サイドメニュー
-
最近の投稿
アーカイブ
- 2026年4月
- 2026年3月
- 2026年2月
- 2026年1月
- 2025年12月
- 2025年11月
- 2025年10月
- 2025年9月
- 2025年8月
- 2025年7月
- 2025年6月
- 2025年5月
- 2025年4月
- 2025年3月
- 2025年2月
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
カテゴリー
プロフィール
八幡成人(やわたしげと)
1955年島根県安来市生まれ。英語教師として島根県公立高等学校に38年間にわたり勤務。2015年3月、島根県立松江北高等学校に10年間勤務したのを最後に退職。在任中は、朝は6時半に登校し、図書館で生徒と一緒に勉強に励む。『ライトハウス英和辞典』『ルミナス英和辞典』(研究社)の編集委員を務める。参考書、問題集など著書・論文多数。趣味はカードマジック・クロースアップマジック。自宅の「蔵」には世界中から収集したマジック・グッズ(特にカード)が多数眠っている。小田和正、さだまさし、一青窈、岡村孝子、辛島美登里、西村由紀江、柴田淳、リチャード・クレーダーマンをこよなく愛する。「好きなことをやり、メシが食えて、人から感謝される」(竹内 均氏)職業として教師を選び、「英語は絶対に裏切らない!」を掲げ、英語・読書の面白さを生徒たちに毎日熱く語った。文房具マニア、プロレスファンでもある。2015年6月松江北高に常勤講師として現場復帰。2017年6月より松江北高非常勤講師。2019年4月より米子「勝田ヶ丘志学館」講師。2024年3月松江北高退職。
マリックさんの顔面神経麻痺
「超魔術」「ハンドパワー」で知られるMr.マリック(76歳)さんが、35年にわたる芸能活動の中で最もピンチに陥ったのが1991年で、人気が急上昇している最中のことでした。ある日突然、「顔面神経麻痺」を発症。テレビ番組に出ながらも2年にわたって闘病を続けました。次々と不思議な現象を巻き起こす「ハンドパワー」も、自らの病気を防ぎ、治すことはできませんでした〔笑〕。「子供の頃から入院なんて一度もしたことがなかった」というマリックさんが突然、顔面麻痺に襲われたのは、1991年のある日、友人と都内でもつ鍋をつついていた時のことでした。
「口に入れたつもりのモツが、ポロッと器に落ちたんです。それを拾って食べようとしたら、またポロッと。そうしたら、向かいに座っていた友人が『ちょっとトイレに行って、鏡を見てきてほしい』と言いました。きっと、(表情がおかしいと)言いづらかったんでしょうね」
その時は、まだ自らの異変に気づいていませんでした。しかし、鏡を見て驚きます。 「顔の半分がズレているんですよ。眉毛の高さが左右で違っていた。そのうち、目がチカチカしてきて、右目を動かせない。『何だこりゃ』と思いながら席に戻り、家に帰りました」 医師の診断は顔面神経麻痺。「耳の奥あたりにある神経が萎縮(いしゅく)していて、麻痺の症状が出た」ことで、顔の右側が動かなくなっていると言われたといいます。即日入院しましたが、治療は首の後ろにある「星状神経節」に午前と午後の2回、ブロック注射するだけ。「それなら自宅から通院します」と申し出ましたが、医師からは「絶対に病院に来なくなるから、入院してください」と言われました。どうしてだろうと不思議に思ったものの、すぐにその理由が判明しました。「とにかく、注射がメチャメチャ痛いんです。針を刺されると、何か体の中にブワーッと入ってくるのが分かった後、暴れたいくらい痛くなる。動くと危ないので、4人の看護師さんに体を押さえられて注射されていました」 病院には同じ治療を受けている患者さんがいて、注射の際にはズラリと並べられたベッドに寝て順番を待っていました。当時、すでに有名人だったマリックさんは、カーテンを引かれた一番端っこのベッドをあてがわれていました。 「治療が始まると、注射を打たれた人の『ギャー』という悲鳴が聞こえる。それがだんだん近づいてくるんですよ。『あと2人、あと1人』となって『キターッ!』と(笑)。もう拷問でした」こんな特集が『スポーツ報知』で取り上げられました(写真下)。
