反町キャスター

 プロ野球中継のない時には、私はBSフジ(午後8時~)でやっているニュース番組「プライムニュース」をよく見ています。政治・経済問題に突っ込んだ白熱した深い議論が展開されており、なかなか面白い番組だと思って見ていました。先日たまたまチャンネルを切り替えたところ、メインキャスターの反町 理(そりまちおさむ)さん(60歳)の姿がありません。長野美郷キャスター(フリーアナウンサー)と竹俣紅アナウンサーの2人が登場していました。長野キャスターは番組冒頭で、「今夜の番組は、先ほど公表されたフジテレビに対する第三者委員会の報告書を取り上げます。第三者委員会は報告書で、フジテレビの企業統治に問題があったと指摘しています。また、報告書には、反町キャスターの事案についても、フジテレビの対応に問題があったと指摘する部分があります。反町キャスターからは、状況に鑑み、番組の出演を見合わせたいとの申し出がありました。BSフジとプライムニュースではこれを受け、今夜は私、長野と竹俣アナウンサーの2人でお伝えします」と説明されたそうです。

 先日発表になった、フジテレビ問題の「第三者委員会」の394ページにもわたる詳細な報告書の中では、当事者間の生々しい(腹立たしい)メールのやりとりが明らかになり驚かされました。当事者たちによって削除されていたものが、最新技術で復元されたようです。その副産物として思わぬ過去の“悪事”が表に出てきました。第三者委員会は3月27日付で取締役を退任していた反町 理氏にセクハラとパワハラ行為があったと認定し、3月31日、キャスターを務めるBSフジの報道番組「プライムニュース」の出演を急きょ、見合わせる事態となったのです。第三者委員会は中居正広氏問題で、社員から聞き取り調査を行った際に、「多数の社員から反町氏が報道局の後輩女性社員2人に対して行ったとされるハラスメント行為の対応が不適切。昇進を続けることで、セクハラやパワハラを相談しても無駄と思わせる結果となっている」との意見が寄せられたことを契機に調査したといいます。反町氏は2006年~2007年にかけて、女性社員に対し、1対1での食事やドライブに誘うなど拘束。その後、女性側が誘いを断ると、業務上必要となるメモを共有しなかったり、部内一斉メールで女性を叱責したり、電話で怒鳴るなどしたといいます。また、別の女性社員にも同様に食事を断られると、パワハラに及んだとのこと。反町氏は早大政経学部を卒業後、1987年にフジテレビに入社。ワシントン支局勤務、首相官邸キャップ、政治部デスクなどを経て2009年から同番組のキャスターに就任しました。番組異動を経て2019年から同番組に復帰しました。政治畑の出身で、政治部長や解説委員長を歴任し、自民党や野党中枢とのパイプが太いことで知られます。2018年に反町氏が「プライムニュース イブニング」のメインキャスターに就任するタイミングで、『週刊文春』がパワハラ、セクハラを報じました。ところが、当時の宮内正喜代表取締役「記事は事実無根」として、文春に法的措置を取る姿勢を見せる一方で、女性社員には口外しないように求め、火消しを図ります。反町氏は「文春砲」以降もBSフジで「プライムニュース」(月~金曜金午後8時)でキャスターを務めるなど、同局報道番組の「顔」となります。結局、反町氏は降板することもなく、2020年には執行役員、2021年には取締役に就任と、次々と出世していきます。第三者委員会はフジテレビ内の体質を物語る「重要なハラスメント事案」として、断罪しました。「流れ弾というよりも自業自得で、社内で相当嫌われていたんでしょうね。ハラスメント認定され、もうテレビに出ることはできないでしょうね」と自民党関係者は述べています。フジテレビの“看板”の一人でもあり、今後の政治報道生命を危惧する声も出始めています。

 ハラスメント行為としては、まず「女性社員mに対する行為」を挙げ「女性社員mの申告によると、2006年頃に、反町氏から食事の誘いが何度かあり、何度か一対一での食事に行ったところ、休日に反町氏からドライプに誘われ、そのまま三崎のマグロを食べに行き、花火を見て、そのあと横浜でホラー映画を見て、バーに連れまわされることで1日拘束されたことがあった。また女性社員mが、この出来事の後、反町氏からの食事等の誘いを断るようになったところ、反町氏は、女性社員mに対して業務上必要となるメモを共有せず、女性社員mに対して原稿が遅いなどと不当な叱責を部内一斉メールで送信したり、電話で怒鳴られたり、威圧的な口調で話をされたりしたとのことである」としました。

 また、「女性社員nに対する行為」にも触れ「女性社員nの申告によると、2007年から2008年頃に、反町氏は女性性社員を一対一での食事に誘っていたりしていたが、あるときから、休日に今何しているのか写メを送れという趣旨のメールをし、食事の誘いをするようになったため、女性社員 はこれを断り、そうしたところ、女性社員nに対しても原稿が遅いなどと不当な叱責を部内一斉メールで送信したり、電話での論旨不明な叱責をしたりしたとのことである」と伝えました。

 「本件ハラスメント行為に関する評価」としては「反町氏は、女性社員m及びnと食事に行った事実、女性社員mに対してメモを送付しなかった事実、女性社員nに対してメールを送付した事実を認めているものの、行為の詳細については記憶にない等と供述し、メモを送付しなかった事実については全員に送付しているわけではなく理由があるなどと主張し、叱貴の事実も否認する。本件ハラスメント行為は2006年及び2007年と相当程度前の出来事であるところ、その厳密な認定は困難ではある。しかし、女性社員m及びnの申告によれば、反町氏の行為は、一対一で食事に誘うものも含まれたり、プライベートの写真の送付を求めたりするもので、職場において行われる、労働者の意に反する性的な言動により職場環境が悪化したものとして、セクハラに該当し得るものである」としました。さらに「また、休日に行動を共にさせたことや、業務上必要なメモを共有せず、周囲の社員に見えるように叱費をしたことは、上司という職場における優位的な関係を背景に、業務の適正な範囲を超えた言動で、労働者の就業環境を悪化させる行為として、パワハラに該当し得るものである」とも指摘しています。

