率」を公表しています。互換インクカートリッジの場合、不良品率は0.4%以下です(1,000個中に4個以下)。また、販売メーカーが「1万枚印刷実験」という実証実験を行い、その結果「正常稼働率99.9%」と打ち出していました。あまりにもひどい激安品を除外すれば、非純正(互換)インクでも何の支障もないというのが実態のようです。さて、これら全てを踏まえてまとめるなら、「正しく商品を選べば、非純正品(互換インク)を買って使用しても問題なし、大丈夫」です。その理由は、

1.懸念されるようなリスクはほとんど発生しないから。

2.万が一発生したとしてもたいした問題ではないから

安く買った非純正品のインクの中に、時々インクが出ない不良品があったとしても、純正品を買う出費とトータルで比べれば許容できるレベルです。それに商品保証のあるメーカーなら返品・交換に応じてくれるのですから、何も恐れることはありません。互換インクが原因でプリンターが故障するなんて聞いたことないレベルですし、万が一起こってしまったとしても、プリンターを買い換えればいいだけのことですから。いわば医薬品でいうところの「ジェネリック品」といったところでしょうか。

 そこで、私も初めて試しにキヤノンプリンター黒インク互換インクを買ってみました。遠くのヤマダ電機」エディオン」まで行くのがちょっと面倒だったので、近くのイナイ」で売られているもの(黒)を購入してみたんです。純正品よりも500円くらい安かったです。しばらく使ってみて特に何の問題もなかったので、他の色でも試してみようと思いました。こちらの方は400円ぐらい安かったんですが、マゼンタのインクをプリンターに装着しようと、プラスチックのカバーを取ろうとしたら、爪の部分まで一緒にポキッと折れてしまいました。こんなことは純正品では今まで一度もなかったことでした。画面に「インクを認識できません」という表示が出て、プリンターを使うことができませんでした。結局は捨ててしまうことになり、逆にもったいないことになりました。トホホ…。その後も装着時に「インクを認識できません」という表示が何回か出たことがあります。装着を何度か繰り返しているうちに使えるようにはなりましたが…。やはり…。♥♥♥

▲互換インク、マゼンタの爪が折れてしまった!

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comfortably

    イギリスでの銀行スキャンダルを報じたレポーターが、次のように言っていたのを面白いと思って、すぐにメモしておいたのはもうずいぶん前のことでした。オヤッ?と思ったのですが、当時は、そして現在も、辞書への収録を見たことはありません。

   This was comfortably the worst crisis the bank has ever had to face.

どう考えてもcrisis(危機)comfortably(快適に)だなんてオカシイですよね。その後も、Cannes film festival roundup: ‘Comfortably the worst competition that I can remember’/ We are comfortably the worst team to support in the league right now./ Comfortably the worst museum in Amsterdam.などといった表現例を見ました。いろいろと調べてみると、最上級the worstと共起することが多いことが分かりました。ある状況や物事がその分野で最も悪い、確実に最悪、間違いなく最悪といったニュアンスで、強い確信や自信を持っていることを示します。このように、英語の副詞もなかなか奥が深く(その割には辞書での扱いはおざなりです)、一筋縄ではいきません。つまずくことが多いのです(⇒副詞の難しさに関する私の解説はコチラ)。

 comfortably the worstというフレーズは、通常、何かが非常に悪い状態であることを表現する際に使われます。他の選択肢や競争相手よりも圧倒的に最悪であることを強調する表現です。直訳すると「快適に最悪な」という意味になりますが、ここでのcomfortablyは、「余裕で」「際立って」という意味で使われており、実際には以下のようなニュアンスを持っています:

●非常に悪い状態: 特定の状況や物事が非常にひどい状態であることを強調する言葉です。例えば、ある商品が「comfortably the worst」だと言われると、その商品は非常に悪い品質であることを指します。「この小説は私が過去に読んだ中でcomfortably the worstの部類に入る」と言えば、中でも最悪な部類だと言っているのです。対象が最悪であることに対して、何の疑いもなく、他のどの例よりも悪いと断言しているのです。