「出る杭は打たれる」と俗に言われますが、まさに人気絶頂、そんなさなか、マリックさんの超
魔術・ハンドパワーは、インチキだという糾弾本が出版されます。ゆうむはじめ『Mr.マリック超魔術の嘘』(データハウス,1990年)でした(写真右)。しかも何冊も続編が続きます。人気マジシャンの暴露本ですから、売れないわけがありません。マリックさんはストレスが溜まったせいで、顔面麻痺になってしまうのです。それまでもマジシャンとして活動していましたが、1988年に日本テレビ系「11PM」に出演して「超魔術」を披露すると人気が爆発。すぐに同局系「木曜スペシャル」で特番が作られるようになりました。「でも、急に有名になったからか、周囲からいろいろ言われるようになりました。『マリックは超能力者なのかマジシャンなのか』とかね。それで『超能力なんてものはないからインチキだ』と。私は自分の力を超能力なんて言ったことはなくて、最初から『超魔術』と呼んでいたんですが。それで、仕事のストレスがどんどんたまっていきました」そして入院です。
当時はマネジャーもつけておらず、イベントに出演すると「お寺を差しあげますから教祖様になってください」「地図を持ってきたので、埋蔵金がどこにあるか指さしてください。見つかったら半分あげるので」などという人が楽屋まで入り込んできたこともあったといいます。同時に、家庭にも大きな問題が発生していました。
「娘(ミュージシャン・LUNA)が学校をクビになったり、家出して警察に呼び出されたりしてね。人間、悩み事が1つなら解決できると思うんです。でも、2つ以上あるとおかしくなっちゃう。私の場合は仕事と家庭でした。それで、脳が“交通事故”を起こしたんでしょうね。どこか弱い部分に影響が出てくる。それが、私の場合は顔面の神経で、麻痺となって表れたんだと思います」
ステージ上で「ハンドパワーです」と言えなくなってしまい(パピプペポが言えない)、入院生活を一年も余儀なくされたこと(当時のマリックさんに対するバッシングは半端ではありませんでした)、娘のLUNAさん(ラップ歌手)が、父親が有名人のために小学校でいじめられ(「スプーンを親父に曲げてもらってこい!」)、中学校でグレて退学になったことを親子二人で懐かしく回想しておられました。娘からの歌のメッセージに、目頭を熱くしておられるマリックさんの姿が印象的でした。あの華やかな超魔術のマリックさんにもこんな辛い時期があったんですね。
麻痺があっても、それを隠し通して仕事を続けました。右側の麻痺が完治しそうになった時、今度は左側にも同じ症状が出て、結局、闘病期間は2年にもわたりました。その中で変わったことは、将来に対する考え方です。この時期の苦しい経験が「先の目標を立てるよりも、目の前のことを一つ一つ、丁寧にしていく」という心境の変化につながったと言います。
「今日元気でも、明日何が起きるか分からないということを体験しちゃったものですから。遠い目標を立てたり、先のことを心配して過ごすよりも、目の前に来た仕事を一つ一つ、丁寧にベストを尽くしてやっていこうと切り替えました。それを繰り返してきたら、こうして35年を迎えられたということですね」
4月25・26日には、東京、大阪で35周年を記念したショー「Mr.マリック超魔術団2025」が開催されます。これまでの活動の総決算とするつもりだと言い、マリックさんのショーではおなじみの「観客全員でスプーン曲げに挑戦」も行われるほか、マリックさんを見て育ち、それぞれの国で一流のマジシャンとなった中国のリュー・チェン、韓国のチャーミング・チョイが現地からリモートで出演し、国境を越えた「超魔術」が披露される予定です。自分の後に続く次世代のマジシャンとしてマリックさんが期待をかけている「TAKUYA&YOURI」、盟友のマギー司郎さんらも出演します。