 BSフジでは4月2日「プライムニュース」の番組内で、この自社・反町キャスター問題の検証を行いました。「言語道断」「経営一部トップが(これらを)問題と思っていないのが大問題。おとがめもなく取締役になっていくとはあり得ない」「信賞必罰が全く行われていない」と厳しく断じました。これを見ても、ずいぶんフジテレビという会社の体質も変わろうとしていることが伝わって来ます。ただ、政治家にも顔が広く、長年の取材経験に基づき各分野に精通していた反町さんの分析・評論と、若い女性アナウンサーの機械的進行では番組の重みが全然違います。今はただ原稿を読んでいるだけでという印象で深みがありません。ゲストの面々は今までとそう変わってはいないのですが、最近のこの番組はあまり面白くありません。議論がかみ合わないこともしばしばあります。やはり司会の言動・政治観・歴史観に筋が一本通っているのとそうでないのとの違いでしょう。自業自得とはいえ、これは致し方のないことでしょうか。♥♥♥

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マリックさんの顔面神経麻痺

 「超魔術」「ハンドパワー」で知られるMr.マリック(76歳)さんが、35年にわたる芸能活動の中で最もピンチに陥ったのが1991年で、人気が急上昇している最中のことでした。ある日突然、「顔面神経麻痺」を発症。テレビ番組に出ながらも2年にわたって闘病を続けました。次々と不思議な現象を巻き起こす「ハンドパワー」も、自らの病気を防ぎ、治すことはできませんでした〔笑〕。「子供の頃から入院なんて一度もしたことがなかった」というマリックさんが突然、顔面麻痺に襲われたのは、1991年のある日、友人と都内でもつ鍋をつついていた時のことでした。

 「口に入れたつもりのモツが、ポロッと器に落ちたんです。それを拾って食べようとしたら、またポロッと。そうしたら、向かいに座っていた友人が『ちょっとトイレに行って、鏡を見てきてほしい』と言いました。きっと、(表情がおかしいと)言いづらかったんでしょうね」

 その時は、まだ自らの異変に気づいていませんでした。しかし、鏡を見て驚きます。 「顔の半分がズレているんですよ。眉毛の高さが左右で違っていた。そのうち、目がチカチカしてきて、右目を動かせない。『何だこりゃ』と思いながら席に戻り、家に帰りました」 医師の診断は顔面神経麻痺「耳の奥あたりにある神経が萎縮(いしゅく)していて、麻痺の症状が出た」ことで、顔の右側が動かなくなっていると言われたといいます。即日入院しましたが、治療は首の後ろにある「星状神経節」に午前と午後の2回、ブロック注射するだけ。「それなら自宅から通院します」と申し出ましたが、医師からは「絶対に病院に来なくなるから、入院してください」と言われました。どうしてだろうと不思議に思ったものの、すぐにその理由が判明しました。「とにかく、注射がメチャメチャ痛いんです。針を刺されると、何か体の中にブワーッと入ってくるのが分かった後、暴れたいくらい痛くなる。動くと危ないので、4人の看護師さんに体を押さえられて注射されていました」 病院には同じ治療を受けている患者さんがいて、注射の際にはズラリと並べられたベッドに寝て順番を待っていました。当時、すでに有名人だったマリックさんは、カーテンを引かれた一番端っこのベッドをあてがわれていました。 「治療が始まると、注射を打たれた人の『ギャー』という悲鳴が聞こえる。それがだんだん近づいてくるんですよ。『あと2人、あと1人』となって『キターッ!』と(笑)。もう拷問でした」こんな特集が『スポーツ報知』で取り上げられました(写真下)。

 「出る杭は打たれる」と俗に言われますが、まさに人気絶頂、そんなさなか、マリックさんのDSCN3092魔術・ハンドパワーは、インチキだという糾弾本が出版されます。ゆうむはじめ『Mr.マリック超魔術の嘘』(データハウス,1990年)でした(写真右)。しかも何冊も続編が続きます。人気マジシャンの暴露本ですから、売れないわけがありません。マリックさんはストレスが溜まったせいで、顔面麻痺になってしまうのです。それまでもマジシャンとして活動していましたが、1988年に日本テレビ系「11PM」に出演して「超魔術」を披露すると人気が爆発。すぐに同局系「木曜スペシャル」で特番が作られるようになりました。「でも、急に有名になったからか、周囲からいろいろ言われるようになりました。『マリックは超能力者なのかマジシャンなのか』とかね。それで『超能力なんてものはないからインチキだ』と。私は自分の力を超能力なんて言ったことはなくて、最初から『超魔術』と呼んでいたんですが。それで、仕事のストレスがどんどんたまっていきました」そして入院です。

 当時はマネジャーもつけておらず、イベントに出演すると「お寺を差しあげますから教祖様になってください」「地図を持ってきたので、埋蔵金がどこにあるか指さしてください。見つかったら半分あげるので」などという人が楽屋まで入り込んできたこともあったといいます。同時に、家庭にも大きな問題が発生していました。

 「娘(ミュージシャン・LUNA)が学校をクビになったり、家出して警察に呼び出されたりしてね。人間、悩み事が1つなら解決できると思うんです。でも、2つ以上あるとおかしくなっちゃう。私の場合は仕事と家庭でした。それで、脳が“交通事故”を起こしたんでしょうね。どこか弱い部分に影響が出てくる。それが、私の場合は顔面の神経で、麻痺となって表れたんだと思います」

 ステージ上で「ハンドパワーです」と言えなくなってしまい(パピプペポが言えない)、入院生活を一年も余儀なくされたこと(当時のマリックさんに対するバッシングは半端ではありませんでした)、娘のLUNAさん(ラップ歌手)が、父親が有名人のために小学校でいじめられ(スプーンを親父に曲げてもらってこい!」)、中学校でグレて退学になったことを親子二人で懐かしく回想しておられました。娘からの歌のメッセージに、目頭を熱くしておられるマリックさんの姿が印象的でした。あの華やかな超魔術マリックさんにもこんな辛い時期があったんですね。

 麻痺があっても、それを隠し通して仕事を続けました。右側の麻痺が完治しそうになった時、今度は左側にも同じ症状が出て、結局、闘病期間は2年にもわたりました。その中で変わったことは、将来に対する考え方です。この時期の苦しい経験が「先の目標を立てるよりも、目の前のことを一つ一つ、丁寧にしていく」という心境の変化につながったと言います。