●比較的に他よりもひどい: 「comfortably」は通常では、快適や楽な状態を表す言葉ですが、ここでは逆に、「最悪な状態でありながら他よりも悪さが際立っている」という強調した意味合いで使われています。

完全に他を凌駕して最悪である: 他の選択肢や競争相手よりも、顕著に最悪であることを指します。例えば、競技の中で「comfortably the worst」と言われる選手は、他の選手と比べて著しく成績が悪いことを意味します。このフレーズは、文脈によっては軽い冗談や皮肉やユーモアの要素が含まれることもありますが、基本的にはその物事が他に比べて明らかに最悪であることを表現します。このフレーズは、比較的形容詞名詞に対して使われることが多く、その文脈に応じて最悪である理由や状況が強調されます。♥♥♥

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心情を表す表現

 今までたくさんの学校で生徒たちを教えてきましたが、英語の勉強をする際に、何か暗号の記憶か、電話番号でも暗記するかのような態度の人がずいぶんいました。とても無駄な事だと思います。これでは決して英語が得意になることはできないでしょう。例をとってみましょう。次の熟語を別個に一つ一つバラバラに覚えていきますか?それとも…?

■be afraid of~(~が恐い)
■be fond of~(~を好む)
■be proud of~(~を誇りに思う)
■be  ashamed of~ (~を恥じている)
■be sure of~(~を確信している)
■be ignorant  of~ (~を知らない)
■be certain of~(~を確信している)
■be convinced of~(~を確信している)
■be sick of~(~にうんざりしている)
■be tired of~(~がいやになっている)
■be doubtful of~(~を疑っている)
■be weary of~(~に飽き飽きしている)
■be suspicious of~(~を怪しんでいる)

 何か気が付くことはありませんか?そうです。上の全てが前置詞ofをとっていますね。そしてその意味をよく観察してみると全て「心情」を表す表現のようですね。オッ、どうやら「心情」を表す表現の時はofを取ることが多いのだな、と推測できれば随分記憶の負担が楽になります。すると今度は「なぜ心情を表す時にはofを取るのだろう?」という当然の疑問が湧いてきますね。日頃からこういった勉強の仕方をしている人はどんどん力がついてきます。勉強にも「方法」があるのですネ。授業では、そのような「効果的な勉強の仕方」を伝授するように心がけている八幡です。

  学校は勉強しに来る所ではない。「勉強の仕方」を学ぶ所だ ―さだまさし

     生徒が一番苦労している「単語の暗記」も、「アタマ・オナカ・シッポ」に分解してやることで、「丸暗記」よりもはるかに効率的に記憶の隙間に残すことができます。勝田ケ丘志学館で創設時から使用している『必携英単語 LEAP』(数研出版、2018年)には、このような語源情報が満載です。かつて松江北高現役時に、受験に必要な英単語を生徒たちに何とか効率的に覚えてもらうために工夫をしようと、毎日昼休みに「語源プリント」(1日1項目)を限定100枚で配布したところ、なんと松江北高の職員室前には大行列ができました。これらのプリントを1冊にまとめて、『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、2011年)として配布したところ、全国の先生方から「欲しい!」と希望が殺到しました。すでに在庫は全部なくなっているんですが、今でも希望される先生方がおられるので、「センター教材データCD」を製作する際に、オマケとして1冊まるごとPDFファイルで収録しました。プリントアウトして使ってもらっています。

▲プリントを求めて大行列が!!

▲自費出版した八幡の単語本(絶版)

▲こんな風に代表的な「オナカ」を押さえる

 そのために今私が一番オススメしているのが、最新刊のすずきひろし『語源×語感×イメージでごっそり覚える英単語事典』(ベレ出版、2025年)、清水建二『英単語の語源図鑑』(かんき出版、2016年)、竹岡広信『必携英単語 LEAP 改訂版』(数研出版、2024年)の三冊です。♥♥♥

▲これ、とても面白い!!

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