「今まで、私の人生の転換期に会った人への感謝を込めて、やりたいと思います。ただ、私の超魔術だけだと疲れてしまうので、マギー(司郎)さんにも入ってもらって笑わせてもらう。緊張、緩和、緊張、緩和とジェットコースターのようなライブにしようかなと思っています。人間はリラックスした時にパワーが出る。緊張している時は集中力が発揮できないですからね。リラックスしている時に『曲がれ!』と念じれば、スプーンは曲げられると思います」
マリックさんが長年をかけて、目の前のものを少しずつ積み上げていた結晶。それが、「超魔術」を生み出すパワーとなっています。4月21日(月)のテレビ番組「徹子の部屋」では、マリックさんとマギー司郎さんの「超魔術」と「笑魔術」のコラボトーク・マジックが披露され、久しぶりに笑わせてもらいました。♥♥♥
難解な第6問
「共通テスト」の第一日目。終了してすぐ午後6時頃に自宅に問題(R、L)が届きます。一生懸命に問題を解きます。そして午後9時に電話取材を受ける、というのが私の毎年のルーティンとなっています。今年の電話口では開口一番「リーディングの問題形式は予想通り第1問~第8問でした。予想通り分量が激減。難度は去年より易しくなっています。でも第6問は生徒たちには解けません。」と申し上げました。ここで驚くのはこの【第6問】を『解きやすかった』と平然と公言する関係者がいることです。どんな感覚で英語を読んでいるのでしょうか?私には信じられません。事実、ベネッセ・駿台のデータによれば、今年の「共通テスト」の大問の中で最も正答率が悪かった(41%)のがやはりこの【第6問】でした。小問別の正答率は次の通りでした:問1(29.5%) 問2(56.3%) 問3(46.8%) 問4(32%) 中でも問1(全問の中で最悪)と問4(全問の中で二番目に低い)が極端に出来が悪かったのにもちゃんと理由がありました。
今年の「共通テストリーディング」第6問は「友人が書いた架空のストーリーを読む」という設定の文章で、非現実的かつシュールな内容の文章が目立ち、従来の評論的、実用的な文章の読解に慣れた受験生たちには、ハードルが高かったと思います。なぜこの問題が難しかったかのという具体的な理由を探ってみたいと思います。
(1)複雑な時系列構造(あっちへ行ったり、こっちへ行ったり)
時系列が前後する形式で記述されているために、時の流れを整理する力が問われます。ダイヤ(♦)マークが場面が切り替わるヒントになっていました。回想シーンを含めてあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、受験生には話の展開が分かりにくかったと思われます。「共通テスト」では、本文に出てきた順番と実際の出来事の順番が違っている場合があり、注意が必要です。
(2)推測力・想像力が必要(書いてない)
本文に書いていない内容を読み取る力、行間を読む力が求められています。ここら辺が「共通テスト」の新傾向です。姉が特別な施設に送られたことを後悔し、息子を同じ運命にさせないという母親の真意「息子とこのまま一緒にいる」ということを、前後の文脈から把握しなければなりませんでした。
(3)選択肢の正確な分析が必要(精読の重要性)
不要な情報や曖昧な選択肢を排除し、本文の内容に基づいた正しい判断力が求められています。正しい「言い換え」を選択しなければなりません。日頃どのくらい「精読」ができているかがカギを握っています。
(4)物語形式ゆえの高い難易度(物語は苦手な人が多い)
そもそも「物語形式」の文章は受験生が苦手です。その理由は、①書き出しが分かりにくい ②話の流れをつかみにくい(5W1Hの法則) ③時系列で混乱 ④セリフが誰のもの? ⑤「言い換え表現」が多用される 英語力・文章の理解力・多角的な理解力・多読経験が重要になってきます。