 「今日元気でも、明日何が起きるか分からないということを体験しちゃったものですから。遠い目標を立てたり、先のことを心配して過ごすよりも、目の前に来た仕事を一つ一つ、丁寧にベストを尽くしてやっていこうと切り替えました。それを繰り返してきたら、こうして35年を迎えられたということですね」

 4月25・26日には、東京大阪で35周年を記念したショー「Mr.マリック超魔術団2025」が開催されます。これまでの活動の総決算とするつもりだと言い、マリックさんのショーではおなじみの「観客全員でスプーン曲げに挑戦」も行われるほか、マリックさんを見て育ち、それぞれの国で一流のマジシャンとなった中国のリュー・チェン、韓国のチャーミング・チョイが現地からリモートで出演し、国境を越えた「超魔術」が披露される予定です。自分の後に続く次世代のマジシャンとしてマリックさんが期待をかけている「TAKUYA&YOURI」、盟友のマギー司郎さんらも出演します。

 「今まで、私の人生の転換期に会った人への感謝を込めて、やりたいと思います。ただ、私の超魔術だけだと疲れてしまうので、マギー(司郎)さんにも入ってもらって笑わせてもらう。緊張、緩和、緊張、緩和とジェットコースターのようなライブにしようかなと思っています。人間はリラックスした時にパワーが出る。緊張している時は集中力が発揮できないですからね。リラックスしている時に『曲がれ!』と念じれば、スプーンは曲げられると思います」

 マリックさんが長年をかけて、目の前のものを少しずつ積み上げていた結晶。それが、「超魔術」を生み出すパワーとなっています。4月21日(月)のテレビ番組「徹子の部屋」では、マリックさんとマギー司郎さんの「超魔術」「笑魔術」のコラボトーク・マジックが披露され、久しぶりに笑わせてもらいました。♥♥♥

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難解な第6問

 「共通テスト」の第一日目。終了してすぐ午後6時頃に自宅に問題(R、L)が届きます。一生懸命に問題を解きます。そして午後9時に電話取材を受ける、というのが私の毎年のルーティンとなっています。今年の電話口では開口一番「リーディングの問題形式は予想通り第1問~第8問でした。予想通り分量が激減。難度は去年より易しくなっています。でも第6問は生徒たちには解けません。」と申し上げました。ここで驚くのはこの【第6問】を『解きやすかった』と平然と公言する関係者がいることです。どんな感覚で英語を読んでいるのでしょうか?私には信じられません。事実、ベネッセ・駿台のデータによれば、今年の「共通テスト」の大問の中で最も正答率が悪かった(41%)のがやはりこの第6問】でした。小問別の正答率は次の通りでした:問1(29.5%) 問2(56.3%) 問3(46.8%) 問4(32%)   中でも問1(全問の中で最悪)と問4(全問の中で二番目に低い)が極端に出来が悪かったのにもちゃんと理由がありました。 

 今年の「共通テストリーディング」第6問は「友人が書いた架空のストーリーを読む」という設定の文章で、非現実的かつシュールな内容の文章が目立ち、従来の評論的、実用的な文章の読解に慣れた受験生たちには、ハードルが高かったと思います。なぜこの問題が難しかったかのという具体的な理由を探ってみたいと思います。

(1)複雑な時系列構造(あっちへ行ったり、こっちへ行ったり)

時系列が前後する形式で記述されているために、時の流れを整理する力が問われます。ダイヤ(♦)マークが場面が切り替わるヒントになっていました。回想シーンを含めてあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、受験生には話の展開が分かりにくかったと思われます。「共通テスト」では、本文に出てきた順番と実際の出来事の順番が違っている場合があり、注意が必要です。

(2)推測力・想像力が必要(書いてない)

本文に書いていない内容を読み取る力、行間を読む力が求められています。ここら辺が「共通テスト」の新傾向です。姉が特別な施設に送られたことを後悔し、息子を同じ運命にさせないという母親の真意「息子とこのまま一緒にいる」ということを、前後の文脈から把握しなければなりませんでした。

(3)選択肢の正確な分析が必要(精読の重要性)

不要な情報や曖昧な選択肢を排除し、本文の内容に基づいた正しい判断力が求められています。正しい「言い換え」を選択しなければなりません。日頃どのくらい「精読」ができているかがカギを握っています。

(4)物語形式ゆえの高い難易度(物語は苦手な人が多い)

そもそも「物語形式」の文章は受験生が苦手です。その理由は、①書き出しが分かりにくい ②話の流れをつかみにくい(5W1Hの法則) ③時系列で混乱 ④セリフが誰のもの? ⑤「言い換え表現」が多用される  英語力・文章の理解力・多角的な理解力・多読経験が重要になってきます。

 「超能力を持った少年が成長する様子を描いた物語」を読んで、それに対する感想メモを完成させる問題でした。少年の成長を時系列に並べる問題が出題されましたが、回想シーンとして過去の話が挿入されており、話の展開がつかみにくかったと思われます。主人公とメロディの関係もはっきりとは書いてなく本文中の手がかりから推測しなければならないことも概要把握を難しいものにしていました。私は当初から、第6問「心温まるいい話」が出るものと予想していましたが、あまり面白い文章とは言えず、ちょっとがっかりでした。今後の対策としては、センター試験時代の2000年前後の【第6問】に数多くの心温まる思わずホロリとする英文が出題されていますので、それをやるといいと思います。私は現在、勝田ケ丘志学館の生徒たちに、そのジーンとくるいい話を読んでもらっています。

 今回何と言っても「最も難しかった問題」は第6問でした。文章自体に過不足がある状態で、これを改良する前提で文章を読むのは、状況設定からして非常に難易度が高いものがあります。「個人的にはへたくそな文章を読んでフィードバックしてあげる形式それ自体が、テストとしていかがなものかと思う。テストとしては、読みごたえがあり、しっかりした文章を読ませて、ちゃんと読めているかを確認したほうが、良いのではないか」という意見まで出てきました。私はもう一度丁寧にこの問題を解いてもらうために、ポイントをプリントにまとめて(2枚)復習をしました(写真下)。♥♥♥

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教員研修会

 3月18日(火)に岡山県立笠岡高等学校で二年生の生徒に「共通テスト」の授業をさせていただいた(⇒詳しい紹介はコチラをご覧ください)後で、同校の先生方に「学力向上のための教員研修」の講師を務めました。私に与えられたテーマは「難関大に向けた進学指導、上位層をさらに伸ばす学習の仕掛け、ヒントなどについて」というものでした。まず「八幡成人物語」という紹介映像をご覧いただいた後で、私がお話させていただいたのは下記のような内容でした。

 生徒・先生との出会いを大切にして「お金を追わずに仕事を追って欲しい」、理想の教師像としては「VSOP」を目指し、生徒にとって「高い壁」であって欲しいことを訴えました。そして我々教師の仕事は「生徒の心に火をつけること」に尽きること、そのための具体的な実践を紹介し、「努力は夢中に勝てない」ことをお話しました。難関大学に合格しよう(させよう)と思ったら「散歩のついでに富士山に登る」ような気持ちではとうてい実現することはできません。たり前のことをカになってゃんとやる」(ABC)姿勢を徹底して、いきあたりばったりの指導を排除して、「設計図」をきちんと描くことで初めて大きな目標が達成できることを、今までの八幡の経験からお話させていただきました。お配りした詳細な資料と共に、少しでもご参考にしていただければ幸いです。♥♥♥

▲私が松江北高19年間の勤務でたどり着いた結論です

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『LEAP』改訂版のQRコードコンテンツ

 尊敬する竹岡広信先生『LEAP』(数研出版)改訂版が出ました。「見出し語」が相当数入れ替えられており(派生語扱いであったものが見出し語に格上げされたものも多い)、現在の入試問題を意識した新しい(難しい、教員にも目新しい?)単語がかなり採用されているのが注目されます。難関大学の入試問題にも対応できるよう、旧版にかなり手を入れられているのがよく分かります。この意欲的な改訂版に対する著者・竹岡先生の思いは、「『改訂版必携英単語LEAP』に抱く熱き思い」(⇒コチラで読むことができます)を読むことでよく理解できるでしょう。この理想的な単語集の私の詳細な書評はコチラをご覧ください。

 今日はその中でも最も注目すべき「QRコードコンテンツ」についてご紹介します(私はスマホを持たないので、QRコードを読むことができません!)。みなさんに一番見ていただきたいのが今回の目玉の「動画解説」です。竹岡先生自身が、①「語源の捉え方」、②「発音・アクセントのルール」、③「英作文で使える「英単語の使い方」」についての講義を展開しておられます。英語を学ぶ受験生が一番苦労しているのが「英単語の暗記」です。私は英語学習の8割までが単語の勉強だという持論を持っていますが(「花より単語」)、その負担を格段に軽減してくれるのが、「語源の活用」なんです。最初はゴチャゴチャ面倒くさいと思われがちですが、ひとたびおおざっぱな語根、接頭辞、接尾辞の基礎を学んでおくと、その威力は格別なものがあります。違った「世界」が見えてきます。私はそのことを『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、2011年)を作って証明しました。学生時代、恩師の故・安藤貞雄先生「Festina lente!」(ゆっくりと急げ)といつもおっしゃっておられたのを思い出します。その考え方を、①「語源の捉え方」(6本)で、竹岡先生が詳しく解説してくださっています。これはぜひ受験生のみなさんに視聴してもらいたい教材です。「丸暗記」を脱却した今後の単語勉強の指針となる見事な解説となっています。さらに、③「英作文で使える「英単語の使い方」」の講義も、日本人学習者が陥りやすい誤った学習法を是正してくれるもので有益です。

 その他にも「音声・ドリル問題」も聞く・見ることができます。今まではホームページから学習アプリをダウンロードする必要があったものが、QRコードとなり一層便利になっています。音声を聞きながら、クイズ感覚(英→日、日→英)で単語の確認・演習をすることができます。これを十分に活用して、単語の力を最大限に磨きたいものです。♥♥♥

▲書店に並んだ『LEAP』改訂版

【追記】  竹岡広信 先生が講師を務められる数研出版のオンラインセミナー「令和7年度大学入学共通テスト分析」を見ました(参加費500円)。今年も竹岡広信先生を講師に迎え、新課程第1回目となる「共通テスト」の詳細な分析です。本セミナーでは、竹岡先生が作成された資料を手元に、設問ごとの生徒の正答率を基にした緻密な分析を聞くことができました。きっとみなさんの指導のご参考になるもので、先生方にオススメしておきます。5月8日(木)まで配信されており、配信期間中は何度でも見ることができます。⇒申し込みはコチラから

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渡部昇一先生のエピソード(36)~『歴史通は人間通』

 尊敬する渡部昇一先生(上智大学名誉教授)がお亡くなりになってもう7年以上が過ぎました。このたび渡部先生の著書『歴史通は人間通』(育鵬社、2014年)扶桑社文庫より文庫化されて出版されました(2025年2月)。「現代の賢人」として知られる著者の顔写真とともに、「人生の大局観を養い、機微を知る。」「スピーチにも役立つ心に響く名文集!」とあります。時代を超えて読み継がれる700冊優の膨大な著書の中から精選された著者初の名言集です。本書には、◎歴史の見方 ◎リーダーの条件 ◎日本人とは何か ◎世界の中の道義国家 ◎どう生きるか ◎知的生活のすすめ ◎仕事術・読書術 ◎充実した老後 のほか、著者の全著作の中から「歴史と人生」をテーマに、選りすぐりの断章が収録されています。これは、著者の愛読者にとって嬉しい一冊で、日々の仕事や人生の支えに役立つ貴重な言葉をたくさん見つけることができるでしょう。

 「まえがき」で、著者は次のように述べておられます。

「いろいろ書いたものの中から、大越昌宏氏が拾い出して編集して下さったのが本書である。読者として、またすぐれた編集者としての大越さんの目にとまった章節ばかりであるので、これを読まれる方にも何程かの愉悦と人生のヒントを与えてくれるのではないかと期待している次第である」ここに名前が出てくる大越昌宏氏は、PHP研究所~致知出版社~育鵬社と会社を移られながら、一貫して名著を世に送り出してこられた名編集者です。