「超能力を持った少年が成長する様子を描いた物語」を読んで、それに対する感想メモを完成させる問題でした。少年の成長を時系列に並べる問題が出題されましたが、回想シーンとして過去の話が挿入されており、話の展開がつかみにくかったと思われます。主人公とメロディの関係もはっきりとは書いてなく本文中の手がかりから推測しなければならないことも概要把握を難しいものにしていました。私は当初から、第6問は「心温まるいい話」が出るものと予想していましたが、あまり面白い文章とは言えず、ちょっとがっかりでした。今後の対策としては、センター試験時代の2000年前後の【第6問】に数多くの心温まる思わずホロリとする英文が出題されていますので、それをやるといいと思います。私は現在、勝田ケ丘志学館の生徒たちに、そのジーンとくるいい話を読んでもらっています。
今回何と言っても「最も難しかった問題」は第6問でした。文章自体に過不足がある状態で、これを改良する前提で文章を読むのは、状況設定からして非常に難易度が高いものがあります。「個人的にはへたくそな文章を読んでフィードバックしてあげる形式それ自体が、テストとしていかがなものかと思う。テストとしては、読みごたえがあり、しっかりした文章を読ませて、ちゃんと読めているかを確認したほうが、良いのではないか」という意見まで出てきました。私はもう一度丁寧にこの問題を解いてもらうために、ポイントをプリントにまとめて(2枚)復習をしました(写真下)。♥♥♥
教員研修会
3月18日(火)に岡山県立笠岡高等学校で二年生の生徒に「共通テスト」の授業をさせていただいた(⇒詳しい紹介はコチラをご覧ください)後で、同校の先生方に「学力向上のための教員研修」の講師を務めました。私に与えられたテーマは「難関大に向けた進学指導、上位層をさらに伸ばす学習の仕掛け、ヒントなどについて」というものでした。まず「八幡成人物語」という紹介映像をご覧いただいた後で、私がお話させていただいたのは下記のような内容でした。
生徒・先生との出会いを大切にして「お金を追わずに仕事を追って欲しい」、理想の教師像としては「VSOP」を目指し、生徒にとって「高い壁」であって欲しいことを訴えました。そして我々教師の仕事は「生徒の心に火をつけること」に尽きること、そのための具体的な実践を紹介し、「努力は夢中に勝てない」ことをお話しました。難関大学に合格しよう(させよう)と思ったら「散歩のついでに富士山に登る」ような気持ちではとうてい実現することはできません。「当たり前のことをバカになってちゃんとやる」(ABC)姿勢を徹底して、いきあたりばったりの指導を排除して、「設計図」をきちんと描くことで初めて大きな目標が達成できることを、今までの八幡の経験からお話させていただきました。お配りした詳細な資料と共に、少しでもご参考にしていただければ幸いです。♥♥♥

『LEAP』改訂版のQRコードコンテンツ
尊敬する竹岡広信先生の『LEAP』(数研出版)の改訂版が出ました。「見出し語」が相当数入れ替えられており(派生語扱いであったものが見出し語に格上げされたものも多い)、現在の入試問題を意識した新しい(難しい、教員にも目新しい?)単語がかなり採用されているのが注目されます。難関大学の入試問題にも対応できるよう、旧版にかなり手を入れられているのがよく分かります。この意欲的な改訂版に対する著者・竹岡先生の思いは、「『改訂版必携英単語LEAP』に抱く熱き思い」(⇒コチラで読むことができます)を読むことでよく理解できるでしょう。この理想的な単語集の私の詳細な書評はコチラをご覧ください。
今日はその中でも最も注目すべき「QRコードコンテンツ」についてご紹介します(私はスマホを持たないので、QRコードを読むことができません!)。みなさんに一番見ていただきたいのが今回の目玉の「動画解説」です。竹岡先生自身が、①「語源の捉え方」、②「発音・アクセントのルール」、③「英作文で使える「英単語の使い方」」についての講義を展開しておられます。英語を学ぶ受験生が一番苦労しているのが「英単語の暗記」です。私は英語学習の8割までが単語の勉強だという持論を持っていますが(「花より単語」)、その負担を格段に軽減してくれるのが、「語源の活用」なんです。最初はゴチャゴチャ面倒くさいと思われがちですが、ひとたびおおざっぱな語根、接頭辞、接尾辞の基礎を学んでおくと、その威力は格別なものがあります。違った「世界」が見えてきます。