 本書は非常に良く編まれた『渡部昇一名文集』です。若い時から晩年までの先生の発言のエッセンスが網羅されており、仕事と人間の全体像が浮かび上がってきます。私の心に強く残った言葉を記録してみたいと思います。冒頭の1「歴史の見方」では、言語学者オーウェン・バーフィールドの書いたエッセイにある「歴史というものは虹のようなものである。それは近くに寄って、くわしく見れば見えるというものではない。近くに寄れば、その正体は水玉にすぎない」という言葉が紹介されています。著者は、この美しい言葉について、「見る側の人間がいなければ、虹と同様で『歴史』は存在しない。いわゆる客観的なものは個々の『史実』だけであり、それはあくまでも虹における水滴のごときものなのである」と述べています。

また著者は、「歴史を語る2つの態度」ということを次のように述べています。

 「私は、自分の国の歴史を語ることは、結局、自分の先祖を語ることだと考えている。要するに、自分の親や祖父について語るようなものだと思う。また、その際、どうしても語る時点の自分の感情がからまってくる。そしてその場合、2つの態度があると思う。1つは、親を憎み、それを告発するような態度をとることである。日本史の暗黒面をあばきだし、きびしい批判をあびせ、しかも、それが激しければ激しいほど真実に近く、正義であるとする立場である。もう1つは、まず親に対する愛情から出発する態度である。親の弱点や短所を承知しながらも、それを許容し、むしろ親の長所やユニークな点に重点を置いて語る立場である」

この2つの態度を紹介した上で、著者は自身の立場(=二番目)を明らかにします。

「私は、まず自分の先祖を愛する立場、先祖に誇りを持つ立場から日本史を見てみたい。愛と誇りのないところに、どうして自分の主体性を洞察できるだろうか。非行少年の多くは、自分の親に対する愛と誇りを失うことによって、基本的な主体性を失い、非行グループという偽の主体性を得た若者たちであるといわれている。それと同じように、国民が自分の国の歴史に対する愛と誇りを失えば、日本人としての主体性(アイデンティティ)を失い、日本よりさらに野蛮な国に、自分の主体性を委ねたりすることになるのではないだろうか」

 歴史を鏡に、己の人生の大局観を養うにもうってつけの章です。3「歴史人物に学ぶ生き方」では、「伝記を読もう」として、次のように述べます。

 「伝記を読んで感奮すると、その偉人に一歩近づくことになる。さまざまな伝記を読んでいると、その中に必ず自分に合っていると思うものが出てくる。同じ感動の仕方でも、これは他のものとちょっと違うという伝記が現われるのだ。そしてこれが、だんだん自分の人生の理想、生きる目標となっていくのである」また、「子供には偉人伝を読ませよう」として、次のように述べています。

 「道徳、あるいは徳目の起源については諸説があるでしょうが、先人や他人の行為を見て『美しい』と感じることができる時に、その行為につけた名前が徳目ではないでしょうか。『忠』とか『孝』とか『悌』とか『信』とか、徳目が名づけられる前には、その基となる何かしらの人を感心させた行為があったに違いありません。そのような、よい徳目が発揮された話は、読んだり聞いたりした人を感激させ、共感させ、心のどこかにその影響を残すのです」

 明治維新以降にも、偉大な日本人はいました。松下幸之助さんもその1人です(⇒松下幸之助観はコチラをご覧ください)。彼は「経営の神様」と呼ばれながら、PHP運動」を推進しました。「PHP」とは「Peace and Happiness through Prosperity」です。著者は「スルー・プロスぺリティ」と付け加えた松下さんの慧眼を最大限に評価しており、「フィロソファー松下幸之助」で次のように述べます。

 「ピース(平和)とハピネス(幸福)はみんな説いています。釈迦でもピース・アンド・ハピネスです。麻薬でもピース・アンド・ハピネスは得られる。しかし、それではダメであり、繁栄(プロスペリティ)によって得るピース・アンド・ハピネスでなければならないと松下幸之助は考えた。お父さんが働いて月給を家に持ってくる。それをもって家が治まりハピネスになる。こういうような感じでしょうか。これは世界に類を見ない。『繁栄のための努力によって』というのは、通俗といえば通俗だけれども、強力な哲学であると思います」

 16「人生を充実させるための仕事術」では、「溶鉱炉のごとく」として、次のように述べています。

 「溶鉱炉は一度火を消してしまうと、再び鉄が溶けるようになるまでに、たいへんな時間を必要とする。そこでどんな場合でも火を消さないようにするというのである。そしてひとたび火をつけたなら、火を落とすことなくどんどん温度を高めていかなければならない。知的作業もそれと同じで、頭のエンジンも中断されることなく回転していけば、温度が次第に上昇してきた溶鉱炉のごとく、頭はますます冴えてくるものだ。かくて、その仕事に取りかかった時には、予想もしなかった展開や思いがけないひらめきが次から次へと生まれてくるのである」

 そして、17「読書で耕す人生」では、「読書の醍醐味」についてもこう語ります。

 「人間は時間と空間に限定されて生きている。平均に生きても80年に足らず、せいぜい旅行してもそれほど多くを見るわけにいかない。また一生の間に会う人の数、特にすぐれた人に会う数は知れたものである。ところがひとたび狭い書斎にひきこもり、書物を取り出せば、たちまち時間の制約も空間の制約も取り払われてしまう。そしてどんな時代の、どの国の偉大な思想家の考えにも触れうるのである。読書というものの不思議さは正にここにあると思う。深夜の物音1つしない書斎でこの人たちの書いたものを開けば、その人たちは眼前に立ち現われて私に語りかけてくるかの如くである」

 まさに「人生の大局観を養い、機微を知る」という帯のキャッチコピーそのままです。いつ読んでも、どこから読んでも、「なるほど!」と納得させられてしまう珠玉の言葉が並んでいます。自分に恍惚を感じさせてくれるものは何で、それはどこにあるのか?人生の後半において最も大切なのはそれを発見することであり、足元と行く先を照らしてくれる灯火となる一冊です。それぞれの文章の最後には出典が明記されていますから、気になった言葉はオリジナルの本に当たればよいでしょう。改めて自分でも驚いたのは、私は著者の本をほとんど読んでいたこと。本書に登場する本で、未読のものはなかったと思います。いかに、私の魂が著者から薫陶を受けていたかがよく分かりました。なお「あとがき」には、渡部先生の長女の早藤眞子さんの渡部家での言語教育についての興味深いエッセイが収録されています。♥♥♥

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オランダケーキ

◎週末はグルメ情報!!今週はオランダケーキ

▲長崎の「福砂屋本店」

 私は1624年創業の長崎・福砂屋」のカステラが大好きです。あのザラメの食感と濃厚な卵の風味、繊細なしっとりとした生地は唯一無二の美味しさです(⇒私の詳しい紹介記事はコチラ)。旅行で都会へ行く度に、自宅用にお土産用に買って帰ります。私がいつもそれと一緒に買い求めるのが、同じ福砂屋「オランダケーキ」です。レンガのような落ち着いたシックな赤色の外箱に入っています。

▲「福砂屋」のカステラとオランダケーキ

 中からオランダケーキを取り出すと、ココアの香りがあたりにほわ~んと漂います。すでにあらかじめ10切れにカットされているためナイフは不要です。カステラの生地にココアを流し入れ、くるみレーズンが食感に心地よいアクセントとなっています。伝統のカステラに香り高い良質のココア、胡桃、レーズンが醸し出すまろやかな味わいをじっくりと楽しむことができます。

福砂屋 オランダケーキ

 まずは一口。ココアの香りがふんわりと香ってきます。カステラ同様のしっとり・ふわふわとした食感に、きめ細かく繊細な口どけです。濃厚ながら品の良い甘さが広がります。見た目からふわふわ食感が伝わってきますね。これにココアの芳醇な香りとほんのりとしたほろ苦さ、カリッと香ばしいクルミレーズンの甘酸っぱさが加わり、複雑な味わいを奏で、さながらフルーツケーキっぽい感じです。食感も変化に富み、カステラよりも大人好みの味わいです。といってもクセが強かったりお酒が使われているわけではないので、子どもでも食べられます。

 ジューシーで甘酸っぱいレーズンのアクセントが際立っています。福砂屋のカステラといえば誰もに喜ばれる手土産の定番ですが、それゆえ食べたことのある人が多いでしょう。少しの驚きをプラスしたい時には、この「オランダケーキ」を選んでみてはどうでしょう。日持ちは未開封で1週間程度となっています。「オランダケーキ」は伝統の製法で作られたカステラに、香り高い良質なココアでアレンジされたカステラです。しっとりしているのにふんわり柔らかな触感に、ココアの風味が相まって上品なチョコレートケーキのようです。でも、カステラのコクのある甘さと触感もきちんとあるところは福砂屋のカステラそのものです。

 クルミレーズンがトッピングされていることで触感がプラスされ、カステラよりケーキに近い印象になります。レーズンには洋酒が使われていないかな?洋酒を強く感じる事はないのでお酒の風味が苦手な方も、食べられると思います。すでに10切れにカットされているので、美装紙(カステラの底面の紙)をはがすだけで手間なくいただくことができます。私は今回岡山天満屋地下で大量に買って帰りました。♥♥♥


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戸郷、頑張れ!!

 巨人のエース・戸郷翔征投手(とごうしょうせい、25歳)は一体どうしちゃったんでしょう?こんな混迷した戸郷投手を見るのは初めてです。4月11日の広島戦(マツダ)で、4回途中10安打10失点(自責9)でKOされました。阿部監督から肩をたたかれると、自らを責めるようにクビを振って目を潤ませながらマウンドを降りました。こわばった表情はベンチでも変わらず、幾度もクビをひねる沈痛な姿に、見ていて気の毒になりました。プロ7年目で自己ワーストの2桁失点を喫し、試合後には2軍での再調整が決定しました。「全て今かみ合ってない状況なので、ほんとに全て治さないといけない。こんなに思った通りいかないのも初めて」と語りました。私の印象では、全ての根源は生命線のストレートの走りが良くない点にあると感じます。いつもなら150キロを超えるまっすぐを投げていた投手です。そこに切れ味鋭いフォークが来るから思わず空振りしてしまう。今はそのフォークを全部見切られ見逃されてしまっています。仕方なしにカウントを取りに行く甘い球を痛打されています。この日は、すぐ代えるところを代えずに最後まで見届けた阿部監督の親心も感じました。プロ7年目にして初めてぶち当たった壁。そういえば昨季、苦労人エースの菅野智之投手戸郷投手に関してこんなことを言っていました。「順調にいける野球人生ってそうそうない。彼はまだ壁という壁にぶつかってないはずだから。壁にぶつかってまだまだ成長していかないといけないし、今がマックスだったらこの先ダメだと思う。」

 戸郷「監督に呼ばれてね、ファームっていうのも告げられましたし」とし、「もちろん3試合良くなかったんでね。(今回ダメなら)もちろんファームっていうのは分かってましたし、直すところっていうのは監督もね、明確だし。でも、今日のピッチングの出力的にはね、“凄い良かったよ”って言ってくれたんで。いいものもあるけどね、もうこんだけね、点取られても、示しもつかないしっていう話で。頑張ってね、また戻っていきたいなと思います」と気丈にコメントしました。「いい具合の変化球を見られたりだとか。いいものもありましたけど、初回良かったんでね、どんな感じになるだろうと思いましたけど。なかなかやっぱり3試合はね、良くなかったんで。なんかやっぱりうまくいい思考にならなかったりとか、そういうのが多かったんでね。また見つめ直して、強くなってね、帰ってきたいなと思いますけど」と続けました。開幕からここまで3試合で計11回1/3を投げ、21安打17失点(自責14)。今季防御率はなんと11.12です。今後の修正点については「もう、体は凄い元気なんで、試合勘だけ。試合勘というか、その癖の部分だったりだとか、何が悪くなってるか分からないですけど、もちろん結果を残しつつね、やっぱりこんだけチームに迷惑かけたんで、金曜日の選手がね、こういうピッチングだと。なんとか他のピッチャー頑張ってくれてるんで、あまり大きく目立たないですけど。やっぱり柱となるピッチャーがね、こういうピッチングだとやっぱりいい影響は流れないと思うんで、またそこを見つめ直してやっていけたらなと思います」と語りました。結果が出ない理由は技術的な部分なのか、考え方的な部分なのか。それについては「いや、もう考え方もありますし、もちろん技術の、それがダメだった時の対応だったり、そういうところっていうのが少なかったと思うんで。今まではできてたことができなくなったりだとかしてたんで。でも今日、凄い出力的には凄い良かったんで。腕の振りも良かったじゃないかなって自分でも思いますし。結果を出さないといけない世界なんで、見つめ直して、また帰ってきたいなと思います」と繰り返しました。課題に挙げられていた直球については「いや、真っすぐ、凄い良かったんじゃないですかね。あとはもう変化球の精度だったり、ほんとに駆け引きだったりだとか、必要な部分っていうのもたくさんありますし。そういうところが良くなれば、もっといいものがね、出せるんじゃないかなと思います。抹消して10日間しっかり自分と向き合ってやっていけたらなと思います」と話していました。