私はそのことを『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、2011年)を作って証明しました。学生時代、恩師の故・安藤貞雄先生が「Festina lente!」(ゆっくりと急げ)といつもおっしゃっておられたのを思い出します。その考え方を、①「語源の捉え方」(6本)で、竹岡先生が詳しく解説してくださっています。これはぜひ受験生のみなさんに視聴してもらいたい教材です。「丸暗記」を脱却した今後の単語勉強の指針となる見事な解説となっています。さらに、③「英作文で使える「英単語の使い方」」の講義も、日本人学習者が陥りやすい誤った学習法を是正してくれるもので有益です。
その他にも「音声・ドリル問題」も聞く・見ることができます。今まではホームページから学習アプリをダウンロードする必要があったものが、QRコードとなり一層便利になっています。音声を聞きながら、クイズ感覚(英→日、日→英)で単語の確認・演習をすることができます。これを十分に活用して、単語の力を最大限に磨きたいものです。♥♥♥
【追記】 竹岡広信 先生が講師を務められる数研出版のオンラインセミナー「令和7年度大学入学共通テスト分析」を見ました(参加費500円)。今年も竹岡広信先生を講師に迎え、新課程第1回目となる「共通テスト」の詳細な分析です。本セミナーでは、竹岡先生が作成された資料を手元に、設問ごとの生徒の正答率を基にした緻密な分析を聞くことができました。きっとみなさんの指導のご参考になるもので、先生方にオススメしておきます。5月8日(木)まで配信されており、配信期間中は何度でも見ることができます。⇒申し込みはコチラから
渡部昇一先生のエピソード(36)~『歴史通は人間通』
尊敬する渡部昇一先生(上智大学名誉教授)がお亡くなりになってもう7年以上が過ぎました。このたび渡部先生の著書『歴史通は人間通』(育鵬社、2014年)が扶桑社文庫より文庫化されて出版されました(2025年2月)。「現代の賢人」として知られる著者の顔写真とともに、「人生の大局観を養い、機微を知る。」「スピーチにも役立つ心に響く名文集!」とあります。時代を超えて読み継がれる700冊優の膨大な著書の中から精選された著者初の名言集です。本書には、◎歴史の見方 ◎リーダーの条件 ◎日本人とは何か ◎世界の中の道義国家 ◎どう生きるか ◎知的生活のすすめ ◎仕事術・読書術 ◎充実した老後 のほか、著者の全著作の中から「歴史と人生」をテーマに、選りすぐりの断章が収録されています。これは、著者の愛読者にとって嬉しい一冊で、日々の仕事や人生の支えに役立つ貴重な言葉をたくさん見つけることができるでしょう。
「まえがき」で、著者は次のように述べておられます。
「いろいろ書いたものの中から、大越昌宏氏が拾い出して編集して下さったのが本書である。読者として、またすぐれた編集者としての大越さんの目にとまった章節ばかりであるので、これを読まれる方にも何程かの愉悦と人生のヒントを与えてくれるのではないかと期待している次第である」ここに名前が出てくる大越昌宏氏は、PHP研究所~致知出版社~育鵬社と会社を移られながら、一貫して名著を世に送り出してこられた名編集者です。
本書は非常に良く編まれた『渡部昇一名文集』です。若い時から晩年までの先生の発言のエッセンスが網羅されており、仕事と人間の全体像が浮かび上がってきます。私の心に強く残った言葉を記録してみたいと思います。冒頭の1「歴史の見方」では、言語学者オーウェン・バーフィールドの書いたエッセイにある「歴史というものは虹のようなものである。それは近くに寄って、くわしく見れば見えるというものではない。近くに寄れば、その正体は水玉にすぎない」という言葉が紹介されています。著者は、この美しい言葉について、「見る側の人間がいなければ、虹と同様で『歴史』は存在しない。いわゆる客観的なものは個々の『史実』だけであり、それはあくまでも虹における水滴のごときものなのである」と述べています。
また著者は、「歴史を語る2つの態度」ということを次のように述べています。