 翌朝「正直あまり寝られませんでした。こんなに打ち込まれて2軍に落ちるのは初めての経験ですし、難しかった。でも一つのいい挫折を味わった。ここから復活するにも落ちていくにも自分しかない。自分を律して見つめ直して、前に戻ろうとは思わないけど、また新しい自分をつくっていけたらと思います」と。

 巨人元監督の堀内恒夫さん(77歳)は、「『自分で悪いところを知り自分で直せ!』 そして、早く戻ってこい!」などと叱咤激励しました。堀内さんは戸郷の広島戦での投球内容や、フォークが本来の精度でないとこれまでも分析してきたことを紹介。改めて「広島の選手にも見切られている」と綴り、11日の広島戦でも、フォークが良くない印象を拭えなかったと明かしました。堀内さんは「これだけ打たれてしまうと 打たれることに怖さを感じてしまうことがあるかもしれん。でも、戸郷の場合 それじゃあ困るよ」と綴りました。さらに3月の米大リーグ・ドジャースとのプレシーズンゲームあたりから懸念があったとも指摘。戸郷が2軍再調整となったことには「本来であれば1軍で投げながらこの壁を乗り越えて欲しかった。悪い悪いと言っても戸郷がいなくちゃ巨人は勝てませんよ。体のキレもボールも悪い。どんなにいいピッチャーでも少しのズレで全ての歯車が狂ってしまうもんさ。最後に今 戸郷に伝えたいことがあるとするならば『自分で悪いところを知り自分で直せ!』 そして、早く戻ってこい! 頼みましたよ!」と記述。「実は原始的と思われるかもしれないが、走ることしかないんだよ。走って、今回の失敗は一度、忘れる。走りながら己の原点を思い出すことしかないと思うよ」。なるべく早く課題を克服し、1軍のマウンドに帰ってくるよう期待を込めました。自分を見つめ直して、この苦境を乗り越えて、より強くなって早く帰ってきてほしいと思います。

 チーム状態が上がらない中、開幕投手の戸郷投手が不振で二軍に降格するという予期せぬ事態に見舞われ、昨季15勝の菅野智之投手も米オリオールズに移籍した先発陣にとって、早くも真価を問われる局面を迎えている巨人です。そんな中で井上温大(いのうえはると)投手が奮闘しています。今季3度の登板は全てクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)。横浜ベイスターズ戦では、戸郷投手から始まったチームの連敗を止めて、自身の今季初白星を手にした23歳の左腕は試合後、「戸郷さんに今まで引っ張ってもらった。少しでもカバーできたら」と責任感を口にしました。「いない間も、戸郷さんの分までチームを勝たせられるように投げていこうと思う」。その表情は、カード初戦を担うにふさわしい自覚に満ちていました。1学年上の戸郷は身近な先輩です。日本代表に初選出された昨秋の国際大会「ラグザス プレミア12」の期間中には、お風呂の中で語り合ったこともありました。食事で口にするもの一つ一つをとっても野球につなげようとする意識の高さに触れ、「それだけしないと、あのレベルにはいけないんだ」と刺激をもらったと言います。山崎伊投手も3試合負け無しの3連勝。失点・自責点なしで防御率トップの0.00。この二人で戸郷投手が帰ってくるまで踏ん張ってほしいものです。♥♥♥

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ブラザー・ジョン・ハーマン

 カード・マジックをやっている人であれば、この「ブラザー・ジョン・ハーマン」(Bro.John Hamman、1927-2000)という名前を知らない人はいないでしょう。そうです。カード・マジックの世界では基本中の基本技法「ハーマン・カウント」「ジェミニ・カウント」「フラシュトレーション・ムーブ」などの考案者です。もちろん技法だけではなく、有名な作品をいくつも発表しておられます。「ミスティック・ナイン」「マイクロ・マクロ」等のハーマンが生み出した優れた作品・市販トリックを82種類も集めて、1989年にリチャード・カウフマン(Richard Kaufman)が一冊の本としてまとめて出版しました。そのタイトルはThe Secrets of Brother John Hamman。プロのマジシャン達を唸らせた、数多くの作品が含まれていました。日本ではマジックランド小野坂トンさんによるその翻訳本が『ブラザー・ジョン・ハーマン カード・マジック』(東京堂出版、2007年)です(写真上)。さすが、トンさんで、日本語版だけの素敵な特典が付いてくるんです。82種類の作品の中にはトリック・カードを必要とする作品が多く含まれており、原著では自作する方針で書かれていましたが、これを作る手間がとても大変でなかなか実演に踏み切れない人も多かったのでないでしょうか?日本語版では25枚ものトリック・カードミニデック・ケースが付いてきますので、少しの手間暇ですぐに実演する事が可能です。全394ページの大冊です。

▲Brother John Hammanのトリックカード

 私は、ずっと昔に、デニス・ショーン(Dennis Shoen)が、ジョン・ハーマンのトリック・カードを独占販売していたことがあって、今はなきアメリカの老舗マジック・ショップのHank Leeから、直接にずいぶんと買い揃えた記憶があります(写真上)。こうしたギャフ・カードは自分で作ろうと思っても手間がかかって結構大変なんです。少し時間があったので、自宅の「蔵」に入ってみたら、昔のハーマンの作品が数多く出てきて懐かしくなりました。この人の作るトリック・カードは、手が込んでいるだけに、半端でないインパクトがあります。そして最後には予期もしない驚きが待っているのです。

▲アッカーマンのビデオ 大盤振る舞いで使用するトリックカードも付いている!