「私は、自分の国の歴史を語ることは、結局、自分の先祖を語ることだと考えている。要するに、自分の親や祖父について語るようなものだと思う。また、その際、どうしても語る時点の自分の感情がからまってくる。そしてその場合、2つの態度があると思う。1つは、親を憎み、それを告発するような態度をとることである。日本史の暗黒面をあばきだし、きびしい批判をあびせ、しかも、それが激しければ激しいほど真実に近く、正義であるとする立場である。もう1つは、まず親に対する愛情から出発する態度である。親の弱点や短所を承知しながらも、それを許容し、むしろ親の長所やユニークな点に重点を置いて語る立場である」
この2つの態度を紹介した上で、著者は自身の立場(=二番目)を明らかにします。
「私は、まず自分の先祖を愛する立場、先祖に誇りを持つ立場から日本史を見てみたい。愛と誇りのないところに、どうして自分の主体性を洞察できるだろうか。非行少年の多くは、自分の親に対する愛と誇りを失うことによって、基本的な主体性を失い、非行グループという偽の主体性を得た若者たちであるといわれている。それと同じように、国民が自分の国の歴史に対する愛と誇りを失えば、日本人としての主体性(アイデンティティ)を失い、日本よりさらに野蛮な国に、自分の主体性を委ねたりすることになるのではないだろうか」
歴史を鏡に、己の人生の大局観を養うにもうってつけの章です。3「歴史人物に学ぶ生き方」では、「伝記を読もう」として、次のように述べます。
「伝記を読んで感奮すると、その偉人に一歩近づくことになる。さまざまな伝記を読んでいると、その中に必ず自分に合っていると思うものが出てくる。同じ感動の仕方でも、これは他のものとちょっと違うという伝記が現われるのだ。そしてこれが、だんだん自分の人生の理想、生きる目標となっていくのである」また、「子供には偉人伝を読ませよう」として、次のように述べています。
「道徳、あるいは徳目の起源については諸説があるでしょうが、先人や他人の行為を見て『美しい』と感じることができる時に、その行為につけた名前が徳目ではないでしょうか。『忠』とか『孝』とか『悌』とか『信』とか、徳目が名づけられる前には、その基となる何かしらの人を感心させた行為があったに違いありません。そのような、よい徳目が発揮された話は、読んだり聞いたりした人を感激させ、共感させ、心のどこかにその影響を残すのです」
明治維新以降にも、偉大な日本人はいました。松下幸之助さんもその1人です(⇒松下幸之助観はコチラをご覧ください)。彼は「経営の神様」と呼ばれながら、「PHP運動」を推進しました。「PHP」とは「Peace and Happiness through Prosperity」です。著者は「スルー・プロスぺリティ」と付け加えた松下さんの慧眼を最大限に評価しており、「フィロソファー松下幸之助」で次のように述べます。
「ピース(平和)とハピネス(幸福)はみんな説いています。釈迦でもピース・アンド・ハピネスです。麻薬でもピース・アンド・ハピネスは得られる。しかし、それではダメであり、繁栄(プロスペリティ)によって得るピース・アンド・ハピネスでなければならないと松下幸之助は考えた。お父さんが働いて月給を家に持ってくる。それをもって家が治まりハピネスになる。こういうような感じでしょうか。これは世界に類を見ない。『繁栄のための努力によって』というのは、通俗といえば通俗だけれども、強力な哲学であると思います」
16「人生を充実させるための仕事術」では、「溶鉱炉のごとく」として、次のように述べています。
「溶鉱炉は一度火を消してしまうと、再び鉄が溶けるようになるまでに、たいへんな時間を必要とする。そこでどんな場合でも火を消さないようにするというのである。そしてひとたび火をつけたなら、火を落とすことなくどんどん温度を高めていかなければならない。知的作業もそれと同じで、頭のエンジンも中断されることなく回転していけば、温度が次第に上昇してきた溶鉱炉のごとく、頭はますます冴えてくるものだ。かくて、その仕事に取りかかった時には、予想もしなかった展開や思いがけないひらめきが次から次へと生まれてくるのである」
そして、17「読書で耕す人生」では、「読書の醍醐味」についてもこう語ります。
「人間は時間と空間に限定されて生きている。平均に生きても80年に足らず、せいぜい旅行してもそれほど多くを見るわけにいかない。また一生の間に会う人の数、特にすぐれた人に会う数は知れたものである。ところがひとたび狭い書斎にひきこもり、書物を取り出せば、たちまち時間の制約も空間の制約も取り払われてしまう。そしてどんな時代の、どの国の偉大な思想家の考えにも触れうるのである。読書というものの不思議さは正にここにあると思う。深夜の物音1つしない書斎でこの人たちの書いたものを開けば、その人たちは眼前に立ち現われて私に語りかけてくるかの如くである」
まさに「人生の大局観を養い、機微を知る」という帯のキャッチコピーそのままです。いつ読んでも、どこから読んでも、「なるほど!」と納得させられてしまう珠玉の言葉が並んでいます。自分に恍惚を感じさせてくれるものは何で、それはどこにあるのか?人生の後半において最も大切なのはそれを発見することであり、足元と行く先を照らしてくれる灯火となる一冊です。それぞれの文章の最後には出典が明記されていますから、気になった言葉はオリジナルの本に当たればよいでしょう。改めて自分でも驚いたのは、私は著者の本をほとんど読んでいたこと。本書に登場する本で、未読のものはなかったと思います。いかに、私の魂が著者から薫陶を受けていたかがよく分かりました。なお「あとがき」には、渡部先生の長女の早藤眞子さんの渡部家での言語教育についての興味深いエッセイが収録されています。♥♥♥
カテゴリー: 渡部昇一先生のエピソード
渡部昇一先生のエピソード(36)~『歴史通は人間通』 はコメントを受け付けていません
オランダケーキ
◎週末はグルメ情報!!今週はオランダケーキ
私は1624年創業の長崎・「福砂屋」のカステラが大好きです。あのザラメの食感と濃厚な卵の風味、繊細なしっとりとした生地は唯一無二の美味しさです(⇒私の詳しい紹介記事はコチラ)。旅行で都会へ行く度に、自宅用にお土産用に買って帰ります。私がいつもそれと一緒に買い求めるのが、同じ福砂屋の「オランダケーキ」です。レンガのような落ち着いたシックな赤色の外箱に入っています。
中からオランダケーキを取り出すと、ココアの香りがあたりにほわ~んと漂います。すでにあらかじめ10切れにカットされているためナイフは不要です。カステラの生地にココアを流し入れ、くるみとレーズンが食感に心地よいアクセントとなっています。伝統のカステラに香り高い良質のココア、胡桃、レーズンが醸し出すまろやかな味わいをじっくりと楽しむことができます。
まずは一口。ココアの香りがふんわりと香ってきます。カステラ同様のしっとり・ふわふわとした食感に、きめ細かく繊細な口どけです。濃厚ながら品の良い甘さが広がります。見た目からふわふわ食感が伝わってきますね。これにココアの芳醇な香りとほんのりとしたほろ苦さ、カリッと香ばしいクルミ、レーズンの甘酸っぱさが加わり、複雑な味わいを奏で、さながらフルーツケーキっぽい感じです。食感も変化に富み、カステラよりも大人好みの味わいです。といってもクセが強かったりお酒が使われているわけではないので、子どもでも食べられます。
ジューシーで甘酸っぱいレーズンのアクセントが際立っています。福砂屋のカステラといえば誰もに喜ばれる手土産の定番ですが、それゆえ食べたことのある人が多いでしょう。少しの驚きをプラスしたい時には、この「オランダケーキ」を選んでみてはどうでしょう。日持ちは未開封で1週間程度となっています。「オランダケーキ」は伝統の製法で作られたカステラに、香り高い良質なココアでアレンジされたカステラです。しっとりしているのにふんわり柔らかな触感に、ココアの風味が相まって上品なチョコレートケーキのようです。でも、カステラのコクのある甘さと触感もきちんとあるところは福砂屋のカステラそのものです。




