 メリー派(Society of Mary)のカソリック宣教師であった師は、ブラザーを名乗りました。師の登場によって、その後のカード・マジックの歴史に多大な影響を与えたのです。彼によって編み出されたもっとも有名な技法は、「ハーマンカウント」でしょう。とあるコンベンションにおいて名人と謳われたポール・ルポール師に才能を見いだされ、そのルポール師がハーマンの本を著し、世界的に有名になりました。彼の初期の名作としては「ミリオン・トゥー・ワン・チャンス」「テーブルを通り抜けるキング」「ミスティックナイン」などがあります。これらは高木重朗氏が金沢文庫から翻訳本を出しています。ディーラーズ・アイテムとしては「ファイナルエースルーティン」があります。実はこの手順こそが名人・ルポールを驚愕させたものであり、それまでのフォアエースの手順を凌駕するほどクリアなものでした。それを発展させたのがアレックス・エルムズレイであり、「アトミックエーセス」というタイトルで発表しておられます。スプレッドしたカード一組が、一瞬にしてミニカードに変化してしまうという「マイクロマクロ」も有名で、それらの進化形作品がその後、ジョン・ケネディトミー・ワンダージョニー広瀬、などさまざまな著名なマジシャンによって発表されています。またフーディーニ・マジックショップからは、若き日のハーマンのフィルム映像を名手アラン・アッカーマン(Allan Ackerman)師により解説と再現をしているビデオテープがトリック・カード付きで発売されて折渡は買っていました。連休中に自宅の「蔵」に入ったら、その2巻本のビデオと付属するトリック・カードが出てきて(写真上)、ずいぶん懐かしい思いをしました。時間があれば、久しぶりに遊んでいるビデオデッキに入れて見てみようと思っています。♠♣♥♦

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公立トップ校の定員割れ

 少子化の影響で、全国の公立高校で定員割れが相次いでいます。私の住んでいる島根県でも、全日制では一般選抜の募集定員約3,200人に対し、約2,700人が志願。 競争率は0.83倍となっています。この傾向は毎年深刻化しています。島根県の西部のある公立高校は志願者ゼロでした。昨年は東京の日比谷高校が定員割れを起こして大きなニュースとなりました。今年2025年入試では複数の県で、最難関とされる県トップ校でも定員割れの学校が出ています。例えば、岡山県の岡山朝日高校と和歌山の桐蔭高校です。いずれも多くの著名人を輩出してきた名門伝統校です。また、鹿児島県では県内68校の公立高校のうち9割の61校で定員割れが起きています。大阪でも地域の進学校の定員割れが「寝屋川ショック」と話題になりましたね。これまで人気校とされてきた寝屋川八尾などでも倍率が1倍を切るなど、全日制128校のうち約半数の65校で倍率が1倍を下回りました。大阪府内の公立高校の令和7年度一般入試出願状況のうち、全日制の平均倍率は1.02倍でした。現行制度となった平成28年度以降の過去最低を2年連続で更新した格好です。府教委によると、所得制限を撤廃した令和6年度の志願者数は3万6379人で、倍率は1.05倍でした。令和7年度は生徒数減少に伴って募集人員を約1500人減らしましたが、それでも志願者数がそれを上回って約2400人減少しました。公立高校不人気の原因は、大阪府が独自に進めてきた所得制限のない授業料無償化の拡大に伴い、私立志向が高まっているためとみられています。それにしても、地方の公立高校でいったい何が起きているのでしょうか?

 岡山朝日は創立150周年を迎えた県内屈指の進学校です。藩校の流れを汲んで旧制中学を前身とし、卒業生では映画監督の故・高畑勲、小説家の小川洋子さんら各界に多才な人物を輩出しています。今年の入試では最終志願倍率で0.98倍と、現行制度で初の定員割れとなり、受験生は全員合格となりました。トップ校の倍率1倍割れという現実に、県内の教育関係者には衝撃が走りました。

 岡山朝日の定員割れについては、平成14年から登場した県立の中高一貫校が定着し中学受験へのシフト傾向があるのでしょう。また、今年の場合、前年度の志願倍率の反動が表れる「隔年現象」「問題の自校作成」の影響もあるのでしょう。岡山朝日は前年度の倍率が比較的高く、地元の教育関係者のなかでは、今回は下がるのではないかという予想があったといいます。岡山県内の公立高校は基本的に同じ問題で試験を行いますが、県内で唯一、岡山朝日高校だけは独自の入試問題で入学試験を行っています。1月の進路希望調査の時点では、岡山朝日の倍率が低くなることが想定できたといいますが、試験対策などの観点から、受験生がその時点から岡山朝日に志願変更はしにくかったのでしょう。ただ、あの岡山朝日が定員割れの状態になるとは誰も予想していませんでした。私は昨年、岡山朝日の校長先生が小学校を回っておられるという噂を聞いていましたので、あー、やはり危機感があったんだなと納得しました。

 また、和歌山県でもトップ校とされる桐蔭高校でも0.95倍と1倍割れ。県内の公立学校全体の出願倍率も0.86倍となっており、9年連続で1倍割れとなったといいます。さらに、鹿児島県では公立高校のうち、およそ9割が定員割れとなっています。県教育庁によると、今年の入試では公立高68校のうち、一部の進学校などを除く61校で定員割れが生じました。担当者は定員割れについて「少子化の影響が大きい。地域ごとに進学の選択肢を確保する必要があり、定員を大きく設定するので倍率は小さくなる」と説明しています。関係者の間でもこのままで良いのかという問題意識があるといい、今後、有識者検討委員会を立ち上げ、学校づくりの方向性などを議論する方針だそうです。

 島根県内の公立高校でも、難度が高いとされる「理数科離れ」が顕著になっています。県教育委員会が発表した2025年度一般入試の最終出願状況では、全ての5校(松江北、出雲、大田、浜田、益田)の理数科で定員割れし、うち4校は倍率が過去5年間で最低でした。これは新たに導入された総合入学者選抜(自己推薦型)の出願要件が高く設定されて「難しい」との印象が先行したのに加え、少子化のために大学入学のハードルが下がっており、そこまで勉強しなくていいのではとの意識が広がっている」と指摘する関係者もいます。伝統ある松江北高の普通科も学区制が撤廃されて以来、大きく定員割れする現象が続いています。「そんなにガツガツ勉強なんかせずに、のんびり過ごしたい。そして楽をして大学に入りたい」という近年の生徒の心情を反映した現象と私は見ています。♥♥♥

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